SXSW 2014活躍に期待したい、注目の日本人アーティスト6組

コラム by SO 2014/01/28

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SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)は毎年3月にテキサスはオースティンで開催される音楽の祭典で、近年はここ日本でも注目を浴びている大規模なイベントだ。世界中の音楽関係者とメディアが集まり、新人アーティスト発掘や自国でのフェスティバルへのブッキングなどが行われている。あのノラ・ジョーンズもSXSWがきっかけでスターダムに上り詰めたこともあり、アーティストだけでなく音楽業界にとっても重要な意味をもつイベントなのだ。世界55カ国、3,000組が出演する中で、日本人アーティストたちも毎年参加しライブ・パフォーマンスを披露している。今年はBaffalo DaughterやYOSHIKIといったビックネームを含めた15組が参戦するが、今回は注目アーティスト6組に焦点を絞り紹介。さまざまなジャンルから参戦する彼らがSXSWという大舞台で活躍できるかに注目が集まる。

哀愁と激情のプログレ・サウンド―下山(GEZAN)

まずトップ・バッターは2009年に大阪で結成された4人組バンド、下山(GEZAN)。単純にロックというジャンルで括ることはできないプログレ・サウンドで、哀愁の中に激情が混じった世界観をクリエイトしている。感情を高ぶらすエモーショナルな曲調だけでなく、メンバーの奇抜なファッションもアメリカ受けしそうな予感が満載だ。さらに、2014年はSXSWの出演も含め、全米20か所を回るアメリカでのツアーも予定されている。

2人の女子が生むアンニュイ+ハードな轟音―ZARIGANI$

SXSW出演は2度目となるzarigani$(ザリガニダラー)は2004年に結成された2ピースバンドで、日本だけでなく海外にも活動の幅を広げている。バンドメンバーはベース・ボーカルEriとドラムMizukiというシンプルな構成だが、パワフルかつキュートな爆音とライブ・パーフォーマンスが特徴。海外のバンドではめずらしいアンニュイかつハードなオリジナル・サウンドで世界に勝負をかける。

甘いメロディーで音に酔わせる―[Champagne]

[Champagne](シャンペイン)は「そこに居るお客さん、スタッフさん、自分達、全ての人達に音のアルコール分が行き渡り、「音」に酔って欲しい」という思いがバンド名に反映された4人組バンドで、国内のロックフェスティバルに出演し頭角を表す。ボーカルの川上 洋平のシリア訛りの英語と甘いメロディーで、SXSWに集った耳の肥えた関係者を”酔わせる”ことができるか注目。

限界突破のオリジナリティ―Vampillia(ヴァンピリア)

PVに田代まさしを起用したりと独自のブットビ感で唯一無二の世界観を形成する多人数バンド。ドラムだけでも吉田達也、竜巻太郎、world’s end girlfriendのドラマー近田和久、元BOREDOMSのボーカル、吉川豊人といった錚々たるメンツを揃え、カナダの轟音ユニット、Nadjaや英テクノ界の重鎮μ-Ziqとも共同制作したりと、オリジナルすぎる活動を行っている。SXSWでも独自のパーフォーマンスで観客をロックできるかに期待が高まる。

ほんのり“黒い”キュート―Starmarie

日本のお国芸と言ってもいい“キュート”なアイドル3人組で、ファンタジーの要素を含んだゴスロリ・ワールドを展開。キュートを極めながらも過激な歌詞で既存のアイドル・ユニットの概念を覆すコンセプトが注目を浴び、毎年ロサンゼルスで開催されている北米最大規模のアニメ・コンベンション「Anime Expo 2013」に出演したことも記憶に新しい。SXSWでも熱狂的なファン共にオタ芸を披露し、彼女たちのオリジナリティを海外に見せつけることができるかに注目したい。

言葉の要らないジャジー・ポップ―Chihiro yamazaki + ROUTE14BAND

トランペットを中心としたインスト・ポップ・バンドの山崎千裕+ROUTE14bandは2010年夏に結成。ジャジーなポップ・サウンドで、2011年に札幌パークジャズライブコンテストにて優勝している。西海岸やSXSWでもステージに立っており、今回も安定したパフォーマンスでオーディエンスを沸かすことができるかに注目が集まる。インスト・バンドということで、言葉を超えたダイレクトな音が彼らの最大の強みだ。

世界的な音楽市場で言うと、まだまだ日本人アーティストの知名度は低いのが事実だろう。しかし、SXSW出演をきっかけに国内だけでなく海外でも支持を獲得し、世界レベルで活躍できるチャンスは大きいものだ。インディーミュージックが市民権を獲得しているオースティンという地で、下山(GEZAN)などのロック勢が言葉の壁を超えたパフォーマンスで音楽通の心をつかめるかどうかに期待が高まる。また、今回紹介した6組以外にも個性溢れるアーティストたちが日本から参戦するので、彼らのSXSWでの健闘を祈りたい。

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