第19回『ボビー・ブラウンが歌ってる時の舌使いがエロすぎて引きましたね』grooveman Spotインタビュー ~Part.2〜

SEX山口のなんだチミは!? by SEX山口 2014年8月21日

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※前回のPart.1をまだお読みでない方はコチラ

ではでは間髪入れずに、grooveman Spot氏へのインタビュー後半戦いってみましょう!

 

SEX山口:光GENJI~TM NETWORK~キャプテン翼~バンドブーム、そしてgroovemanさんの人生を変えたMC HAMMER。そこからHipHopに傾向していく、というか、ハマっていく経緯を教えてください。

grooveman Spot:仙台の『WILD STYLE』っていう洋服とレコードを売ってるお店がありまして、そこで自分が働き始めるんです。

SEX山口:あ! 自分、行ったことありますよ。GAGLEのMu-R氏も働いてましたよね?

grooveman Spot:そうですね、働いていた時期が被っていた時もありますが、先に入ったのが僕で後にMu-Rくんが来る。そこのオーナーが日本における第一次BREAK DANCEブームの中にいた人で。KANGOLPUMAマニアだったり。『笑っていいとも!』に映画『WILD STYLE』の宣伝に来たダンサーたちの映像を持っていたり。そのオーナーからいろんなHipHopの情報や歴史を教えてもらっていましたね。

SEX山口:ほえ~、BREAK DANCE(またはB-Boying)関連、つまるところOLD SCHOOLのアレコレはSHOP『WILD STYLE』で培ってきた、ということですね。美しい構図です。

grooveman Spot:たくさん学ばせていただきましたね。

SEX山口:自分も似たような感じかも。本格的にダンサーをやり始めた当時、CRAZY-A氏がROCK STEDY CREW Japanを立ち上げて。そこに所属していた、自分よりちょっと先輩のダンサー、SARUくんやGORIくん、百太郎くんたちとクラブなどで一緒になることが多くなって、草試合ですけど遊びでバトったりしてたら知らぬ間にアップロックができてた。みたいな(笑)。

grooveman Spot:こういう経緯の人ってたくさんいるんだろうな~って僕は思っていて、でも実際に会ったり喋れる人はなかなかいないんですよねー。

SEX山口:わかります。時が過ぎるごとにどんどん少なくなっていきますよね。SNSの登場で当時の話ができるようになった…かのように感じましたが、それはそれでまた違う話だなと。新しい何かを発信する人と過去にハマったものを最上として仲間を見つけて彷徨う人。その2種だけではないですし、どっちが良いとかでもないのですが、後者は結局実際に会うことは少ないでしょうね。SNSに書き込んで満足する。間違えてはいませんが、なんだかねぇっていう(笑)。最近友人が“SNS IS DEAD”とシンプルに書かれたステッカーを作っていたりして。結構みんなストレス感じているっぽいな~と。おっとと、脱線失礼。話を戻しましょう。

grooveman Spot:ここらへんの時代の話って僕より2、3歳下になると結構分からなくなってくるんですよね。ストレートにHipHopから入ってきてますから。例えば、大ヒットしたNaughty By Natureの“Hip Hop Hooray”などがいい例で。

SEX山口:はいはいはい。“O.P.P.”ではない感じ。この辺りの2、3年の差が良い意味で線引きポイントかもしれませんね。New Jack SwingのトラックにRAPが乗ってフックは歌、みたいな。我々は、例えばFather MC(後にFatherと改名)“Treat Them Like They Want To Be Treated”などの「旨み」を知っている。「あれ? フック歌ってるのデビュー前のJODECIじゃん!!」みたいな(笑)。

grooveman Spot:あー、はいはい分かります(笑)。ラッパー自身も踊りまくったり、衣装もちゃんとスーツだったり(笑)。当時の『Bounce』レコメンコーナーで「HipHop / Soul」と表記されているものは片っぱしから買っていました(笑)。

SEX山口:「HipHop / Soul」! やはりここらへんの話になりましたね。レーベルで言うと『Uptown Records』とかが得意とする分野になりますかね。

grooveman Spot:そうですね、いいですねー。

SEX山口Heavy Dがいて、Sean Puffy Combs(後にPuff Daddyとなり現在はP. Diddy ※出世魚のごとく名前を変えまくる。表にもチョロチョロ出る大物裏方)が関わっていて、っていう。Mary J. Bligeもここからか。あ! 思い出した! さっきのFather MCもここのレーベルでしたね。で! 大ヒットデビュー曲“I’ll Do 4 You”でフック歌ってるのがデビュー前の超若いMary J Bligeだ! 『Uptown Records』の「まずは先輩の曲でやらせてみるシステム」すごいなぁ(笑)。

grooveman Spot:あ! そうそう、こないだびっくりしたんですけど、セク山さんのInstagramで「敬遠してたけどこんなに良かったのか!」ってMontell Jordanの1stの画像を上げてたじゃないですか。

SEX山口:あー、あれですね(笑)。大ヒット曲の“This Is How We Do It” が正直かっこ良く感じたことが一度もなくて。逆にダサおもろい曲として認知してたぐらいで。失礼な話なんですけど「笑わせるためにPlayする」みたいな位置付けでした。でも「待てよ、もしかしたら…あるかもなぁ」とか淡い希望を持って、50円だったし買って聴いてみたら…。

grooveman Spot:ビンゴ!

SEX山口:はい(笑)。“This Is How We Do It”と2曲ぐらいを除くとほぼミドルテンポのNew JackとSlow Jamで構成されてて、そりゃあもう大好きなラインで。「うわ~! なんだよめちゃめちゃかっこいいアルバムじゃんか!」となりまして(笑)。

grooveman Spot:で、自分も最近、というかついこないだ、まったく同じ理由でこのアルバムを手にしたんですよ。「どうせ“This Is How We Do It”みたいな曲だらけなんだろうな」ってずっと思って敬遠してまして。聴いてみて仰天していたところにセク山さんのInstagramでMontell Jordanドーン! すげ~シンクロ率だなと思って(笑)。

SEX山口:わかるぅ~! みたいな(笑)。アルバムの良さに気付くの遅すぎだし、恥ずかしいな~って思ってたらgroovemanさんも「僕も同じでした!」ってコメント残してくれて。タイミングまで一緒だったことに何かを感じずにいられませんでしたね。

grooveman Spot:2ndとかも結構良いんですよー。僕こういう話したら終わらないっすよ!? (笑)

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SEX山口:(唐突に)では、Jonny Gillのヤバさついて語りますか(笑)。

grooveman Spot:うわ~! そこいっちゃいますか~(笑)。

SEX山口:昔から言われていることですけど、シャウトするたびに大盛り上がり&笑いが起きる感じとか、もう最高だなーって(笑)。

grooveman Spot:ええ、ええ、そういうキャラなんですよね(笑)。でもそれってこっちでいう「キターーーーーーッ!」ってことで「やっと叫んだーーーッ!」みたいな感じでしょうね。それでまたJonny Gillは喜んでやる気になっちゃう、みたいな。だからGillの最大の聴きどころはシャウトなんですよね。

SEX山口:お客さんもわざと「ジョニ~アイラッビュ~~♪」とか叫んだりしてるんだろうな。日本の歌手に例えると…、のろま大将こと大江裕ですね! たぶん間違ってますけど、自分にはのろま大将にしか見えません!

grooveman Spot:あ、Jonny Gillで思い出した。何年か前にBillboardにBobby BrownRalph Tresvant、Jonny Gill(つまりはBell Bive DevoeなしのNEW EDITION)が来たときに行ったんですけどね。

SEX山口:はいはい、2008年の12月ですね。自分も行きました。東京は2日で4公演だったかな。

grooveman Spot:たぎりにたぎってノリノリ過ぎちゃってるJonny Gillがなかなか歌うのをやめなくて。Bobby Brownが「おいおい、早く終わらねーかな?」みたいな表情が最高だったなぁ(笑)。

SEX山口:ダハハハハ! さすがBobby! すぐ顔に出るからな~。

grooveman Spot:で、そのBobbyなんですけど、歌ってる時の舌使いがエロすぎてちょっと気持ち悪、じゃなくて、ちょっと引いたっすね(笑)。

SEX山口:Bobbyってなんか大味なんですよね…。自分は最終日の最後の公演に行ったんですけどね、これまたBobbyの話なんですけどね、盛り上がりもピークを迎えつつある終盤、さぁ!行くぞ!って時にネクタイを頭に巻いちゃったんですよ。

一同:爆笑

SEX山口:会場からは「違う!Bobby、それは違う!」とか「うわぁ! めっちゃレア!」とか「とっくりとおちょこ持たせろや!」とかの声が上がりはじめちゃって(笑)。「アメリカから技術研修のために日本に来て3ヶ月。研修も今日で終わり。ってことで今日はパーティーだ!」みたいな、明日帰国するおもしろ外人みたいになっちゃってて(笑)。

grooveman Spot:ギャハハハ! まさか最後までそれで?

SEX山口:はい。エンディングをそのまま迎えちゃうという…。最後のほうは頭にネクタイ巻いてること自体忘れてるっぽかったですからね(笑)。当然、Bobbyをもっと好きになりましたよね。

 

~ 奇跡的に居酒屋の予約が取れたので、ここからは飲みながら話を訊くこととなった ~

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SEX山口:(3回目の乾杯が終わったあたりから再スタート)子供の頃のことを訊きたいんです。強烈に覚えてる音楽とかってありますか? アニメの主題歌とかCMの曲とか、なんでもいいんですけど。

grooveman Spot:子供の頃…う~ん、そうですねぇ。あ! バイパス沿いにあった『ドン・キホーテ』っていう潰れちゃったいろんなお店の物をかき集めて売っていたリサイクルショップ、っていうかディスカウントショップみたいな店があったんですけど。

SEX山口:名前が『ドン・キホーテ』だからどこにでもあって朝までやってる「激安ジャングル」を思い浮かべてしまいますが、ではなくて、ですよね?

grooveman Spot:全然違くて、食品以外はなんでも売ってるようなところなんですけどね。くだらない物ばかり。ホームセンターっていうか、とにかくバッタもんばかり売ってるんですよ。たくさん物がごっちゃりあって、すげぇ安値で売ってるような。

SEX山口:ほほう。そこでいったい何を?

grooveman Spot:アニメとか特撮の主題歌のコンピテープがあったんですよ。でも、オリジナルじゃないんですよ。歌ってる人は2、3人いて、その人たちが何曲か回していて、ニセモノのやつ。わかりませんか?

SEX山口:わかります。ありましたよね、Aクラスのブートテープ。

気仙太郎:カバーだね。

一同:爆笑

grooveman Spot:カバーではないと思うんですけど(笑)、それをホンモノだと思って聴いていましたね(笑)。

SEX山口:初めて買ったCDって覚えてます?

grooveman Spot『聖闘士星矢』の主題歌と『ドラゴンクエスト』のオーケストラのCDを一緒に買いました。TM NETWORKとかは兄貴のを聴いていたので。欲しい音源を買いましたね。最近、TM NETWORKは買い直しましたね。

SEX山口:もうレコードは作ってない時代でしたかね。

grooveman Spot:カセットとCDの時代でしたね。でも、レンタル屋でレコードを借りた思い出はあるんですよ。井上陽水の“リバーサイドホテル”とか風見慎吾の“涙のテイクアチャンス”とか。

SEX山口:あ~、そこで打ち込みの音に出会っているんですね。

grooveman Spot:今思えばですけどね(笑)。ああ~、そう考えると打ち込みに反応してたんだなぁ、とか思いますね。

SEX山口:自分は貸しレコードだと明石家さんまとビートたけしの『アミダばばあの唄』とか借りてましたね。あ、あと無駄に少年隊の舞台のサントラとかも(笑)。歌もろくに入ってないし、いつ聴いたらいいのかまったく分からないようなガッカリ音源だったなぁ…。

grooveman Spot:少年隊と言えばウチの姉ちゃんがニッキ(錦織一清)の大ファンだったんですけどね。

SEX山口:面白くなりそうな展開きました。

grooveman Spot:姉ちゃんの部屋のドアを開けると上半身裸のニッキが逆にした椅子に座って笑ってるポスターがドーーンっとドアの裏に貼ってあって、「うわぁ! ニッキ好きなんだ…」みたいな。

一同:爆笑

居酒屋店員:飲みものラストオーダーで~す。

SEX山口:うわ! もうそんな時間ですか!

気仙太郎:もう結構取れ高あるんじゃない?

SEX山口:このままだと後半ほとんど笑い話になっちゃう気がしますが…。

気仙太郎:セク山だもん、そんなのこっちは覚悟して請けてるよ(笑)。

一同:笑

grooveman Spot:じゃあ最後にレモンサワー一杯づつ飲んでお開きにしますか!

一同:お疲れ様でした~!

 

――といった具合のgrooveman Spotインタビュー後編。まさかのアルバム話は一切出てこないという流れに…(前半にてきっちりお話しておりますので、未読の方は即読んでください!)。お互いの性格もあるのか、どうしてもおもしろ方面に話が転がってしまいまして本当に申し訳ございませんでした(笑)。自分とほぼ同世代ということもあり「喰らってきた音楽や辿ってきた文脈が非常に似ている」と感じることしきり、でありました。

grooveman Spot氏の今を知りたいのであれば、リリースしたての6thアルバム『Supernatural』をいち早く聴くことでありましょう。そして、感じるがままに踊ってみていただきたい。セク山はそう願います。 

 

grooveman Spot 6th ALBUM『Supernatural』

ジャケ

前作「Began To Notice」から約1年4カ月ぶりに届けられるgrooveman Spotのフルアルバム。ファットなキックがゆったりと刻むビートが印象的な「Better」から幕を開ける本作には、アフリカンパーカッションとオールドスクールヒップホップのテイストが融合した「Iconoclast」や、パーカッションと四つ打ちの絡みが躍動感を生み出す「Fork Power」、ダンスホール、エレクトリックファンク、ヒップホップの要素をのぞかせる「Oma Ora」など15曲を収録。ソリッドでスモーキーな彼らしいサウンドを堪能できる。

[CD] 発売中 ¥2,484(tax in) Jazzy Sport/JSPCDK-1022

[iTunes] https://itunes.apple.com/jp/album/supernatural/id893521468

 

grooveman spot “Supernatural” album teaser

 

“Supernatural” リリースDJ ツアー

2014年8月12日(火)長野県 Bar Roots

2014年8月16日(土)岩手県 水沢Cafe&Bar Climb

2014年8月17日(日)青森県 Pent House

2014年8月30日(土)高知県 Love Jamaican

2014年9月6日(土)秋田県 Jam House

2014年9月19日(金)北海道 Honkytonk Bar PEACE

2014年9月20日(土)北海道 Side Three

2014年10月3日(金)大分県 studio Roots

2014年10月4日(土)熊本県 BOOT

2014年10月5日(日)佐賀県 King Kitchen

2014年10月18日(土)福島県 CLUB NEO

2014年11月8日(日)石川県 金沢マニール

And more!!

 

 

 

 

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grooveman Spot a.k.a DJ KOU-G (ENBULL / Jazzy Sport)

ラッパーU-Zipplainとのユニット“ENBULL”のDJ/トラックメイカーとして知られるヒップホップMC/プロデューサー。Jazzy Sport所属。Dj Mitsu The Beats、GAGLEらとともに仙台で活動を開始。国内外アーティストのリミックスを担当し、MIXテープやCDをリリース。2006年、ソロ・アルバム『Eternal Development』を発表。その後、Masaya Fantasista、Simbadとのユニット“Tettory Bad”名義でアルバム『Unite』をリリース。2010年、2ndソロ作『Change Situations』発表にともない、grooveman Spot a.k.a. DJ KOU-Gとしてアーティスト名義をgrooveman Spotに変更する。2012年4作目となる『PARADOX』をリリース。その翌年の2013年には5thアルバムとなる『Begin To Notice』をリリースし、今回の6thアルバム『Supernatural』で5年連続のアルバムリリースとなる。

SEX山口

SEX山口

1976年生まれ、神奈川県出身のメガネをかけた牡羊座。幼少時に観たM.J.のパフォーマンスに多大なる影響を受け、小2で“ムーンウォーク”を習得。と当時に、たけし軍団や志村けん、とんねるずといった“ハードかつタイトな東京のお笑い”への尊敬と憧れを現在までKeep Onし続ける。最近はやたらしゃべるディスクジョッキーとして日本各所でメイクサムノイズしつつ、音楽専門誌・web等で小粋な執筆もちょろちょろ。自身のトレンディーアパレルブランド「S.E.X.Y. by NAOKI YAMAGUCHI」のアイテムや危ないおMIX CDも随時デリバリーしております。あと、宇多田ヒカルが大好き。



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