“2種類の音符”を使って さまざまな応用フレーズを作る!/MI Japan ドラム・クリニック

MI JAPANドラム・クリニック by 野口広明 2013年12月13日

みなさん、こんにちは! MI JAPAN東京校PIT(Percussion Institute of Technology)講師、野口広明です。今回のテーマは2種類の音符を使ってさまざまな形に応用する! というものです。ここでいう“応用”ですが、普段みなさんが叩いているフレーズなどを“少し違う視点から見てあげる”ということで、ドラムや曲に対してのアプローチ、捉え方が広がっていくのではないかというものを用意させてもらいました!

譜面が苦手でも少ない音符の種類からさまざまなカッコいいものに応用できてしまうというものをここでいくつか紹介させてもらいたいと思います! ビートからフィルのバリエーションがたくさん増えると思うので、カウントを声に出して自分がどこで何を叩いているのか、確認できるゆっくりのテンポからトライして楽しんでみてください! まず最初に見てほしいのは、譜例1と譜例2の“2種類の音符”です! この2つを並び換えてさまざまなパターンに応用していきたいと思います! それではレッスン・スタート!!!

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アクセントに置き換える

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では、Ex-1aを例に発展させていきたいと思います! ここではカウントを“1 and 2 and 3 and 4 and(ワン、エン、ツー、エン、スリー、エン、フォー、エン)”と声に出しながら叩いてみましょう! 手順は右手のみ、左手のみ、オルタネート(RLRL)と、さまざまな手順ができるといいと思いますが、ここではEx-1bにつなげられるように右手だけで叩いてみましょう。Ex-1bは、Ex-1aで叩いた部分をアクセントに捉えてオルタネートの16分音符で繰り返し叩いてみましょう! ここでのカウントは“1e and d、2eand d、3eand d、4eand d(ワン・イー、エン、ダ! ツー・イー、エン、ダ! スリー・イー、エン、ダ! フォー・イー、エン、ダ!)”とカウントすると遅いテンポもキープしやすいと思います! ストロークはF=フル、U=アップ、D=ダウン、T=タップで、1拍目(D→T→U→T)、2拍目(F→T→F→T)、3拍目(D→T→U→T)、4拍目(D→T→U→T)となります! テンポが速くなればなるほど、アクセントを打つのが難しくなってくるので、遅いテンポで練習しているうちにタップ・ストロークやアップ・ストロークの音量に気をつけて極力小さな音量で叩けるように心がけましょう! 続いてアクセントを3連符に置き換えてオルタネートで繰り返し叩いてみましょう(Ex-1c)! ストロークは1拍目(D→U→T)、2拍目(F→U→D)、3拍目(D→U→T)、4拍目(D→U→T)となります! 3連符のカウントは“1 TT、2 TT、3 TT、4 TT(ワン、ティー・タ、ツー、ティー・タ、スリー、ティー・タ、フォー、ティー・タ)”です! 慣れないと難しくてイライラしてしまうかもしれないですが、リズム・キープなどに役立つので頑張って習得しましょう。Ex-1aからEx-1cまでカウントを声に出しながら練習してストロークに問題がなければ、バス・ドラムを4分音符で踏んで、アクセントの部分を右手=フロア・タム、左手=ハイ・タムといった具合いに叩き分けてみましょう。フィルとしての練習にもなると思うので繰り返し叩いてみてください。

バス・ドラムとスネア

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続いては、Ex-1aの音符をバス・ドラムで踏めるようにしてみましょう(Ex-2a)! 右手は8分音符でハイハットかライドを叩いて、左手はスネアに2拍目と4拍目を叩いてしっかりキープしながらバス・ドラムで音符を感じてみましょう。ここでも“1 and 2 and 3 and 4 and”か、“1e and d 2e and d 3e and d 4e and d”と、どちらでも声に出して言えるようにしてみましょう! そしてEx-2bですが、Ex-1aのパターンをバス・ドラムではなく、スネアに応用して叩いてみましょう! 右手の動きですが、1拍目の“1”、2拍目は“2 and d”、3拍目は“3”、4拍目は“4 and d”という動きになっています! 右手のレガートをスムーズに叩きながら左手を叩いてみましょう! 1小節ぶんの動きしかないので飽きてしまうかもしれませんが、音符をズラし小節数を増やすことでパターンはいくつにでも増えるので、並び換えたりして練習してみてください! スネアに強弱をつけて叩くのも面白いと思います。

6連符

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中盤に入ってきたので音符を少し変えて新鮮な感じにしてみます(Ex-3a)! 最初に挙げた譜例1、2のパターンを軽く並び換えてみました! Ex-3aを見てもらえばわかると思いますが、カウントで言うと“1、and、2、3、4、and”の場所を叩いていますね! そしてEx-3bですが、ここでは少し派手なプレイを叩けるようロックな感じに応用してみましょう。まず手順は、手をRLRL、足をRLと、王道と言えば王道ですが、左右の音量を揃えて手と足とのコンビネーションを崩さないように叩けるようにしましょう! 6連のカウントは“1TT and TT、2TT and TT、3TT and TT、4TT and TT (ワン・ティー・タ、エン、ティー・タ、ツー・ティー・タ、エン、ティー・タ、スリー・ティ・タ、エン、ティー・タ、フォー・ティー・タ、エン、ティー・タ)”です。速くなれば声に出すのが難しくなるので、8分や4分でカウントするといいですね。ここでは右手をフロア・タム、左手はハイ・タムを基準に音符をアクセントと捉えてスネアを叩きます! Ex-3bは左右のバランスに気をつけつつ、手から足へと音符を揃えて流れるように叩けるようにしましょう。ビートと交互に繰り返すのも練習になるので頑張ってみてください。

32分音符に挑戦

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Ex-1aとEx-3aの2小節を使い、倍の速さに捉えて1小節にまとめると、Ex-4aへと変化します! まずEx-4aのパターンを右手だけで叩いてみましょう! そして音符を理解できたら、Ex-4bを見てください。ここから手で叩いてない箇所を右足のバス・ドラムで踏んで埋めていきます! これはEx-4cにつなげるためのエクササイズとなっているので、左足でハイハットを踏まないようにしてください。ここでもゆっくりのテンポからカウントを声に出して叩けるようにしてください! 手順はすべて右手と右足で構成されていています。手と足のバランスに気をつけて繰り返し叩いてみてください。そして、ついに最後となりました! 32分音符に応用したいと思います(Ex-4c)! Ex-4bでやったものを基準に、すべての音符に対し、左手&左足を加え倍の音に作り上げていきます。最後まで口うるさく言ってきましたがゆっくりのテンポから練習してみてください。速く叩いて何度も失敗するより、ゆっくり叩いて一度で成功した方が、身体が覚えますからね。後はカウントの大切さです! ビートからフィルへの移り変わりで速くなったり遅くなったり、極端にテンポが変わってしまうことがなくなり、滑らかなドラムが叩けるようになると思います。“音”で表現するためにぜひ頑張って習得してもらいたいです。

 

みなさん、いかがでしたか? 単純そうに見える音符も応用の仕方でどんなものにも化けますね! 音楽に簡単なものってないと思うので、ドラムの道を歩いていくと決めたらとことんやるのもいいでしょう! たまには道草することも大切だと思うけど(笑)、難しい! 簡単にうまくいかない! だから楽しいと思うんだけどね! カッコいいドラマーを目指してブレることなく自分の道をしっかり踏みしめて頑張ってください。最後になりますが、今回のエクササイズがリズム&ドラム・マガジン読者のみなさんに興味を持ってもらえたら幸いです。

 

本記事について

本記事は『リズム&ドラム・マガジン2013年12月号』掲載のページを転載したものです。

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