第11回『これマジ調子良くね?ぐらいの感じで聴いている人たちに届けたい』~Funkotに取り憑かれた男・高野政所インタビュー~

SEX山口のなんだチミは!? by SEX山口 2013年11月7日

いきなし寒くなりましたね! セク山でございます。当然風邪引きまくっておりますありがとうございますハックション!

今回の『SEX山口のなんだチミは!?』は前置き短めに早めにいくぜ! BPMでいうと180ぐらいの速さで、だ。「BPM180? 何をワケの分からないこと言ってるんだ?」とお思いでございましょう。うむ、確かに意味不明である。皆さんは“FUNKOT”というダンスミュージックをご存知であろうか? FUNKOTについての情報を発信するサイト『DUGEM RISING』にはこう記されている。

FUNKOTとは? インドネシア原産快楽追求型ハイスピードダンスミュージック。 ドッタドッドタという独特のビート。いくつかの定型ベースライン。派手にちりばめられたボイスサンプル、 一昔前のエピックトランスにも通じる派手なシンセとフレーズ。BPMが曲中で変化する曲(ダウンビート)もある。 西洋音楽における「カッコいい」感じよりも快楽を重視したつくり。 オリエンタルメロディなども積極的に取り入れられる。

文字だけでは伝わりにくいのでコチラも合わせて観ていただきたい。

速い! 速すぎる! そして何だか楽しい感じがビンッビンッする!
この動画に登場するいかつい風貌のお兄さん、DJ JET BARONこと高野政所という男。今回はこの男にインタビューを試みた。ご存知の方も多いと思うが、彼はテクノユニット「LEOPALDON」のリーダーであり、渋谷にあるクラブ「ACID PANDA CAFE」の店主。TBSラジオ『ザ・トップ5』において杉山真也(TBSアナウンサー)氏と共に相方コメンテーターとして出演していたりと、多忙なプロフィールを持つ男である。そして、何より大事な一節でもあるインドネシアの土着ダンスミュージック「FUNKOT」の日本における第一人者というプロフィールがドーンと鎮座する。

11月9日に渋谷amate-raxiにて開催される、FUNKOT日本最大のイベント『MEGA DUGEM ~SPIRIT of FUNKOT~』を目前に控え、多忙極める真っ只中、FUNKOTな特集でプログラムされたDOMMUNEへの出演後に彼を直撃してみた。通称出待ち&突撃という行為である。リスペクト梨本さん!

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セク山:政所くん、本日はよろしくお願いします! さきほどのDOMMUNE観てましたよ。

高野政所(以下、政所) :よろしくお願いします! DOMMUNEどうでした?

セク山:前半のトークはFUNKOTとは直接関係のないインドネシアの謎映像を流してたりしてて「あ、攻めてるな」って思いましたね(笑)。オモシロ要素がたっぷり詰まってて、初めてFUNKOTを目の当たりする人への配慮というか。「どんな音楽でどんな楽しみ方があるのか?」っていうのは後半のDJプレイを観てもらえば分かるから、前半を“大事なことはちゃんと言いながらもオモシロでかました”見せ方をしたのは正解だと思いましたぞ。間口を広げるのうまいなぁ~って。

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政所:ありがとうございます。いや、もうFUNKOTについての説明自体はFUNKOT伝道おじさんとしていろんな所で何回したか分からないくらいしてるんですけど、普通に説明するよりもインドネシアって国自体がすでにヤバいし面白いってのも知ってもらったら、こんなとんでもねえミュータント音楽が生まれてもしょうがねーよな。って納得してもらえるかなーと思ったんで、あの辺は入れて込んでみたんですけど、何よりも宇川さんが一番喜んでいたという(笑)。

セク山:これ、宇川さんのどストライクゾーンだなーって思って観てた(笑)。そして、やっぱりDJ HANGERは凄かったよね! FUNKOTをコスリ倒すって何度観ても面白い。モニター越しであの気迫だもん、現場の盛り上がりも凄かったんじゃない? おっぱい丸出しのお姉ちゃんとか居ちゃう感じ?

政所:いやあ、もうHANGERはスクラッチおばけですよね。FUNKOT以前からトランスとかガバで擦ってたし。3、4年前、まだアシパンが自由が丘にある頃にHANGERが遊びに来てて、「ヤバい音楽あるんだよ!」って聴かせたら一発で即ハマってしまって、そこからFUNKOTスクラッチ妖怪にクラスチェンジしましたよね。パイ乙丸出しのお姉ちゃんは現地じゃないから居なかったけど、本能丸出しになってるおねえちゃんはいましたよ! いやー、とんでもなかった。

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セク山:ではでは、そもそも、政所くんがFUNKOTにハマったきっかけを教えてください。

政所:もともとアジアの映画とか音楽はすごい興味があって、15年以上前の学生の頃からdiskunionの100円コーナーとかでインドネシア、タイ、マレーシア、中国とかのよく分からないCDを漁っては聴いてたんです。その中に“DANGDUT”っていうインドネシアの大衆歌謡ディスコ音楽みたいなのがあって、妙に「心魅かれるなー」と思っていたんです。

セク山:よく分からないCDを漁るって行為がキテますね! そこに面白味を感じたということですな。

政所:で、時は流れ、インターネットで世界中の動画が見られるYouTubeっていう便利なサイトがあるんですけど(笑)、約4年前にYouTubeで「DANGDUTって今どうなってるのかなー?」って思って調べてたんですよね。そしたら何やらビートが倍速になってるし、よく分からないサンプリングボイスが鳴りまくってるし、トランスっぽいシンセがガンガン入ってるし、なんか土着感すごいし。もともと電気グルーヴを聴いて育ったので打ち込み系が大好きだったし「これ俺の大好物じゃね? これは何か凄いことになってるな」って思ったんですよ。

セク山:全身に電気が走ったと!

政所:それでインドネシア語の翻訳もできるGoogleっていうサイトがあるんですけど(笑)、そういうのを使って独自に情報を調べていくうちに「これは何かデカいクラブシーンみたいなのが存在するぞ」って分かって。どんどん掘っていくうちに現地のシーンを知ってる日本人とも出会って、バリ島の『AKASAKA』っていうクラブで本場の現場体験をしてから「楽しすぎて死ぬ!もうこれしかない!」みたいな感じでハマっていったという感じですね。

セク山:ここ何年かはまるでインドネシアからやってきた宣教師の如く、FUNKOTに集中して活動/布教に全力を尽くしている政所くんですが、今、このシーンを振り返ってみて実際に手応え的なものってありますか? アイドルがFUNKOTに乗って歌ってたり、ロボットレストランのロボットがFUNKOTに合わせて踊っていたりと、横から見てても年々大きなシーンになっているなぁと思うんですよ。

政所:『hy4_4yh(ハイパーヨーヨ)のティッケー大作戦 YAVAY』ですよね。あのMVが完成して、初めて観た時はさすがに目頭が熱くなりましたね。この音楽自体で目頭が熱くなることって普通は無いですけど(笑)。「4年間の想いがある程度結実したなー」って。「俺が思ってることをアイドルが言っちゃってんじゃん!」みたいな。とはいえ、俺もセク山さんとはすげー長いし、それこそセク山さんをはじめ、M.HisataakaaさんmascotboyさんとやってるSEXCITYの誕生と成長や、田中面舞踏会とか活躍ぶりなんかも横目でチェックしてましたら、これはお互いフィールドは全然違うけど「頑張らなきゃなー」って刺激を受けてましたよ。こうしてインタビュアーとインタビューされる側でこの場に出てんのも、アシパン大岡山時代から考えると相当ヤバいですよ(笑)。

セク山:刺激を受けてたのは自分も同じで、日本に無かったジャンルで勝負してるし、そこにオモシロ要素も混ぜ込んでくるし、スゲーなぁって。でね、このハイパヨちゃんたちのMVとかとにかく凄い! と思ったんですよ。マジマジと観てたら癲癇起こしてしまいそうなアッパー過ぎる感じ! インドネシアを飛び越えた感すら感じますよ。Over the Indonesia!

政所:ちょっとこの時は奇跡的に話が進み過ぎてて、ハイパヨ側とも「もうこうなったらロボットレストランでMV取れたらヤバいけど、コネもないし…、そもそもMV自体誰が撮るの?」みたいな話をしてたんだけど、氣志團DJ OZMAのPVで有名なスミス監督が「FUNKOTのPV撮りたい」って3年前くらいにTwitterで呟いてたのを思い出して、無理を承知でお願いしてみたらすごい低予算でも請けてくれることになって。特に「ロボットレストランで撮りたい」って話もしてないのに、スミス監督が勝手にロボットレストランをブッキングしちゃったという恐ろしい展開でした。

セク山:マジすか!? すごくマグネティックでドラマティックな展開ですな!

政所:白目剥いちゃうぐらいの衝撃でした! ティッケー! みたいな。

セク山:ティ、ティッケーとは?

政所:ティッケー!というのはFUNKOTのサビの部分で入る「DJ!」というボイス音のことですよ。盛り上がってきた時に「ティッケー!」って叫ぶのがジャパニーズ・ファンコッターのお約束ですね!

セク山:な、なるほどね! 現地の方々は日本で起きてるこのFUNKOTムーブメントをどう捉えているのかな?

政所:FUNKOTは現地ではかなりガラが悪かったり、夜の世界的ないろいろとイメージの悪い音楽なんですけど、日本人がやることによって「ちょっとカッコいいかも」と思ってくれてる層も出始めてますね。「日本のFUNKOTが好きだ」という若いインドネシア人の子たちも結構出てきてますし。知識層の人たちには「なんであんなダサい音楽が日本人にウケてんだ?」みたいな感じですけど、でもその国に住んでたら気付かないけど、その国独自の文化が外国から見たら一番刺激的で面白いし、未だに日本のパラパラが欧米や南米の一部で熱狂的に人気があるのと似たような感じですよね。

セク山:政所くんは実際にインドネシアに足を運んで現地のFUNKOTシーンを見てきてますよね? 本場のFUNKOTシーンってどんな感じなのかな?

政所:もうスゴい規模ですよ。「このクラブは中箱くらいであんまり大きくないよ」って言われてた所が普通にUNITとかWOMBくらいはある感じです。ageHa級のディスコが沢山ある。そこでローカルの人達が毎夜のようにFUNKOTで踊り狂ってる。これは衝撃でしたね。なんでこんな凄い音楽シーンがインドネシアの国内だけにとどまっているのかな?って。でもそれには理由があって、現地のDJはほとんどが職業DJ、つまりプロなんですね。とりあえず食っていくのに国内で十分に市場も大きいし、海外に出す必要が無いんですよね。DJも普通のサラリーマンよりも全然稼いでいて、国内需要だけで全然成り立つ。日本でDJで食えてる奴なんてほとんどいないのに、これは凄いなー、と。まぁ日本みたいに機材買って、その日からDJ名乗れるほど甘くないですけどね。スクールや徒弟制度みたいな昔の日本のディスコのような制度が残っているので、職業としてちゃんと認められているんです。

セク山:なるほど、日本のクラブシーンの成り方とは結構違いがあるんですな。その、DJ制度をもう少し詳しく教えてください。

政所:そうですね。さっきも言ったように基本は徒弟制度か、もしくはDJスクールでお金を払って学ぶってのがDJになる方法ですね。そこで半年なり徹底的に教育を受けて、先生とか師匠が腕を組んでる前で7曲ぐらいDJするんですよ。で、繋ぎとか選曲とかで採点されて合格すると「よし、お前は十分な腕を持ってる」と。で、師匠やスクールから就職先、つまりディスコとかクラブですね。これを斡旋されて所属して晴れてDJだと。FUNKOTの業界ではDJはチームを組んで動くんですけど、現地では最高峰の『CYBER DJ TEAM』というもう神様みたいなチームがいて、そこのDJ RONNYとも会っていろいろと話を聞いたんですけども、やっぱり何もかもが違う。プロDJとしての誇りやFUNKOTをやることに対してのインドネシア人のプライドみたなものをビンビン感じて、ここまでのものは他の音楽ジャンルにはないなーと。

セク山:おお~、しっかりと折り目正しく統制されている世界なんですね。これは勉強になりました。ここ最近、日本でもFUNKOT DJや楽曲制作する人が増えてきましたよね。各所でFUNKOTオンリーパーティーが開かれたり。日本におけるFUNKOT第一人者として、今のシーンを見渡すとどう感じますかね? もちろん単純に嬉しいと思うんだけど、逆に危惧する部分とかも実はあったりするのかな?

政所:単純にすごく嬉しい部分もあります。とはいえ、やっぱり現地のシーンへのリスペクトというか、そこは欠かして欲しくないですね。他のジャンルみたいに誰でも手が届く、フラットなシーンもいいと思いますが、現地のやり方がそうなので、日本が勝手に暴走することによって現地シーンが崩壊するというのだけは絶対に避けたい。よく「FUNKOTシーンは閉鎖的だ」とも言われるんですけど、それは本気の奴だけに開かれる門でもある。逆に中途半端な気持ちでやったら現地のプロDJ達に失礼じゃないですか。それこそ僕らはたいしてお金は稼げてないけど、現地のプロDJみたいな気持ちを持ってやって欲しいです。「ちょっとFUNKOT回してみた」とか「作ってみた」みたいな理解度的にも中途半端な送り手を増やすよりも、まずはFUNKOTで楽しく踊ってくれるお客さんを増やしていかないと。そこからDJなりトラックメーカーになっていくのが健全だと思うし。インドネシアのシーンを見てきて、日本の一部のジャンルみたいにフロアにいるほとんどがDJみたいなシーンはなんか不健全だなーって思いました。

セク山:いろいろとFUNKOTなCDも発売されていますね。置くのが難しいとされているドン・キホーテに置かれているCDがあるとか。なぜドン・キホーテに置いてもらいたかったのか教えてください。

政所:そりゃあもう届くところに届けないと!って思いですよね。やっぱり日本のドン・キホーテに深夜に溜まっているような人たちがインドネシアのFUNKOTディスコの客層の中心ですし!

セク山:それは間違いないね!

政所:最先端でトンガっててオシャレで一部の人に持てはやされるよりも、カッコつけるために音楽を聴いているわけじゃなくて「これマジ調子良くね?」ぐらいの感じで聴いている人たちに届けたいです。

セク山:なるほど~。となるとオートバックスにも置きたいですな!

政所:そうですね! やっぱ改造車にも絶対あうはず。実は「ハイパーファンコット 超速ダンストラックス」はオートバックスでもゲットできるんですよ。

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これが「ハイパーファンコット 超速ダンストラックス」のジャケ。是非ともオートバックスで買ってくれよナ!

セク山:ここらで過去のことをチョロっと訊いてもいいかな? 政所くんはもともと『LEOPALDON』というテクノ・ユニット(HABANERO POSSEのGUNHEAD氏もメンバーの一員)のリーダーですが、現在は活動休止中ってことでいいのかな?

政所:いやぁー、だって、今のHABANERO POSSEの勢いを見たら「ちょっとガンちゃん、レオパルドンやろうよ!」みたいに軽く言えないですよ(笑)。っていうのは、冗談として、今はお互いやるべきことがあるんで「とりあえずそれが一段落したらまたやりたいね」なんて話はしてますよ。もう、今は俺とGUNHEADが同じグループだって知らない若い子もいそうですよね。あのFUNKOTおじさんとベース界隈でその名を轟かすHABANERO POSSEのメンバーが同じグループって今の状況じゃ信じられないでしょうし(笑)。

セク山SMOKIN’ IN THE BOYS ROOMのYasterize氏やCherry Brown氏がLEOPALDONのファンであることを公言していたりと、活動再開を待ちわびてる人も多いと思うんですよ。自分もその1人なんだけど、FUNKOTを吸収した政所くんと最新のダンスミュージックを創り出す側に一歩足を踏み入れているガンちゃんの今の組み合わせを単純に見たいです。勝手な願望なんだけどね!

政所:レオパルドン再始動かぁ、もちろん無い話ではないとは思いますが、いつになるかなー? やるとしたら「まず何をやったらいいのか」ってところから考えないといけないんで、プレッシャーだなあ~! とにかくやるとなったら、全力でみんなの期待を裏切りたいですね。もうホントに活動再開を待ちわびてる人たちが心底ガッカリするようなことを!(笑)

セク山:ぶわはははは! 了解です。気長に待ちます(笑)。ではでは次に政所くんが店主を務める渋谷のクラブ『ACID PANDA CAFE(以下、アシパン)』について訊きたいんだけど、スタートは大岡山からでしたね。あれって何年前ぐらいでしたっけ?

政所:えーと、もう9年前になりますねえ。途中閉店の危機もありましたが、よく我ながら9年もやれてんなぁと。大岡山時代なんかは商売の仕方すらも分からないからほんとメチャクチャでしたもんね。基本思いつきで遊んでただけで。

セク山:開店してすぐに自分もDJで出入りするようになって、DJで入ってるのにDJしないで演劇やったりとかファミコン大会になっちゃったりとか。一晩中一発ギャグを考えたり、山ほどハンバーガー買ってきてみんなで食べたり。ムチャクチャだったけど、各自、あの時のどうしようもないスパーリングが徐々に効いてきて、今に至るというか(笑)。海外からDJが来てるのに近所の名物お婆さんがやって来て、その異空間っぷりに超盛り上がったり。大学のキャンパスが近かったから、そこで教授やってるアメリカ人がギター持って来て突然Live始めちゃったり。あーいうの最高だったなぁ。大体のハプニングは大岡山時代のアシパンでで体験したなー。

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政所:ああ…(遠い目)、おきょうさん(ダンスが上手い名物お婆さん)にマーシャル(ギター持参の大学教授)に…。そういや、あの『黒人天才』の日本初ライブも大岡山アシパンでしたね。それから若手に対する執拗な「かわいがり」とかね。毎週何かしら事件が起きてた気がする。もうね、今やったら普通に問題になりますよ! 宇多丸さんにCDJのことで説教されたのも大岡山だわ。でもね、あの経験で色々なことが今になって役立っているんですよ!…たぶん(笑)。今思えば、セク山、GUNHEAD、政所が同じイベントでプレイしてたってのもすごい話ですよねえ。

セク山:その後、自由が丘に移転して、また数々の伝説が生まれるワケですが。

政所:セク山さんもメンバーのパーティー、SEXCITYもここから始まりましたよね。というか、最初にあのメンバーの母体を召喚したのは俺だったわ(笑)。何かTwitter界隈で話題になってる人達を集めて適当にやったらお客が入るんじゃないか?ぐらいな、すごくよこしまな気持ちでやったんですけど(笑)。

セク山:そうそう、それがまた大成功だったっていうね(笑)。TL飛び出し系パーティーの走りだったよね。だからSEXCITYの発起人は政所くんなんですよ。大変感謝しております! 来年あたりまたアシパンでやりたいと思っておりますので、その際は何卒。

政所:お帰りなさいませご主人様ぁぁ!……そう言えば、自由が丘時代には時間を区切ってメイドカフェ的なこともやってました(笑)。

セク山:やってたよね! 完全に迷走してるなぁ~って思ってたよ(笑)。あと、強烈に覚えているのはモンハンかなぁ。PSPの「MHP 2nd G」の頃だね。政所くんがFUNKOTにハマる前は完全にモンハン中毒だったもんね(笑)。まぁ、オレもだけど…。

政所:ライジング先輩(アシパン狩猟会に必ず現れる名物ハンター。超絶スキルの持ち主。全ハンターの憧れ)元気かなぁ…。トータルプレイ時間が1000時間越えとか…。あの時やばかったもんなあ。朝までアシパンでモンハンやって、店閉めて、その後マクドナルドいって昼までやるとか。もう完全にプロの狩人。モンハンが仕事。そしてなんやかんやありまして、2年前に渋谷に移転。今に至るって感じですね。

セク山:外仕事がある時以外は店頭に立っているの?

政所:ですね。基本的にはアシパンのカウンターのおっさんが自分の本業ですから。イベント時よりは平日のがゆっくりバカ話ができますよね。

セク山:出入りしてる面白い若者を紹介してください。

政所:自由が丘時代から来てる狂った若者だとデビルスコーピオンですかね。1人遊びの天才というか、狂人というか。頼まれてもいないのに、大量に「求肥(ぎゅうひ)」を作るイベントとか企画してくるので怖いですよね。あと「デビスコ通信」っていう自作の新聞を近所の自動販売機に仕込んだりしてるようです。でも、最近ちょっと守りに入ってるので、あいつももう終わりかな…(と言ってプレッシャーをかけている)。

セク山:うわぁ。深夜3時にこれかぁ、キテるなぁ。まず、Liveしてるのに横でずっとiPhoneいじってる人がいたりするのがいいよね。

政所:デビスコはラッパーのMETEORくんのお気に入りですね。

セク山:そう言えばMETEORくんに会った時、デビルスコーピオンがどれだけ素晴らしいかってことを語ってきたことがあったなぁ(笑)。この2人がFeelし合ってるのは最高だなぁって思った。

政所:実は最近、アシパンでSIMON JAP氏主催のWARUGAKI.G.PというMCバトルも開催してるんですよ。フリースタイルに自信がある猛者は是非参加して欲しいですね! 観戦するだけでもめちゃ面白いですし。単純に言うと、リズムに乗って韻を踏みながらの揚げ足の取り合い。あとは高校生の子と三十路過ぎのバトルだとか、一般社会じゃ絶対ないような異空間が繰り広げられてますよ。今、僕がFUNKOTの次に好きな音楽はMCバトルなんですよね 。

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セク山:それでは最後に、11月9日(土)にドデカく開催されるFUNKOT日本最大のイベント『MEGA DUGEM ~SPIRIT of FUNKOT~』の意気込みと、GROOVE読者に向けてひと言お願いします!

政所:何かとダサいと揶揄される事も多いFUNKOTですけど、ひとまず1度は間違いないDJでちゃんとした音で鳴るハコで聴いて感じて踊ってみてください! ダサいとか言ってるのアホらしくなるから! とりあえずYAVAYしクソ楽しい!ってことだけは必ず保証しますよ!

セク山:本日はお忙しい中ありがとうございました! 政所くんには今後もこの連載にご出演願いたいんだけど、今度はアジアのヤバいオモチャのこととか訊かせてください!

政所:ぜひぜひ! アジアの音楽だけでなくヤバい文化を発見していくのはライフワークなので!セク山さんもまたアシパンにもフラっと顔出してくださいね!

 

といった感じの高野政所 a.k.a. DJ JET BARONインタビュー、いかがでしたしょうか。平日のアシパンなら政所くんとサシでお話できるということで、悩みを抱えてる童貞諸氏、または、童貞マインドを持った健康優良男子は突撃してみるのもアリかと思いますぞ。アシパンのお陰で救われた男子たちを何人も見てきてるからセク山が太鼓判を押します! まずは行って、楽しくなったら「ティッケー!」とか言ってみようぜ!

 

MEGA DUGEM SPIRIT OF FUNKOT

最先端ダンス・ミュージックFUNKOT(ファンコット)の日本最大のイベントが開催決定! 日本各地からFUNKOT DJが渋谷に集結してFUNKOTだけのYAVAYパーティー! 頭から最後までいるのもOK、気になるプレイだけをちょっと見るだけでも全くOK! FUNKOTにハマっている人も、今まで一度聞いたことのない人も来れば楽しいこと間違いなし!

  • Date : 2013/11/09 (sat)
  • Time : Open/Start:14:00
  • End : 20:00
  • Place : amate-raxi
  • Tickets : 一般/2000円 (1drink込み) 未成年/ID提示で無料(1drink 500円のみ頂きます) ※当日券のみ。

高野政所 (a.k.a. DJ JET BARON)

高野政所 (a.k.a. DJ JET BARON)

インドネシア発祥の高速レイヴミュージック「FUNKOT」の伝道者。テクノ/ナードコア・バンドのレオパルドンの高野政所として活動する傍ら、以前からアジア音楽に興味を持ち、2009年5月に偶然インターネット上で発見したHOUSE DANGDUTから調査・研究を開始。その流れでインドネシアだけで流行する謎のダンスミュージック「FUNKOT」を発見。その常識知らずの破壊的な威 力に圧倒され啓蒙活動を開始すると反響を呼び、TBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」に出演。4度にわたる特集が行われ話題となる。2009年末から2010年初めにバリ島へ渡り、現地のシーンを視察。轟音での本場FUNKOT体験に衝撃を受け、このアジア発のダンスミュージックを日本でも普及すべく現地で学んだDJ MIXや作曲法を元に、DJ/トラック制作活動を行う。2010年末にはFUNKOT発祥の地、ジャカルタのゲットー、コタ地区を探訪し、トップDJ達との交流を通じて信頼を得ることに成功。このアジア最強のゲットー・ミュージックの真髄と精神を日本にも広めることを約束する。ついに2010年12月には 「ファイナルメディア」ことDOMMUNEに出演。延べ42,000人が視聴するなど、未だ拡大の一途を辿っている。その後、DOMMUNEでは四回にわ たるFUNKOT特集が組まれる。またファンコットのDJ TEAMであるDUGEM RISINGを率いており、店長でもあるクラブACID PANDA CAFEで毎月パーティーも行っている。また昨今はTBSラジオ「ザ・トップ5」パーソナリティーやアイドルグループの編曲などますます多方面に精力的に活動中。



SEX山口

SEX山口

1976年生まれ、神奈川県出身のメガネをかけた牡羊座。幼少時に観たM.J.のパフォーマンスに多大なる影響を受け、小2で“ムーンウォーク”を習得。と当時に、たけし軍団や志村けん、とんねるずといった“ハードかつタイトな東京のお笑い”への尊敬と憧れを現在までKeep Onし続ける。最近はやたらしゃべるディスクジョッキーとして日本各所でメイクサムノイズしつつ、音楽専門誌・web等で小粋な執筆もちょろちょろ。自身のトレンディーアパレルブランド「S.E.X.Y. by NAOKI YAMAGUCHI」のアイテムや危ないおMIX CDも随時デリバリーしております。あと、宇多田ヒカルが大好き。



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