第18回『ダンスの門を開いてくれたのは光GENJIです』grooveman Spotインタビュー ~Part.1〜

SEX山口のなんだチミは!? by SEX山口 2014年8月12日

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今回の『SEX山口のなんだチミは!?』は、6thアルバム『Supernatural』をリリースしたばかりのgrooveman Spot氏のインタビューを敢行! 予定していた掲載スペースを大きく越え、なかなかのボリュームになってしまったため、前編・後編の2つに分けお届けいたします! 何&卒であります!

私、セク山が初めてgrooveman Spot氏を知ったのは、2000年リリースの日本語ラップコンピ『CHILL SIDE 2 –MELTINGPOT-』(横浜・元町のCLUB『LOGOS』のレーベル“CHILL SIDE”よりリリース)に収録されていたENBULL(RAP担当のU-ZIPPLAINとビートメイク・DJ担当のDJ KOU-G、またの名をgrooveman Spot)の“YELLOW RACES”を聴いて、である。当時、日本の各都市で頭角を表し始めた若手アーティストをコンパイルしたこのコンピは、仙台のENBULLの他に、群馬のEELMANや町田のQ-ILL、熊本のVOLCANO POSSEといったアーティストが肩を並べ「全国各地から御当地ラップを集めた好企画盤」として認知されていたのを記憶している(ちなみに、Vol.1にはENBULLと同じ仙台から夜光虫、大阪のWORD SWINGAZ、横浜からはKOHEI JAPANなどが参加している)。

ソロ名義として初のアルバム『ETERNAL DEVELOPMENT』を2006年にリリース。2010年には名曲“Affection feat. Ahu”を含む2ndアルバム『Change Situations』をリリース。

groovemanSpot / Affection feat. Ahu

翌年、2011年には夜の街に大きなピザ1ピースと猫ちゃんたちが疾走するジャケ(菱沼彩子女史作)でお馴染みの3rdアルバム『Runnin’ Pizza』をリリースし、2012年の4thアルバムでは某ジャケからのサンプリング顔面ペイントが話題となった『Paradox』をリリース。また、その翌年の2013年には5thアルバムとなる『Begin To Notice』をリリースし、今回の6thアルバム『Supernatural』で5年連続のアルバムリリースをキメていることになる。もちろん、その間にも各アーティストへの楽曲提供やRemixワーク、MIX CDのリリースや現場でのDJプレイと多忙を極める音楽ライフを送っている。東京に住んでいた時期もあったが、現在の生活/楽曲制作の拠点は仙台にあることも追記しておきましょう。ここ重要です。

兎にも角にも、セク山がgrooveman Spot氏を知ったきっかけは1枚のコンピからで、その後も常に気になる存在としてリリースや楽曲提供のアレコレをかな〜りまめにチェックをさせていただいておりました! つまるところ、ファンであります。

ではでは、そんなファン目線もありつつ、grooveman Spot氏へのインタビュー前半戦いってみましょう!

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SEX山口:それではgroovemanさん、よろしくお願いいたします!

grooveman Spot:お願いいたします〜。

SEX山口:まずは、新アルバム『Supernatural』のリリースおめでとうございます! 今日この日までに10回ぐらい通して聴かせてもらったのですが、セク山が勝手に一発目に思った感想は「めちゃくちゃ踊れるアルバム」である。ってことでした。

grooveman Spot:ありがとうございます! それは僕もあるなーと思ってました。全曲当てはまるか?と言ったらそうではないんすけどね〜。

SEX山口:全国の現役ダンサーは知るべきアルバムだなーって。もちろん、ダンサーだけではなく、いろんな人の心を躍らすアルバムだと思うのですが、最初から最後まで身体を使って聴いていたらですね、今ガンガン踊ってるダンサーに教えたいアルバムだなーって思いまして。

grooveman Spot:自分たちのダンスの入りって、いわゆる“ストリート”というキーワードが重要だったりするじゃないですか。

SEX山口:はいはい、そうですよね。当時は良くも悪くも“ストリート”以外は認めない!みたいな風潮がありましたし、それが一番カッコ良いと思っていました。現在に至るまで色んなやり方が出てきましたが、今でも“ストリート純正のものが一番かっこいい”と思っています。超個人的な意見なんですけど「HipHopをスクールで教わるって絶対ダメでしょ」って思い続けてます。

grooveman Spot:今の若いダンサーの中にも“ストリート”を重要視したHipHopのダンサーがいっぱいいて。僕、そういうダンサーをいっぱい知ってて、ショーとかで僕の音を使ってくれてたりしてるんですよ。ありがたいことに、その界隈では僕のことをだいぶ知ってくれていたりするんです。

SEX山口:あ〜、やっぱり!

grooveman Spot:反応してくれるのは単純に嬉しいですね。自分もダンサーだったので自然といろいろ「出ちゃってる」んでしょうね(笑)。

SEX山口:先日のBOILER ROOM( http://boilerroom.tv/live/ )日本編。Jazzy Sport店内から放送した時も観てたんですけど、その時のgroovemanさんのプレイ内容をひと言で言い表すと「DEEPなDANCE MUSIC」といった感じで、結構このアルバムに近いノリでしたよね。

grooveman Spot:はいはい、そうでしたね。そんな感じでやらせてもらいました。

SEX山口:その時に缶ビール持ったダンサーの皆さんがガシガシ踊ってて。「良いDJには良いダンサーが付く」っていう現在行方不明になってしまった地元の先輩の格言があるんですけど「あ、これのことだな」って思いました。あのダンサーの皆さんは?

気仙多郎:仕込みです!

grooveman Spot:ぶはっ!

SEX山口:仕込みだったのかぁ!

grooveman Spot:いやいやいやいや、仕込みではないと思うんですけど(笑)。STAX GROOVEの周りだったり、その下の世代といった感じですね。

SEX山口:自分が言うのもおこがましいのですが、素晴らしいノリの方々で。そりゃカメラもビシビシ抜くよな〜、と。DOMUNNEのTLがダンサーの話題で埋まったりしてましたね。「おれも踊りたい!」や「踊ってた頃を思い出すなぁ〜」などのコメントが流れてまくってて。更には「今年はダンスがくるな」のコメントに「もうずっとキテるよ」なんていうのもあったり(笑)。

grooveman Spot:はははっ! へぇ〜。

grooveman Spot Boiler Room Tokyo DJ Set

SEX山口:観ながら思ったんですけど、こういう流れになっているのも元々ダンサーだったgrooveman Spot氏が回しているからだと思ったんですよ。そこでお訊きしたいのが、ダンスを始めた頃のお話なんです。始まりはNew Jack Swingから?

grooveman Spot:いやそれが…。僕は…、光GENJIですね!

SEX山口:うわぁ、マジすか…。一緒です!!!

一同:爆笑

grooveman Spot:ローラースケートは靴にハメるタイプだったんですけどね。

SEX山口:自分はブーツタイプでした! 白ボディでヒモは蛍光ピンクにカスタム!

grooveman Spot:蛍光ピンク! それ一番カッコいいやつじゃないですか! いいなぁ〜。

SEX山口:確かにダンスと言えばダンスですけど笑 そうか、ダンス歴は光GENJIから数えていいのですね(笑)。

grooveman Spot:どうなんでしょうね(笑)。 で、メンバーの内海光司さんのお陰で“コウジコンプレックス”がなくなっていきましたね。

SEX山口:内海光司 a.k.a. キノッピー!興味深いお話です。詳しく教えてください。

grooveman Spot:僕、コウジって名前なんですけど、子供の頃ってコウジってだけで「工事現場」とか「仲本工事」とか言われちゃうじゃないですか。だから結構“コウジコンプレックス”だったんですけど、光GENJIの内海光司と『元気が出るTV』から出てきた的場浩司の登場でそのコンプレックスは一気にはなくなりましたね(笑)。

SEX山口:コウジ界の2大ヒーロー!

気仙多郎:コウジ界のBreak Through!

一同:爆笑

 

02

 

grooveman Spot:んで、小学校の時に3つ上の兄貴の影響で光GENJIと同時にTM NETWORKも聴いていたんですよ。知らず知らずに打ち込みの音楽、とは言ってもキーボードでサンプリングできるぐらいの打ち込みですけど、そういう音楽に触れたファーストタイムがTM NETWORKですね。

SEX山口:TM NETWORK! 恐いぐらい同じものにアツくなっておりますね。とにかくエッヂが効きまくりのサウンドで、ギターにグッとこなかった奴らやなんか変わったことが好きな奴らが好んで聴いていたのがTM NETWORKだった気がしますね。

grooveman Spot:そうそう。そこからしばらくすると『キャプテン翼』でサッカーが流行り始めるじゃないですか。小学校の高学年の時だったかな、興味はスポーツにいくんですよ。

SEX山口:テレ東でTVアニメも始まってましたからね。主題歌は沖田浩之の“燃えてヒーロー”! これがまた素晴らしくキャッチーでサッカーなOPでしたね。「ボールは友達」!

grooveman Spot:中学生になると、バンドブームがきて。

SEX山口:『イカ天』ですな。当時はTM NETWORKしか追ってなかったので、自分は正確にはバンドブームを追えてなくて。だいぶ経ってからFLYING KIDSの“幸せであるように”がヤバいってことに気付いたり。MVの冒頭もモデル時代の鈴木蘭々だし!

grooveman Spot:はいはい(笑)。んで、そこにX JAPANとかThe BLUE HEARTSとか入ってきちゃって、フワフワしてた時期なんですけど。そしたらそこにガツーン!とMC HAMMERが入ってきちゃうんすよ!

SEX山口:日本全土が大ショックを受けたMC HAMMER大先生ですね! 中学の時に東京ドームでのライブ、行ったな〜。

grooveman Spot:それですべてひっくり返っちゃったんですよね、僕の人生。

SEX山口:なるほどー! これもほぼ同じですわー。

grooveman Spot:友達のいとこのお兄ちゃんにPublic EnemyとかN.W.A.とかL.L. COOL Jとか教えてもらって。BLACK MUSIC界のヒーローたちが降りてくるようになって、その流れでそのままダンスにハマっていくという感じですね。TVでは『club DADA』とか『DANCE DANCE DANCE』とか『ダンス甲子園』でブームに火が付きまくってる頃ですよね。

SEX山口:我々世代の王道ですな。

grooveman Spot:ですです。この流れでNew Jack SwingやHipHopにハマっていった人たちって多いと思うんすよねー。そうそう、『ハウスエナジー』に出演していたEAST ENDが“ひとめぼれ”を披露してて、その録画を何度も観返してリリックを全部覚えたりしてましたもん。

SEX山口:ほえー! 自分、その録画VHS未だに持ってます。黙ってYouTubeにアップしようかな(笑)。

grooveman Spot:でもって高校生になると、クラブに行き始める人もいたりして。自然な流れでレコードを買い始めていく。という具合ですね。

 

〜後半につづく〜

 

grooveman Spot 6th ALBUM『Supernatural』

ジャケ

前作「Began To Notice」から約1年4カ月ぶりに届けられるgrooveman Spotのフルアルバム。ファットなキックがゆったりと刻むビートが印象的な「Better」から幕を開ける本作には、アフリカンパーカッションとオールドスクールヒップホップのテイストが融合した「Iconoclast」や、パーカッションと四つ打ちの絡みが躍動感を生み出す「Fork Power」、ダンスホール、エレクトリックファンク、ヒップホップの要素をのぞかせる「Oma Ora」など15曲を収録。ソリッドでスモーキーな彼らしいサウンドを堪能できる。

[CD] 発売中 ¥2,484(tax in) Jazzy Sport/JSPCDK-1022

[iTunes] https://itunes.apple.com/jp/album/supernatural/id893521468

 

grooveman spot “Supernatural” album teaser

 

“Supernatural” リリースDJ ツアー

2014年8月12日(火)長野県 Bar Roots

2014年8月16日(土)岩手県 水沢Cafe&Bar Climb

2014年8月17日(日)青森県 Pent House

2014年8月30日(土)高知県 Love Jamaican

2014年9月6日(土)秋田県 Jam House

2014年9月19日(金)北海道 Honkytonk Bar PEACE

2014年9月20日(土)北海道 Side Three

2014年10月3日(金)大分県 studio Roots

2014年10月4日(土)熊本県 BOOT

2014年10月5日(日)佐賀県 King Kitchen

2014年10月18日(土)福島県 CLUB NEO

2014年11月8日(日)石川県 金沢マニール

And more!!

 

gs_photo
grooveman Spot a.k.a DJ KOU-G (ENBULL / Jazzy Sport)

ラッパーU-Zipplainとのユニット“ENBULL”のDJ/トラックメイカーとして知られるヒップホップMC/プロデューサー。Jazzy Sport所属。Dj Mitsu The Beats、GAGLEらとともに仙台で活動を開始。国内外アーティストのリミックスを担当し、MIXテープやCDをリリース。2006年、ソロ・アルバム『Eternal Development』を発表。その後、Masaya Fantasista、Simbadとのユニット“Tettory Bad”名義でアルバム『Unite』をリリース。2010年、2ndソロ作『Change Situations』発表にともない、grooveman Spot a.k.a. DJ KOU-Gとしてアーティスト名義をgrooveman Spotに変更する。2012年4作目となる『PARADOX』をリリース。その翌年の2013年には5thアルバムとなる『Begin To Notice』をリリースし、今回の6thアルバム『Supernatural』で5年連続のアルバムリリースとなる。

SEX山口

SEX山口

1976年生まれ、神奈川県出身のメガネをかけた牡羊座。幼少時に観たM.J.のパフォーマンスに多大なる影響を受け、小2で“ムーンウォーク”を習得。と当時に、たけし軍団や志村けん、とんねるずといった“ハードかつタイトな東京のお笑い”への尊敬と憧れを現在までKeep Onし続ける。最近はやたらしゃべるディスクジョッキーとして日本各所でメイクサムノイズしつつ、音楽専門誌・web等で小粋な執筆もちょろちょろ。自身のトレンディーアパレルブランド「S.E.X.Y. by NAOKI YAMAGUCHI」のアイテムや危ないおMIX CDも随時デリバリーしております。あと、宇多田ヒカルが大好き。



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