第15回:カブっても超絶の異人&怪人たち!

超絶スーパーテク大全 by やまもとげんたろう 2013/11/24

ギターやベースの初心者はもちろん、ちょっと歴のある人でも意外と克服できないのが、ついつい手元(指板)を見てしまうクセ。ポジションを間違えないようにと意識するあまり、ライブでもお客さんを一顧だにせず、ひたすら指板から視線を逸らさない人もいたりします。逆に言うと、自分の演奏を視覚で捕らえるというのは、それだけ安心感があるわけです。とすれば、ほぼ視覚が利かない状態でとんでもないプレイをする人達の超絶ぶりって、一体……。今回はそんな話です。

「ハード・ロック・ハレルヤ」ローディー

まずは、10月に開催されたLOUD PARK 13でも堂々のパフォーマンスを見せてくれたフィンランドのヘヴィ・メタル・バンド、ローディー。ご覧の通り、まるでホラーかSFかといった異形のコスチュームが有名なバンドですが、ドラムなんて左右が見えているんだか見えていないんだか。視界ももちろんですが、単純に衣装が重そうで、これで1〜2時間のライヴをこなすのは大変そうです。

 

「ピープル・イコール・シット」スリップノット

続いて、ご存知アメリカの“猟奇趣味的激烈音楽集団”スリップノット。彼らの場合、衣装はそれほど苦にならなさそうですが、やっぱりその独特のマスクはクセ者。ギターは、あまり派手なソロなどは弾きませんが、細かく動き回るバッキングではポジションのズレなどに不安を感じてしまいそうです。ちなみに、デビュー当時と現在では微妙にマスクの種類などが変わっていますが、やはり通気性などの改良が施されているそう。

 

「大怪獣ゴアゴア(Gor Gor)」GWAR

次に、ローディーの大先輩とも言えそうなアメリカのヘヴィ・メタル・バンド、GWAR(グワァー)。1984年結成と大ベテランですが、デビュー当時はイロモノ・バンドとして生暖かい目で見られていたものですが、時代が早過ぎたのかも……。元々は芸術大学の学生達によって結成されたということで、衣装(?)もかなり凝ったゴテゴテ具合いですが、これまた視界や運動性にかなりの制約がありそうです。

 

「Night of the Slunk」バケットヘッド

被り物でバカテクと言えば、1990年代初頭のバカテク・ギタリスト・ブームの中でも一際異彩を放っていた“バケツ男”ことバケットヘッド。ロボット・ダンスやヌンチャク・パフォーマンスなど、どこから突っ込めばいいのかわからない人物ですが、そのテクニックと独特のセンスはやっぱり本物。ちなみに動画では、ギター本体内蔵のオン/オフ・スイッチ(キル・スイッチ)を巧みに操り、トレモロのマシンガン奏法のような効果を出しています。このへんのセンスもやはり唯一無二。

 

「FROM YOUTH TO DEATH」MAN WITH A MISSION

日本からも1バンド紹介。アグレッシヴなアンサンブルとダンサブルなアレンジで人気急上昇中のMAN WITH A MISSIONです。ただ彼らの場合、狼の頭と人間の身体を持つ究極の生命体ですので、これが自然な形。こちらが思っているほどパフォーマンスに支障がな いのかもしれません。なんて言ってみたりして。

 

いずれにせよ、ひと目を引く格好だけではやっぱり形なし。まず素晴らしい音楽があり、それを相乗的に高めるための、趣向を凝らした様々なギミックなわけです。もちろん、それを成立させるためには、楽器と身体が一体となるまで日頃からの訓練が必要でしょう。まずは目隠しでの練習からスタート!?

 

おまけ

被り物の第一人者と言えば、ジェネシス時代のピーター・ガブリエル。彼の歴代のパフォーマンスをランキングした記事がありましたので、参考までにご紹介しましょう。う〜ん、やっぱりヘンな人。コチラからどうぞ。

 

おまけ2

次は、今回の主旨とは合ってそうで微妙に異なる、本当の覆面バンド、銀星団(SILVER STARS)。1978年に突如現れたロック・バンドですが、とにかくその凄腕っぷりが話題になったそうです。実は「中の人達」は、日本を代表する某ロック・バンドのメンバーだったとか。こちらをチェック「乱調五番(TAKE FIVE)」

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