カホンのスタイリッシュな演奏が楽しめる厳選4動画+音源

コラム by リズム&ドラム・マガジン編集部 2013年9月19日

四角い打楽器、カホンの活躍の場面は、ストリートのみならず世界中のライブやコンサートのステージでも楽しめます。ここでは、打楽器を愛してやまない『リズム&ドラム・マガジン』編集長が、カホンの魅力が存分に現れた演奏動画と音源を厳選してご紹介! 綾戸智恵さんからラテン・ジャズ・バンド、さらにまさかの電子音楽まで、カホンの高いポテンシャルを目と耳で感じ取ってください。

珠玉のカホン演奏動画4選!

綾戸智恵『Bridge Over Troubled Water』Live at STB139, 12/25, 2012

デビュー15周年を迎えたジャズ・シンガー、綾戸智恵さんのライヴ映像です。曲はサイモン&ガーファンクルの「Bridge Over Troubled Water(明日に架ける橋)」。ヴォーカル、ガット・ギター、オルガン、カホンというアコースティックな編成での、美しいアンサンブルが聴きモノです。ラストに向かって盛り上がっていくところも最高。こういった編成で、カフェなど小さなハコで演奏するのも気持ち良さそうですね。カホンを演奏するのは、『パーカッション・マガジン2013』の“特集1 これからカホン”で講師を務めていただいた、田中倫明さんです。

Ojos de Brujo – Color

ドラマー1人とパーカッショニスト3人を含むスペインのバンド、オホス・デ・ブルッホのライヴ演奏です。オホス〜は、ファンク、ロック、フラメンコ、ヒップホップ、ダブ、レゲエ、インド音楽など、さまざまなエッセンスを取り入れた、独自のスタイルが魅力的でした(バンドは2011年に解散)。この動画でも、フラメンコ・スタイルのギター、カホン、ボンゴ、パルマ(手拍子)に、ファンキーなドラムやホーン隊が加わり、ミクスチャーな音楽を構築しているのがわかると思います。ドラマーのいるバンドの中で、リズムに華を添えるカホンに注目してください。

Paco De Lucia – Live At 31st Leverkusener Jazztage 2010

“カホンと言えばフラメンコ”というイメージは、パコ・デ・ルシアがフラメンコにカホンを取り入れたことがきっかけと言われています。この動画は何とパコのライヴ1本を収めたもので、カホン奏者のイスラエル“ピラーニャ”スアレスは、パコのバンドに20歳前半で大抜擢された天才パーカッショニスト。だいたいどのシーンにもカホンが入っていて、彼のパフォーマンスをチェックすることができます。

MFRU2012 – Open Reel Ensemble(live)

オープン・リールを楽器として活用し、アンサンブルをする実験的な音楽ユニット、オープン・リール・アンサンブルも、ライヴでカホンを使うことがあるようです。この動画では、2’03”〜と4’47”〜などにカホンが入っていますが、エレクトロニックな音楽の中にも、うまくハマっていると思います。

カホンの魅力を深く知るための音源3選

『de cajon』Caitro Soto

アフロ・ペルーの歌手&パーカッショニスト、カイトロ・ソトの1995年作で、その名も『de cajon』。このアルバムは、さまざまなミュージシャン(アレックス・アクーニャやジョヴァンニ・イダルゴといった名パーカッショニスト達も参加!)を招き、彼の代表曲をレコーディングしたもので、カイトロのカホンとプリメーラ・ヴォズ(いわゆるリード・ヴォーカル)を全編で聴くことができます。哀愁のメロディとご機嫌なパーカッションです。

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http://www.ahora-tyo.com/detail/item.php?iid=10638

 

※上記リンク先は国内通販サイト(参考)です

『Jerry Gonzalez Y Los Piratas Del Flamenco』Gerry Gonzalez

ラテン・ジャズのトランペッター&コンゲーロ、ジェリー・ゴンザレスの2004年作。一時期、個人的に推しまくっていたアルバムです。ジェリーがフラメンコのミュージシャンと共に制作した作品で、キューバとスペインの音楽的エッセンスが自然と交じり合う意欲的な内容です。フラメンコ代表(?)の1人として、パコの動画にも登場しているピラーニャがカホンで参加しています。M8では、ジェリーのコンガとのデュオ演奏もしています。NY出身のプエルトリカンであるジェリーが、スペインの植民地だったキューバ由来の音楽を奏で、フラメンコ音楽と交わる、というのも何だかロマンを感じる話です。

『Ar』Sofia Ribeiro

ポルトガルの女声シンガー、ソフィア・リベイロが昨年発表したアルバムです。“ジャズ、ブラジル、ポルトガル音楽をブレンドした”ということですが、結果として、とても洒脱でオルタナティヴなポップス・アルバムになっていると思います。基本はソフィアの歌+ピアノですが、そこにコンバスやパーカッションが入って、色鮮やかなアコースティック・ミュージックを構成。カホンは、M2、M6、M8でリズムの中心になっています。

いかがですか? ラテンやアフリカンを感じさせつつも、リズム楽器としての普遍性がさまざまな音楽とマッチする不思議な存在、それがカホンなのです。

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