ツーバスを用いたベーシック・トレーニング!/MI Japan ドラム・クリニック

MI JAPANドラム・クリニック by 水野泰宏 2010年11月19日

LAハリウッドに本校を構える世界最大級のミュージック・スクール、Musicians Institute(MI)と直結した独自のカリキュラムで充実した授業を行い、数多くのミュージシャンを排出しているMI JAPAN。経験と実力を兼ね備えた講師陣のレッスンが魅力の本校レギュラー講師が、その授業の一部を誌上クリニックとして公開するこのコーナー。今月はMI JAPAN札幌校で教鞭を執る水野泰宏講師が、ツーバスのさまざまな練習方法をレクチャーする。日頃、MI JAPANでどのような授業が行われているかを体験しつつ、とりかかってみよう。

はじめに

みなさん、こんにちは。MI JAPAN札幌校PIT科講師の水野泰宏です。僕は普段、札幌を拠点に活動中のヘヴィ・メタル・バンドに在籍していますが、今回はリズム&ドラム・マガジンとMI JAPANのコラボレーション企画ということで、僕が今まで参考になったツーバスのトレーニング方法、エクササイズなどの一部を紹介したいと思います。

ツーバスとは文字通り、バス・ドラムを両足で演奏する方法です。ツーバスにすることで、ワンバスでは不可能だったリズム・パターンやフィルインなどが踏めるようになります。多種多様なリズム・パターン、フィルインがありますが、今回はその中でもベーシックなものを中心に紹介していきましょう。

 

【MI×ドラマガ】OPEN HOUSE/水野泰宏

LESSON1

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[動画] Ex-1:1:43〜 | Ex-2:2:07〜

まずはEx-1、Ex-2をご覧ください。ここでは” ツーバスを踏む” という動作に慣れる必要があるので、左右の音量が同じになるまで、スロー・テンポから始めて、メトロノームに合わせてしっかりと力強く踏んでいきましょう。特に足と両手が重なるタイミングに注意を払ってください。右足スタート、左足スタート、両方のパターンをじっくり練習してみましょう。

次に、今回のテーマとなるベーシックなツーバスのリズム・パターンを踏んでみましょう(Ex-3、Ex-4)。この2つのパターンはR→LもしくはL→ Rというように交互に踏む” オルタネート奏法” になっています。Ex-4は3 連符なので、1拍ごとに足順が変わっていくので注意しながら練習しましょう。

LESSON2

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[動画] Ex-6:3:08〜

次は、LESSON1で紹介したベーシック・パターンを発展させて、休符を用いたリズム・パターンを叩いてみましょう。Ex-5、Ex-6をご覧ください。

Ex-5は先ほど紹介したEx-3 のオルタネートで踏む16分音符のバス・ドラムのパターンを少し変えたもので、アタマ1つが休符になっています。

そしてEx-6は、休符部分をハイハットまたはライド・シンバルで埋めたパターンです。Ex-5と同様に、休符が入ることによって手順はLRLになります。そして慣れてきたらEx-7のように休符を入れるパターン、入れないパターンを交互に叩いてみてください。

どのフレーズも休符を入れることによって、右足ではなく、左足スタートになるので、身体の重心、バランスが崩れることがないよう、メトロノームを使ってしっかりと練習しましょう。

LESSON3

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[動画] Ex-8:4: 01〜 | Ex-9:4:24〜

次はLEESON1とLESSON2で紹介したベーシック・パターンと休符を用いたパターンを取り入れた少し複雑なパターンを叩いてみましょう。Ex-8、Ex-9をご覧ください。

Ex-8ではハイハットが4分進行に対して、バス・ドラムの16分音符の4つ後に16分休符が2つずつ入ったパターンになります。

Ex-9ではバス・ドラムの16分音符が3つごとに16分休符が3つ入ったパターンになります。
どちらも右手に対し、バス・ドラムの位置が毎回違うので、ゆっくり確認しながら叩いてみましょう。

LESSON4

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[動画] Ex-10:5:18〜 | Ex-11:5:31〜 | Ex-12:5:46〜

LESSON4では、ベーシックなツーバスを取り入れたさまざまな形のフィルインを紹介したいと思います。Ex-10、Ex-11、Ex-12をご覧ください。

Ex-10は16分、Ex-11は6連符、Ex-12は32分のフレーズで、最後2つがバス・ドラムのツーバス・パターンになっています。それぞれどのフレーズもまずはゆっくりなテンポから始めて、手順を確認し、一打一打しっかり叩きながら、少しずつテンポを上げてじっくり練習してみてください。

ある程度パターンに慣れ、速いテンポでも叩けるようになったら、Ex-13、Ex-14、Ex-15のように、タムやフロア・タムなどを交えて、パターンを変えてみながら叩いてみましょう。テンポが上がってきたときのポイントとしてはスティックをコントロールする上での腰の回転が重要になってきますので、叩く場所にすぐさまスティックをコントロールできるように注意して練習してみてください。

LESSON5

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[動画] Ex-16:6:22〜

最後に、僕自身がこれまでの活動で取り入れたことがある少し複雑なパターンを取り上げたいと思います。Ex-16をご覧ください。バス・ドラムが、右足スタート、左足スタートと左右入り乱れた複雑な状態になっています。特に注意してほしいのは、3小節目の3拍目から休符が入ったツーバスのパターンに対して、右手のハイハットが4分進行、そしてスネア・ドラムがランダムな位置に入っているので、それぞれの位置関係を十分に注意しながら叩きましょう。キレイにハマると不思議なリズム・パターンに感じられると思います。

最後に

みなさん、いかがでしたでしょうか。少しではありますが、ツーバスの練習方法をいくつか紹介させていただきました。スキルをアップしていくのに、これといった決まりきったものはないので、今回取り上げたものをアレンジさせたりして、独自のトレーニング方法やリズム・パターンを見つけて練習してみてください。みなさんがドラムを演奏する上で、今回取り上げたフレーズが何かの参考になれば幸いです。

水野泰宏プロフィール

pit-mizuno1982年、北海道釧路市出身。
2001年、札幌の専門学校に進学。
2002年、HARDGEAR加入。
2006年、JADESTERサポート参加。
2007年、JADESTERサポート終了。
2008年、HARDGEAR活動停止。
2009年、KOTOKO LIVE HOUSE TOUR 2009「WARP!! ~限界打破への旅 – trial stage~」(全国24カ所)参加。KOTOKO LIVE HOUSE TOUR 2009「WARP!! ~限界打破への旅 – special stage~」(東京、大阪、名古屋) 参加。
2010年、下山武徳、木下昭仁、田中康治、三瓶朋大と共にSABER TIGERとして活動開始 。

■本記事について

本記事は、『リズム&ドラム・マガジン2010年11月号』掲載のページを転載したものです。

→『リズム&ドラム・マガジン2010年11月号』の詳細を見る

MI JAPAN OPEN HOUSE:3誌連動・動画クリニック

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