第6回 『広末涼子はモータウンビートでも歌ってますし、レコード屋的には外せない!』 レコード店インタビュー ~COCONUTS DISK(東京・代々木)編~

SEX山口のなんだチミは!? by SEX山口 2013年7月19日

暑さで寝不足! 汗だく&汁だくの不快な夜が続きますね。水分補給はこまめにかませ! yeah! you know me?(暑さで意味不明)
あなたの夜のひんやり冷却マット、SEX山口でございます。COOL AS ICE!

第1回レコード店インタビュー ~VINYL7 RECORDS(京都)編~ 第2回 ~JET SET(東京・下北沢店)~に引き続き、レコード店ラストのインタビューはCOCONUTS DISK(東京・代々木店)でございます!
店長を務めるSir Y.O.K.O.氏(Threepee Boys)にCOCONUTS DISK 代々木店の魅力とツッコミどころ満載のUSED商品、そして、DJという目線から現場でのプレイに関する諸々などをマルマルモリモリっと訊いてみました!

ナイスなブートTシャツがステキなSir Y.O.K.O.氏。
それではいってみましょ~!

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SEX山口:YOKOくん、お忙しい中スミマセン! よろしくお願いします~。

Sir Y.O.K.O.:いえいえこちらこそ! 楽しみにしてました! えーっとヨロセクお願いします~。

SEX山口:それではまず最初に『COCONUTS DISK 代々木店』の歴史を教えてください。

Sir Y.O.K.O.:ここがCOCONUTS DISKになる前は『ヒーローレコード』って名前のレコード屋さんでした。オーナーも違う人です。前オーナーが「もう無理、限界!」ってなってCOCONUTS DISKに変わりました。大人の事情ですね。もう7年ぐらい前になりますかね。

SEX山口:場所は変わらずに店が変わり、その店と店をまたいでるってすごいですよね。この場所で何年ぐらい働いているんですか?

Sir Y.O.K.O.:確かに! 今まで意識はしなかったですが、代々木駅って土地を考えると、よくまたいだな~とは思います(笑)。僕はこの場所で12年、12年! 働いてますね~。こわっ(震)。

SEX山口:COCONUTS DISKは代々木店の他に、吉祥寺店・江古田店・池袋店とありますが、それぞれの特徴や違いってありますか?

Sir Y.O.K.O.:うちはすごく個性を大切にしてくれるオーナーに恵まれたので、各店特色が違いますね。吉祥寺店はジャパニーズ・インディ~ロックが中心、江古田店はオブスキュアー / レフト・フィールド物を多く扱っていて、池袋店は全店を凝縮したようなスタンスです。全店に共通して言えるのはレコードに対して愛が深いところですかね。

SEX山口:自分、板橋に住んでる頃に何回か池袋店へレコードを売りに行ったことあって、売れたお金でそのままレコード買っちゃうっていう。

Sir Y.O.K.O.:おおっ! そうなんですね。売ったその場で買っていかれる方結構多いですよ。池袋にはたまにヘルプで入ってたこともあるんで、ドレッド時代のセク山さんにお会いしてたかもしれませんね。ちなみにPUNPEEくんもよく買いに来てくれてたみたいですよ。

SEX山口:代々木という場所だけに、お客さんは学生さんが多いとかってありますか?

Sir Y.O.K.O.:代々木に通学している学生さんはおそらく少ないですね。新宿辺りから流れて来てくれてる学生さんは多いと思います。

SEX 山口:代々木店のメインはもちろんUSEDレコードやCDなのですが、そうじゃない物もわんさかありますよね。

Sir Y.O.K.O.:そうですね(笑)。僕はレコードだけじゃなくて「物」が大好きなんですよ。だからでしょうね(笑)。

SEX山口:VHSやDVDなどの映像作品もたくさん置いてありますが、映画『Jungle Fever』『JUICE』などのブラックムービーに混じって、ここらへんのトラップ系商品にセク山のハートはワシ掴みにされております(笑)。

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Sir Y.O.K.O.:あー、はいはい。ものの見事に引っ掛かってますね(笑)。

SEX山口『TOP GUN』『U.M.A レイクプラシッド』…。『広末涼子スナップビデオ Making of R.H.』にはヒザから崩れ落ちました。一番良い時の広末涼子ですよね!

Sir Y.O.K.O.:広末涼子はモータウンビートでも歌ってますし、レコード屋的には外せないですね。高校生の時はよく品川駅で出待ちしたもんです。

SEX山口:出待ちってキテますね! まだまだ紹介したいトラップ系VHS・DVDがたくさんあるのですが、皆さんお店に来て確認していただきたいので割愛! そして、トラップ系アイテムなのかどうなのかわかりませんが、古着も充実してますよね。

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SEX山口Bootsy CollinsのTシャツなどは「おお~、レコード屋っぽい!」って感じなんですけど、アニエス・ベーのCAPとかって、今となってはかなりの上級者向けアイテムですよね(笑)。最近、某先輩DJが被ってて「キテる!」って思ってました。

Sir Y.O.K.O.:アーティスト物のヴィンテージは基本としてやっぱり置きたいんですが、それよりは音楽と連動してきたファッションが一番好きなんですよね。だからPOLOとかスポーツブランドものはよく置いてます。しかしさすがセク山さんですね。お目が高い! 今はアニエス・ベーとかフランスの上級者向けなブランドが気になってます。

SEX山口:ここらへんの古着ってYOKOくんのセレクトですよね。さすがの内容なんですけど、まさか家から持ってきてないですよね?

Sir Y.O.K.O.:家から(笑)ってわけではないんですが、僕が買い付けてます。細かい仕入れルートは秘密です。

SEX山口:これね、写真や文字では伝わりづらいので読者の皆さんにはぜひ来店して確認して欲しいです! 絶妙のセレクトなんですよ。で、これっていったいなんですか?

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Sir Y.O.K.O.:これは(有)アオシマ文化教材社(現・(株)青島文化教材社)のプラモデルで「オーディオシリーズ」ですね。一度挑戦したことがあるんですが、組み立てが難しすぎるんですよ…。2箱使って1つ完成したってぐらい難しい(笑)。

SEX山口:ちゃんと組み立てると本当にラジオとして使えたりしてなかなかの本格派! こちらの棚には音楽本も充実してますね。

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Sir Y.O.K.O.:本は正直、まだ出し惜しみしてます。面白いのたくさんあるんで機会見て出します。90′sのスケート教則本とか、自主出版のDISCO DISCガイドとか。

SEX山口:あ~、そこらへんも代々木店にはかなり合うセレクトだと思います。出し惜しみせず何卒です。あと、売り物じゃないオブジェ系も非常にグッとくる物ばかりで。HIP HOP博物館があったら寄贈すべきレベルのアイテムの数々がなんとなく置いてあってビビります。このDef JamのCAP、初めて見ました。

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Sir Y.O.K.O.:逆に言うと、この店をHIP HOP博物館にしたがる方もいまして…。寄贈していただく場合が多いんですよね。どちらかというと僕はセレクトショップみたいなこざっぱりとしたオシャレなのが趣味なんですが(笑)。このDef Jam CAPは某大先輩に頂きました。「これ君にあげるよ」って。宝物ですね。

SEX山口:確かに、HIP HOP遺産がこの場所に吸い寄せられてる感じ、わかります。マグネティック! 例えばこのステカセキングのキン消し。Throw Back感ありますよね~。

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Sir Y.O.K.O.ウルトラゴミマグネティック!! 吸い寄せられます。やっぱりウォークマン世代はステカセキング大好きですね。もはや代々木店の守り神です。

SEX山口:とにかく店内いっぱいにいろいろな商品が詰まっているといった感じなのですが、レコードとCD、バックルームのストックと合わせて、おおまかにざっくりとでいいのでどれくれいの枚数ありますかね?

Sir Y.O.K.O.:ここの他に倉庫があるんですが、店内の点数で言うと2万弱ですね。

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SEX山口:COCONUTS DISK 代々木店の強いジャンルって何になりますかね。

Sir Y.O.K.O.:HIP HOPのDJから派生していったような音楽全般ですかね。それがうちの場合ハウスやエクスペリメンタル物も含みます。

SEX山口:「こんな人が買いに来た」や「こんな人が売りに来た」って簡単には言えないでしょうけど、言える範囲でお願いします!

Sir Y.O.K.O.:さすがに売りに来た方はちょっと言えませんが(笑)、買いに来ていただいてるDJの中ではMUROさんは一番来ていただいてますね。あとはKOCOくんとかいわゆるディガー系DJの方もよく来てくれますね。

SEX山口:うおぉ、これは貴重なお話です。

Sir Y.O.K.O.:GROOVE誌によく出ている方々もたくさん来ていただいてます。海外のDJだと、最近の来日時に必ず寄ってくれるのはDJ SHADOWとCUT CHEMISTですね。憧れているDJが自分のお店に来てくれるのはレコード屋冥利に付きますね。

SEX山口:YOKOくん自身もDJとして各所で活動されていますが、今のYOKOくんにとってレコードとはどういったものでしょうか?

Sir Y.O.K.O.:レコードはDJ、コレクター目線からしても音楽の良心ですね。レコードは裏切らないです。自信持って聴いてきた証といいますか、物としての価値、存在感。ありがたみを常に感じますね。

SEX山口:所属するThreepee Boys(Sir Y.O.K.O.・DONSTA・YO!HEY!!)のDJプレイでは、ほぼseratoでプレイしていますよね。YOKOくん1人でDJする時はアナログレコードを使ったりするのでしょうか? 例えばアナログだけでプレイしたりとか。

Sir Y.O.K.O.:DJに関してはレコード屋さんである自分自身とは多少違う考え方を持つようにしていますね。多くの音楽ジャンルが機材と共に進化してきたことと同様にDJもトレンドとか進化にはついていきたいんですよね。僕は基本的にHIP HOPのスタイルでDJしているんで、HIP HOPが生まれた時のようなフレッシュさや進化し続ける音楽性を大事にしているので、結果アナログもデジタルも両方使うことに落ち着いた感じですね。

SEX山口:ふむふむ~。
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Sir Y.O.K.O.:音楽、スタイル含め新しいことをするのに、僕にもThreepeeBoysにもseratoは欠かせないのですが、ソロのDJではレコードのみでプレイする事も結構多いですね。簡単に言えばオファーや場所によってスタイルを変えています。例えばMUROさん主催の45′s onlyのパーティー『JUKE JOINT』ではもちろん7inch.のみでプレイしますし、僕らのパーティー『Threepee Times』のような古い音楽から最新系の音楽までをプレイする場合はseratoを使用することが多いです。このスタイルにしてからオファーも選曲の幅も増えましたね。

SEX山口:オファーや場所によってスタイルを変える、ってよくわかります。つまるところ、最低限の準備と言いますか、TPOに合わせつつあとはどういう過程で紡いでいくか、っていう。

Sir Y.O.K.O.:そうですね。間違いないす。今のシーンは大きなパーティも小さなパーティも楽しいし、そこに合わせてDJとして楽しみたいし、楽しませたいですからね。DJするのにいろんな方法があっても良いと思います。

SEX山口:それでは最後に読者の皆様へ何かメッセージをお願いします!

Sir Y.O.K.O.:あーなんか、最後まじめに語っちゃった感じ出ちゃってナイスかね?(笑)。でも実際どこかで話したかった事なんでちょっとでもこれ見てDJしてみようかなとか、どこでもいいからレコード屋に行ってみようかなと思ってくれたら最高ですね。

SEX山口:本日はありがとうございました!!

Sir Y.O.K.O.:セク山さんもレコード買ってくれたし、店員としてリアルにありがとうございました!

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COCONUTS DISK 代々木店・Sir Y.O.K.O.氏のインタビュー、いかがでしたでしょうか。
来店する女性は店内を見て「なんだか男の子の部屋に来てるみた~い♥」という発言が多いとか。
レコードやCD、本やVHS、Tシャツに帽子と店長Sir Y.O.K.O.氏の物への愛が随所に散りばめられております。
一歩足を踏み入れればおもしろワンダーランド、お近くにお寄りの際は是非!
セク山も置き場所に困ったHIP HOP遺産をいろいろ勝手に寄贈しようと思っております!

Sir Y.O.K.O.(Threepee Boys/COCONUTSDISK YOYOGI)

Sir Y.O.K.O.

ヴァイナル文化とデータ文化への愛情を併せ持ち、ヒネクレBボーイ的な感覚で様々な音源を操る国内において稀有なDJ。
オールドスクール~エレクトロ~ニューオーリンズ・バウンスを軸にTRAP/JUKE等のBASS MUSICまで様々なジャンルの新旧音源を斬新な解釈を交えてミックスするスタイルはまさにオリジナル。
07年からはThreepee Boysの活動を通して様々タイプの海外DJとも共演、ソロとしてはDJ SHADOW,CUT CHEMIST,DJ MURO,STONES THROW勢のアーティスト等とも場を共にしている。 東京の街をミックスに投影した最新MIX「NXW VZV CLVASSIX」、さらに最新MIX 「#TRILLPUZZLE」では最新のTRAP~JUKEを中心にミックスしており、未発売の段階ですでに大きな話題を呼んでいる。

Shop Data

COCONUTS DISK YOYOGI

COCONUTS DISK YOYOGI



SEX山口

SEX山口

1976年生まれ、神奈川県出身のメガネをかけた牡羊座。幼少時に観たM.J.のパフォーマンスに多大なる影響を受け、小2で“ムーンウォーク”を習得。と当時に、たけし軍団や志村けん、とんねるずといった“ハードかつタイトな東京のお笑い”への尊敬と憧れを現在までKeep Onし続ける。最近はやたらしゃべるディスクジョッキーとして日本各所でメイクサムノイズしつつ、音楽専門誌・web等で小粋な執筆もちょろちょろ。自身のトレンディーアパレルブランド「S.E.X.Y. by NAOKI YAMAGUCHI」のアイテムや危ないおMIX CDも随時デリバリーしております。あと、宇多田ヒカルが大好き。



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