ブラジリアン・パーカッションからドラム・セットのアプローチを組み立てる!

MI JAPANドラム・クリニック by 本間修治 2015年4月14日

こんにちは。MI JAPAN 東京校ドラム&パーカッションの本間修治です。今回はサンバ、ボサノヴァなどのブラジリアン・ミュージックをご紹介します。その原点であるパーカッションのフレーズからドラム・セットに応用してみましょう。YouTubeにアップしている連動動画では実際のパーカッションの音色やニュアンスも参考に聴いてみてください!

  

LESSON1

Ex-041

まずブラジリアン・ミュージックのグルーヴをシェイカー(ガンザ)のフレーズで味わってみましょう。シェイカーを演奏する際、拍のアタマにアクセントをつけようとすると自然とその直前のウラ拍にもアクセントがつきます。これをハイハットで模倣したのがEx-1a です。カット・タイムで表記しました。拍を大きくとり、ウラの音符からビートが始まっているような感覚を楽しんでください。Ex-1a’はシンプルなアタマ打ちのキックのパターンをつけました。パーカッショニストと共演する際はこのくらいのシンプルなフレーズがしっくりくることがよくあります。手順はテンポが速いときは両手で演奏しますが、ブラジルのドラマーは相当速いテンポでも片手で演奏してしまうのでびっくりします。次に大きなタムのような楽器、スルドのパターンを紹介します(Ex-1b)。これがいわゆるサンバ・キックのモチーフとなります(Ex-1c)。元祖サンバ・キック、アイアート・モレイラ氏は実際のスルドのように2 拍目を強調して演奏すると言っていました(Ex-1c’)。ビーターのオープン/クローズも活用するといいでしょう。シェイカーとスルドのグルーヴを合わせたのがEx-1d 〜1d’ です。

LESSON2

Ex-042

続いては、サンバ・キックを演奏しながらさまざまなパーカッションのフレーズを叩いてみましょう。細かな奏法については動画を確認してください。まずは響き線のついた楽器、カイシャのパターンをスネアで表現します(Ex-2a)。そしてタンボリンは小さな片面太鼓を片手で持ち、もう一方の手に持ったスティックで演奏する楽器ですが、これをマネするために左手はスネアのクローズド・リム・ショットの位置に置き、指先で打面ヘッドのミュートのオン/オフを行います。右手は手元に近い端のフープ付近の部分を叩くとハイ・ピッチになり、タンボリンの音のニュアンスに近くなります(Ex-2b)。最後にアゴゴは高低の音程が出る鉄の楽器です。ドラム・セットにマウントして演奏してみましょう(Ex-2c)。また、“タムの高低”を表現してもいいでしょう。

LESSON3

Ex-043

LESSON3 ではまず、スルドをご紹介しましょう。この楽器はいくつかの音程で演奏されることがよくあります。基音の低いスルドは2 拍目がアクセントとなり、高い音程のものは1 拍目にアクセントを叩きます(Ex-3a)。1 拍目をタム、2 拍目をフロア・タム、間の音をカイシャ(スネア)で埋めます(Ex-3b 〜Ex-3b’)。さらにマルシャと呼ばれる賑やかなパターンも紹介しましょう(Ex-3c)。右手はオープン/クローズを使い、フロア・タムでスルドを表現、左手でタンボリンのフレーズ(Ex-3d) も演奏します。

LESSON4

Ex-044

ラストにブラジリアン・ミュージックの代表的 なリズムの要素、“ブラジリアン・クラーベ”を紹 介します(Ex4-a)。これらをサンバ・キックなどのオスティナートと共に演奏すると、ボサノヴァ (Ex-4b)、サンバ・パルチード・アルト(Ex-4c)などのパターンとなります。他にもここまでに紹介したLESSON1〜LESSON3パーカッションのフレーズなどと自由に組み合わせて自分なりのアレンジを考えて挑戦してみましょう。最後に Ex-4d は、パルチード・アルト・クラーベから発展したファンク的なパターンです。こちらもぜひ練習してみてください。

 

 

いかがでしたか。パターン的に簡単なものも難し いものあったと思います。最初は自分のやりやすいテンポで練習して、慣れたら本場の音源に合わせたLESSON2り、実際のアンサンブルで使ってみてください。最近のブラジルのドラマーは特に素晴らしい人が多いので機会があったら聴いてみてくださいね。では!

 

 

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