MIYAVI―ギターをスラップしながら歌うSAMURAI 魂を揺さぶるビートとその咆哮は世界に轟く

コラム by RandoM編集部/Photo:Takashi Hoshino 2013/12/12

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唯一無二のスラップ・スタイルを武器に、世界中のオーディエンスを音で“ブン殴って”来た孤高のギタリスト、MIYAVI。世界のどんな国でもひるむことなく戦いを挑んできた結果、いつしか彼はSAMURAIと呼ばれるように。だがそのニックネームは、ギターという名の刀で自らの道を切り拓いてきたという意味でも、彼の生き様そのものと言えよう。新時代のギター・ヒーローが次に切り拓く道とは何か。そして彼が世界に向けて叫び続ける“歌”とは何か?

課題はたくさんある
1つずつ克服、精進していくのみ

ギター1本を抱えて、世界中を飛びまわる。従えるメンバーはドラマーのみという、超がつくほどシンプルな編成。彼の名はMIYAVI。もともとは、ヴィジュアル系ロック・バンドDué le quartzでヘヴィなリフをかき鳴らしていた実力派ギタリストだ。そんな彼は、今やソロ・アーティストとして、スラップ・スタイルでギターを打ち鳴らし、そして魂を吐き出すかのように情熱的に、歌う。バンド解散後、ギタリストだったMIYAVIが、そもそも「自分で歌う」ことを決めた理由は何だったのだろうか。

「本当はまたバンドを組みたかったんだけど、当時、もうすでに活動再開を待ち望んでくれるファンの方たちがたくさんいて、他のメンバーを探してる時間が正直なかったことと、どのみちキャリアが永く続けば、いつかは自分で歌うようになるだろうと思い、ソロ・アーティストとしてのキャリアをスタートさせました」

もちろん、当時はボーカリストとしてのプロ・キャリアはなかった状況での決断である。

MIYAVI 正直まったく経験もなく、右も左もわからない中、初めてのコンサートが渋谷公会堂でのワンマンという状況で、自分のボーカリストとしてのスキルのなさを痛感していたし、何より歌うこと自体、好きになれませんでした

そんな彼が、今ではギターを弾きながら歌うソロ・アーティストとして、世界デビューを果たしたのである。プレイ中の意識は、ギタリスト、ボーカリストのどちらの比重が高いのだろう。

MIYAVI うまく言えないですが、グルーヴのとり方含め、今はどちらも1つになってきている気がします。ステージ上だと“パフォーマンス”にも関わってくるので総合的にMIYAVIらしいプレイができるように心がけています

弾きながら歌うミュージシャンはいくらでもいるが、MIYAVIの場合はその独創的なプレイ・スタイルゆえに普通で考えるよりもずっと大変なことが多いのもまた事実だろう。

MIYAVI はい、大変です(笑)。手が忙しい上に歌との譜割がバラッバラだったりするので、たまに割愛してたりします♡

ここで少し意地悪なことを尋ねてみた。もし万が一、自分でギターを弾けない環境でライブをやることになったら、ボーカリストMIYAVIとして指名したいギタリストはいったい誰なのだろう?

MIYAVI うーん……ジェフ・ベックさんとはギタリストとしてもボーカリストとしても関係なく、いつか一度お手合わせさせてもらいたいです。本当に彼のギタリストとしての表現力は圧倒的にズバ抜けていると感じます

どうだろう? ジェフ・ベックである。普通だったら「共演なんて恐れ多い。とんでもない」というのが日本人の感覚だろう。だがしかし、やはりワールド・ワイドに活躍してきたSAMURAIは考え方も感性も規格外だ。ジェフ・ベックを雲の上の存在ととらえながらも、自らもその雲に乗ろうとしている。そんな彼が、これからギタリストとして、そしてボーカリストとして目指すポイントは何だろうか。

MIYAVI ギタリストとしては、オリジナリティと普遍性の共存、かなぁ? ボーカリストとしては、やっぱり「伝わる歌」です。ボーカルはもっともっと上手にもなりたいし、ギターと同じで“MIYAVIにしか歌えない歌”を歌っていきたいです

常に世界という名の土俵を念頭に置いて勝負してきたMIYAVIにとって、6月にリリースした最新アルバム『MIYAVI』は世界デビュー作品となった。文字通り“世界レベル”になったわけだが、ではアーティストMIYAVIが次に見据える目標は何なのだろうか。

MIYAVI これを“当たり前に世界中で鳴らすこと”が当面の目標です。もっと課題はたくさんあります。それを1つずつ克服、精進していくのみです

大胆なのに実直。まさにSAMURAIの精神論。最後に「弾きながら歌うこと」の醍醐味を訊いてみた。

MIYAVI けっこうモテるで!

やっぱり規格外だ。MIYAVIはいつかきっと、ジェフ・ベックとの共演を本当に果たす……そんな気がする。その日を楽しみに待ちたい。

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