第2回:モテる曲を作りたい!~ストレートネックをぶっ飛ばせ!

コラム by 小島ケイタニーラブ 2014/04/18

140417-kojima-main

今回は歌詞をつくろうと思ってるんだけど……僕、なんだかすっごく頭が痛いんだ……

妖精:一週間ぶりだね、元気だったかい? 小島くん。

小島:うん、今からね、生まれて初めてレーザー治療するんだ……

妖精:いろいろ端折りすぎだよ、何があったの!

――何があったかというと、僕の最近の頭痛生活のことである。
もともと母が頭痛持ちだったので、傍目からつらそうだなとは思っていたが、それでも僕自身は頭を痛めることもなくて、まあとにかくあっけらかんと過ごしてきたのだけど、ここに来て急激に頭痛に悩まされることになってしまった。
数か月、痛みが止まらないし、頭痛薬も効かなくなって少し不安になったのでX線を撮ってみたところ、どうやら首がストレートネック、という状態らしく、悪い姿勢で過ごしていた今までの生活のツケが頭痛になって現れたとのことらしい。僕は悲しい。

妖精:へえ、自業自得ってことだね。

小島:うん……言われれば心当たりはあるんだ。寝っ転がって無理な首の態勢でエロ動画見てたり したし。

妖精:君、スマホで動画を楽に見れるようになってから、ずっと見まくってるからね

小島:(見られてたのか……)うん、だからこれからは、エロ動画を再生するときにはアニメ放送みたいに『よい子の皆さんは姿勢を正しくして動画を見ましょう』とテロップを書いてほしい。エロ動画頭痛に悩む皆さんのために!

妖精:いや、エロ動画まったく悪くないから! そしてすっかり話題が脱線しちゃったよ……さあ、曲を作らないと!

小島:まあまあ、落ち着いて。これでも曲を作ろうとしたんですよ、もちろん。でもね、 頭痛が止まらないと、なんか気分も鬱々しちゃって。で、痛みがあまりにひどく なったから、レーザー治療をしようと思ったわけ。

妖精:なるほど、それでレーザーの話になるのね。まあ、でもせっかくだから、落ち込みついでに、 今の鬱々とした気持ちを言葉にしてみたらどうかな?

小島:うーん、あまり自信ないけど……じゃあ、こんな感じはどうでしょうか?

生きるのがこんなつらいなんて誰も言ってくれなかった

夜がこんなに長いとは誰も教えてくれなくて

脈打つ鼓動は何度も脳みその中えぐり出す

妖精:ただただ暗い!

小島:いやあ、毎日鬱々としちゃってさ……

妖精:でも共感する人も多いだろうね、誰しもつらいときはあるから。

小島:だといいけれど。あ、レーザーの順番が来たみたいだから診察室、行ってきます。 じゃあ……

――そして、10分経過……

小島おまたせ! やっほー! イェイイェーイ!

妖精:……やけに元気になったね。痛み、そんなにすぐ取れたの?

小島:うーん、それが不思議でさ。痛みは全然取れてないの。患部にピンポイントで当てたから、むしろちょっと痛みが増してるように感じるぐらいなんだ……

妖精:じゃあ、なんでそんな元気なのさ?

小島:さらに不思議なことなんだけど、今までのネガティブな気持ちがレーザーしたら一気にポジティブになったんです!!

妖精:なにそれ怖い! 変なところにレーザー当たっちゃったんじゃないの!?

小島:まぁそんな細かいこといいじゃん。とにかく気分が最高なんだよ。僕は今全身にみなぎるパワーを感じる。すごいパワーを。だから痛みとか全然我慢できるね、元気があればなんでもできるってやつよ!

妖精:今はその元気が一番心配だよ、小島くん。

小島:そんなわけでこの気持ちのままに歌詞を作ってみたよ。どうぞ聞いてください!

ズキンズキン!

脈打つ鼓動、命を感じて

僕の中、流れる君の記憶思い出すよ

甘い痛みがズキズキン!

妖精:ストップ、ストップ! もういい、ありがとありがと。
いきなりポジティブすぎてびっくりしちゃった。もはや別人だよ! まあ、でも同じ事柄でも捉え方が変わるっていういい例だね。
そんなわけで今日は同じ頭痛の真反対の言葉が出たけれど、次回はこの歌詞の断片をもとにメロディーを付けてみよう。

小島:うん、がんばろう! 2人で力を合わせれば、どんな苦難だって乗り越えていけるのさっ!!!

妖精:もう一回レーザー当てたらどうなるのかな?(ビビビビビー)

小島:うう。頭が痛い……もう何もかも嫌だ……死にたい……

妖精:戻っちゃったよ!

――と、冗談はさておき、見事にレーザーが効いたのか、数時間後には小島君の頭痛も無事収まっていったとのことです。
PCやスマホの画面を見るときは首に負担がかからないよう皆さんもくれぐれもご注意を!

小島ケイタニーラブ

小島ケイタニーラブ

ミュージシャン。2012年に初のソロ作品『小島敬太』(WEATHER/HEADZ)を発表。2009年にバンド「ANIMA」としてデビュー後、作詞・作曲・歌唱・音響デザインなどを通し、様々なアーティストとコラボレーションを開始。11年から始まった朗読劇『銀河鉄道の夜』(作家・古川日出男、詩人・管啓次郎、翻訳家・柴田元幸、小島ケイタニーラブ)は現在も全国で公演を重ね、今年7月にはその活動を追ったドキュメンタリー映画「ほんとうのうた」(河合宏樹監督)が公開される他、CDブック「ミグラード 朗読劇『銀河鉄道の夜』」(2013年・勁草書房)を刊行するなど、活動の幅を広げている。また、舞台芸術祭「フェスティバル/トーキョー13」では、東京芸術劇場にてアジア初披露となる〈リミ ニ・プロトコル(ドイツ)〉による作品をゴンドウトモヒコ(pupa)と共に担当した。 今年2014年1月からは西麻布のブックカフェ"Rainy Day Bookstore & Cafe"にて隔月イベント「ラブナイト」を開催。5月11日にイラストレーターの黒田征太郎を迎え、第3回を開催する。



TUNECORE JAPAN