アニソン、ゲーソン、アイドル、ボカロ……オタク・カルチャーで活躍する「秋葉系DJ」とは?

コラム by RandoM編集部 2013年11月20日

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毎クールの深夜アニメに盛り上がり、初音ミクをはじめとするボカロやAKB48などのアイドルにも沸く日本のオタク・カルチャー。DJ界にもその嵐は吹き荒れている。「秋葉系DJ」と形容される、その世界はどういうものなのか?1990年代にGROOVE編集部に所属し、現在はフリーで活躍するライターの北口氏に話をうかがった。

―秋葉系DJシーンやその周辺の文化について、今までメディアで紹介したものはありますか?

1990年代のGROOVE編集部でも、ゲームの音やアニメのセリフをサンプリングしていたサイケアウツによる、「ラリーX」をみんなで聴いて盛り上がったりしていましたね。「交響詩篇エウレカセブン」の構成/脚本などで知られ、ゲーム「パルスマン」やアニメ「ドラゴンボールZ」に楽曲提供もしていた佐藤大さんのコラムもありましたし。
1997年7/8月号では「攻殻機動隊」の草薙素子を表紙にして、「カウボーイビバップ」(おそらく放送前の)などを題材に、アニメとクラブミュージックの関係について特集をしたこともあります。

▲GROOVE 1997年8月号。

▲GROOVE 1997年7/8月号。

―秋葉系DJとはどういうものだと考えていますか?

まず2008年ごろ、エディットカルチャーが再注目される過程で、ネット・レーベルなどで活動するクリエイターがアイドルやアニメの曲をエディットしプレイしているのを知ったとき、何かが起きているのだなと感じました。彼らは、それらの楽曲と既存の(あるいは最新の)ダンスミュージックを並列に扱い、新しい楽しさを生み出していました。私にとっての「秋葉系DJ」は、まず彼らのことです。

―いわゆるクラブDJとの違いはありましたか?

違いはないと思います。
技術的にも変わらないと思うし、パーティを盛り上げたいという気持ちは同じですよね。

―使用している機材はどんな物が多かったでしょうか?

DJソフトを使う方が多い印象です。DJコントローラーやTouch OSCも目を引きました。

―取材前後でイメージの変化はありましたか?

取材を進めていくにしたがって、先述した「私にとっての秋葉系DJ」はほんの一部で、DJのスタイルも、かける曲も、イベントのあり方も多種多様であることが分かりました。
混沌としていて、巨大で、おもしろい世界です。海外の人たちにも知ってほしいと思いました。
あと、関わる人々に活気がありますね!

―取材の際に印象に残った出来事はありましたか?

巻頭の座談会を担当したのですが、DJシーザーさん(@DJ_caesar_AKIBA)のコスプレ姿に、リットーミュージックの社員がざわついていたことが印象に残っています。

―秋葉系DJの醍醐味はどういうところですか?

ユニークで柔軟なところですね。いろいろなものが生まれそうなムードがあると感じました。

従来のクラブ・カルチャーとは一線を画したルーツを持ちながらも、着実にフォロワーを増やしている秋葉系DJの世界。これを機会にアニメからアイドルまでアンテナを広げて、ガッツリ深掘りしてみてはいかがだろうか?

秋葉系DJガイドの詳細(リットーミュージック)

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