MI流! 絶対役立つ基礎フレーズ集/MI Japan ベース・クリニック

MI JAPANベース・クリニック by 南埜啓 2011年6月23日

地味なフレーズをひたすら繰り返す基礎トレーニング……この練習に、苦い思い出のある人も多いのでは? しかし、ひとたび目的を持って臨めば、これほど効果テキメンな練習法もほかにない。今回は、MI流の”絶対に上達する”基礎フレーズ集を紹介しよう!

INTRODUCTION

こんにちは! 大阪校の南埜啓です。ベースにはスラップやタッピング、3フィンガーなどの華やかなテクニックもありますが、今回は基礎トレーニングを中心に取り上げていきたいと思います。

みなさんも一度はこういった練習をしたことがあると思いますが、”ホントに効くの?”と感じてる人も多いのではないでしょうか? しかし……基礎トレーニングは、とっても大事なんです! こういった練習を普段からしている人は左手の運指がとてもきれいですし、右手のピッキングだってスムーズです。ベース・マガジンに載っている凄腕のプレイヤーたちも、基礎がしっかり身についているからこそ超絶プレイができるんです!

しかし、どういうフレーズが効果的なのか、なかなかわかりづらいのも事実。ここではオススメのトレーニング・フレーズをいくつか紹介していきますので、ぜひ挑戦してみてください!

【MI×ベーマガ】OPEN HOUSE/南埜啓

Exercise1:小指と薬指がスラスラ動くように!

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まずはEx-1を見てください。このトレーニングは左手の運指を鍛えるのが目的で、大事なのは1小節3拍目と2小節1拍目などの、薬指と小指が登場するパターンです。普段の生活のなかで薬指と小指を鍛えるのは難しいと思いますが、ベースを弾くときには、この2本の指が自由に動くメリットは大きいもの。はじめはゆっくりのテンポからスタートして、すべての音が正確に鳴るように注意しながら弾いてみてください。ポイントは小指で押さえるときにも、小指だけではなく人差指、中指、薬指を各フレットに置いておくことで、そうすると小指にかかる力が分散され、ムダに力を入れなくても弾けるようになります。

次にEx-2は、Ex-1の下降バージョンですが、人差指を13フレット、小指を16フレットに置いた状態からスタートします。要領はEx-1と一緒なので、正確なピッキングを心がけながら弾いてみてください。慣れてきたら、Ex-1&2の上昇〜下降をノンストップで、1弦から4弦までやってみましょう。このトレーニングは一見すると地味ですが、やればやるほど効果が出てきます。1日1回でも弾くクセをつけると、気づいたときには上達してるはずですよ!

Exercise2:弦移動&弦跳びも自由自在!

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Ex-3は僕が専門学校時代に教えてもらったトレーニングですが、実はジョン・パティトゥッチも弾いていたというフレーズなんです! 彼の超絶プレイも、やはりこういった基礎があってこそなんですよね。このフレーズのポイントも薬指と小指で、1弦を押さえる場合にも小指だけではなく、ほかの指でサポートしてあげることを心がけましょう。そうすれば途中で音が途切れることもなく、スムーズに弾くことができるようになります。最初は譜例のように、2弦と1弦を使って1フレットから13フレットまで上昇し、また13フレットから1フレットまで戻るようにしてください。同様に3弦と2弦、4弦と3弦でも順に弾いてみましょう。それにも慣れたら3弦と1弦、4弦と2弦というふうに、弦の間隔を広げていくとオクターヴや弦跳びのトレーニングにもなります!

Exercise3:3度を使いこなすための実践的トレーニング

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次に紹介するのは、メジャーとマイナーのトライアドを使いこなすためのトレーニングです。まず”トライアドとは何なのか?”を説明しておくと、ルートと3度、5度の3音を重ねたものを指します。Cメジャーのコードならド、ミ、ソですね。しかし図1&2のとおり、同じトライアドでもメジャーとマイナーでは3度の位置が違います。実際にCメジャーのルートと3度を、次にCマイナーのルートと3度(この場合はフラットがついたマイナー3度の音です)を弾き比べてみると、3度の位置だけでガラッと雰囲気が変わるのがわかるはず。この響きの違いを理解していれば、オリジナル曲にベースをつけるときにも役立つでしょう。しかも、たとえコードが変わっても指板上の位置関係は変わらないので、ルートの位置を移動するだけでいろいろなフレーズに対応できる点にも注目です。

それでは、Ex-4にチャレンジしてみましょう。これはコードGからスタートして半音ずつ上昇し、15フレットの高いG音まで進んでいくというものです。左手の運指や右手のピッキング順(オルタネイトを守りましょう)、音が途切れないように弾くのも大切ですが、ぜひ挑戦してほしいのは”鳴らしている音を声に出しながら弾いてみる”とうことです。1小節なら”ド・ミ・ソ・ド・ミ・ソ……”という具合です。これを意識することで音程の前後間隔も身につき、さらにはカラオケもうまくなります(笑)。……話が逸れましたが、こちらもゆっくり弾けるテンポから始めて、慣れたら少しずつテンポを上げてみてください。

Ex-5のマイナー・トライアドは、すでに説明したとおり3度の位置がメジャーに比べて半音低くなっています。そのぶんロー・ポジションが弾きづらいですが、こちらも実際に鳴らしている音を声に出しながら弾いてください。1小節は”ソ・シ♭・レ・ソ・シ♭・レ……”となりますが、これも3フレットから始めて15フレットの高いGまで行きましょう。このふたつの譜例に慣れてきたら、下降パターンにもトライしてみてください。

Exercise4:ペンタトニック・スケールで運指練習

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次に紹介するトレーニング(Ex-6)は、みなさんもどこかで聴いたことがあるかもしれない某ゲーム風のフレーズに仕上げてみました (笑)。左手の運指は一見すると大変そうですが、中身はCとAのメジャー・ペンタトニックで行って帰ってくるだけというシンプルなもので、ポイントはこの”帰ってくるときの右手の運指”です! 指弾きの場合は2小節1拍目のC音(1弦17フレット)からG音(2弦17フレット)に行くときに、ついレイキングをしてしまいがちですが、ここでもオルタネイトを守るようにしてください。2フィンガーを人差指から弾き始める人なら、帰ってくるときの1音目も人差指に、同様に4小節の1音目も人差指からになります(中指始まりの人は中指から)。このように指を交互に使って弾く練習をしていると、難しいフレーズに出会ったときにも指がもつれて音が途切れてしまうということがなくなってきますよ!

最後に……

みなさん、いかがだったでしょうか? さまざまなトレーニング・フレーズを紹介してきましたが、自分の苦手分野を克服するために、オリジナルの練習方法を考えてトライしてみるのもおもしろいかと思います。こういったフレーズはリズムの練習にもなりますし、何よりちゃんとしたフォームを確認しながら練習するクセをつければ、手を痛めることもなくなります。加えて、普段よく聴いている曲のヴォーカル・メロディをベースで弾いてみるというのも耳のトレーニングになりますので、ぜひやってみてください。練習は楽しくやるに越したことはないですからね!

南埜啓(なんのけい)プロフィール

bit-nanno_kei1988年生まれ、香川県出身。14歳からベースを始め、18歳の頃に大阪の専門学校に入学する。在学中からさまざまなバンドやレコーディングを経験し、卒業後はミュージック・スクールやMI JAPAN大阪校のBIT科講師を担当。影響を受けたアーティストは須藤満、青木智仁、水野正敏、本田雅人(sax)など。御影真秀withラズライクエアや自身のバンドGuilty noteでも活動しており、関西のCMソングやショップのイメージ・ソングなども手がけている。

■本記事について

本記事は、『ベース・マガジン2011年6月号』掲載のページを転載したものです。

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