侍5人衆PE’Zから期待の新人MONSTER大陸まで ワールドアパート所属アーティストらが神社で熱~いライブ!

コラム by 市原幸子(RandoM編集部) 2013/12/13

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2013年11月24日@東京・太子堂八幡神社
――食べる。飲む。話す。笑う。運動する。ボランティアする。創作する。そんな素敵なコンセプトのもと発起された東京・三軒茶屋の町興しイベント“まち道楽”が、11月24日に開催された。第8回目となる今回は、三軒茶屋をホームとする音楽事務所/レーベルのワールドアパートがコラボし、所属アーティストのPE’Zらが太子堂八幡神社をステージに白熱のライブを繰り広げた。その模様をレポートしていこう。

寒さが本格的に身に染み入りはじめる冬の午後。コートとマフラーに身を包んだ家族連れ、カップル、友達同士の人々が、茶沢通り沿いに出現した地元商店街の出店の美味しそうな匂いに引き寄せられ、歩行者天国となった茶沢通りを埋めていく。元気の良い呼び込みの声とストリートライブの音、阿波踊りやサンバのパレードが通りをお祭り一色に染める一方で、烏山緑道に一歩足を踏み入れるとフリーマーケットや世田谷マルシェ、地域のサークル活動などの出店が立ち並び、ぐっと地域に密着した温かな空気が流れている。

ライブのメイン会場となる太子堂八幡神社の受付で渡されたのは、特製おみくじがセットされたお守り型PASS。“中吉”“ジョン・レノン風のイラスト”と不思議な“お言葉”に、主催者のユーモアを感じて思わずクスリとさせられる。

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独特の雰囲気に包まれた境内に所狭しと座り込み、ライブの幕開けを今か今かと待ち望む観客の前にまず現れたのは、青い鼻の天才ピアノマンH ZETT M! 「森のくまさん」にはじまったメドレーから「ボギー大佐」でみせる技巧的なプレイで、一気に会場をカラフルな世界に彩る。

続いて、PE’Zの航(d)とNirehara Masahiro(wb)と思われる人物が(詳細は不明)、それぞれの鼻の頭を赤、銀色にペイントしたH ZETT Mスタイルで加わると、それを観客が笑い声と拍手で迎える。H ZETT M(key)、H ZETT KOU(d)、H ZETT NIRE(wb)からなる先月結成したばかりのピアノトリオ、H ZETTRIOだ。12月4日リリースの1stアルバム『★★★(三ツ星)』から全6曲を披露する彼らだが、軽快なピアノに心が踊らされる「PARTY TIME」、観客の手拍子を誘う「HAVE A NICE DAY!」のアッパーナンバーも、哀愁たっぷりのピアノメロが美しい「黄昏ウィークエンド」も、慣れ親しんでいる3人の呼吸が当たり前のように心地良いグルーヴを生み出す。

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次々と仲間にバトンを繋いでいくかのように、今度はシンガーソングライターのROCO(vo)がH ZETTRIOに加わりステージ中央にスタンバイすると、真っ赤なカチューシャとスカートというキュートな出で立ちに会場の空気も一変。ジャズをPOPに調理した“おもちゃじゃず”という彼女独自の世界観で、スタンダード・ナンバー「What a Wonderful World」を英詞で軽やかに歌い上げたり、PE’Zのヒイズミマサユ機作曲、ROCO作詞による「メロディーアーチ」を披露する。さらにROCOが観客の子供たちに向かって“知ってる曲があったら一緒に歌ってね~!”と「ビビディ・バビディ・ブー」「赤鼻のトナカイ」を届けると、彼女の振り付けを必死に真似る子供たちと、それを見守る大人たちみんながやさしさに包まれた。

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今年3月に自身初となるフルアルバム『キュビスム』を完成させ、その直後に全国47都道府県をまわる弾き語りツアーを敢行、9月にはクラシック・ギター弾き語りアルバム『Rusty Nylon』をリリース、最新作の両A面シングル「グライダー/零ドライブ」は静岡県の人権週間のテーマソングに起用されるなど、前に前にと精力的に活動を続けるシンガーソングライターのsuzumoku。ギター片手に力の抜けた立ち姿で、「ブルーブルー」では真っすぐな強さを、「平々」では観客の手拍子にのった飄々とした様を、「フォーカス」では繊細さを、等身大のsuzumokuに触れられるナンバーをソロで披露する。後半は、所属レーベルの新人ブルースロックバンドMONSTER大陸がsuzumokuを強力サポート。特に暗闇に包まれた神社に流れるボブ・ディランの「風に吹かれて」のカバーは、聴く者を特別な感慨に浸らせた。

平均年齢20才代という若手ながら、各々がセッションで経験値を積んできたという実力派のMONSTER大陸。この夏にはFUJI ROCK FESTIVAL’13にも初登場を果たし、新人らしからぬ圧倒のステージングで話題をさらった4人組がオリジナルとブルースのスタンダード・ナンバーをプレイ。藤倉嗣久(vo&g)が骨太な歌声を発してギターをかき鳴らすと、千賀太郎(vo&harp)が迫力のハーモニカプレイと身体を大きく使ったパフォーマンスで応酬する、そんな破天荒な彼らを吉田靖雄(b)、吉岡優三(d)のリズムセクションが抜群のビート感でグルーヴをキープする。

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131212-ph76時間に渡る今回のイベントのトリを飾るのは、もちろんPE’Z。神社内の気温もぐっと下がり、直に地面に座り続ける観客は身体の芯から冷えているはずだが、誰ひとり一向に立ち去る気配はないどころか、PE’Zの出番となって立ち見客がどんどん増えていく。Ohyama”B.M.W”Wataru(tp)、ヒイズミマサユ機(key)、航(d)、Nirehara Masahiro(wb)、Kadota“JAW”Kousuke(sax)がステージに出揃うと、ライブは代表曲「Akatsuki」でスタートし、わぁっという歓声が神社に響き渡る。ホーン隊による美しく開放感たっぷりの旋律とは対極的に、ドラムは確かなビートを刻み、ウッドベースは激しく暴れ、ピアノは超人的なソロを弾き倒し、密に絡み合った侍5人衆の鮮烈な演奏にまたたくまに惹き込まれていく。全9曲を通して彼らのステージングには成熟した才気が溢れていて、観客の身体に直情的に訴えかけてくるその求心力はさすが。ラストは熱を冷ますかのように「人は夢を見るといふ事」でしっとりと終演した。年明けには全国ツアー『PE’Z REALIVE TOUR』も控える彼らの、2014年の活躍が今から楽しみだ。

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今回のコラボ・イベントが好評につき、続編としてワールドアパートのレーベル・イベント“WA MOVEMENT”と渋谷のライブハウス“チェルシーホテル”と“スターラウンジ”が手を組んで、カウントダウンライブを開催することが緊急決定したという、ファンには嬉しいニュースが届いた。出演アーティストは、suzumoku、MONSTER大陸ほか、ワールドアパートのほぼ全アーティスト、それからチェルシーホテル・スターラウンジに馴染みある凄腕バンドたちも集結する予定。気になる方はWebサイトをチェックしておこう。

チェルシーホテル&ワールドアパート&スターラウンジpresents
COUNT DOWN HOTEL & Apartments 2013-2014

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  • 日時:2013年12月31日(火) Open 20:00/Start 21:00(28時終演予定)
  • 会場:東京・渋谷チェルシーホテル/スターラウンジ(2会場同時開催)
  • チケット:前売り 3,000円/当日 3,500円(1ドリンク別)※再入場可
  • チケット発売:12月14日(土)10:00より
    サンライズオンライン
    チケットぴあ(Pコード:219-097)
    ローソンチケット(Lコード:74803)
    e+(イープラス)
  • お問い合わせ:
    チェルシーホテル(03-3770-1567)
    スターラウンジ(03-6277-5373)
    サンライズプロモーション東京(0570-00-3337)

*第1弾出演アーティスト掲載中! 詳しくは下記Webサイトにてご確認ください。

http://www.worldapart.co.jp/wamovement/

 

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