バンドで挑戦!アンサンブル型レッスン/MI Japan ベース・クリニック

MI JAPANベース・クリニック by 秋吉雅史 2010年11月19日

ご存じのとおり、ベースはやっぱりバンド・メンバーと一緒になって、大きな音を出してこそ楽しい楽器だ。今回は、そんなバンド・アンサンブルのなかで生きる実践的なベース・プレイのノウハウを伝授しよう!

INTRODUCTION

皆さんこんにちは。2回目の登場となる福岡校の秋吉です。

前回はドラム・マガジンと連動した”ライヴ・パフォーマンス”をテーマにお届けしましたが、今回も引き続き、バンド・アンサンブルで楽しめる内容を用意しました。取り組む課題はギターとのユニゾンや、高度なコード・プレイ、さらにドラムと一緒にキメる変拍子フレーズとバラエティに富んだ内容となっており、最終的にはYouTubeにアップした動画のように楽曲をまるごと弾けることを目標にレクチャーしていきます。

もちろんベーシストひとりでも楽しんでもらえると思いますが、動画ではほかのパートとも連動していますので、ぜひバンドで取り組んでみてください。

 

 

【MI×ベーマガ】OPEN HOUSE/秋吉雅史「アンサンブル型レッスン」#1

【MI×ベーマガ】OPEN HOUSE/秋吉雅史「アンサンブル型レッスン」#2

【MI×ベーマガ】OPEN HOUSE/秋吉雅史「アンサンブル型レッスン」#3

【MI×ベーマガ】OPEN HOUSE/秋吉雅史「アンサンブル型レッスン」#4

Chapter 1:ギターと合わせるユニゾン・プレイ

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▲図は参考例。覚えやすいようにフレーズを塊で区切って弾きましょう!

細かく分割していくと理解が早まる!

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譜面のように複雑なユニゾン・フレーズを見ると、慣れない人ほど全部一気に弾こうとしがちです。しかし、そうなるとフレーズの流れが掴みにくく、リズムの面もおろそかになりがち。まずは1小節単位で弾いてみることが大事で、そのうえで詰まる部分があれば、1拍、2拍単位で細かく区切って取り組んでみると理解しやすくなるはずです(図1を参照)。

さらに譜面のような16分フレーズでは感じづらい、各拍のウラにあたる3つ目の音を意識したり、4つ目から始めるような感覚で弾くと、こういったフレーズもうまく決まると思います。

このように分析することでスムーズに弾きやすくなるのはもちろん、自分のウィーク・ポイントも知ることができるのです。

体の動きと連動させてフレーズを捉える

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この手のフレーズは譜面が細かいので、16分のリズムをきちんと感じながら弾かないと、ギターとうまくかみ合わなくなってしまいます。

これを攻略するためには、当たり前のように思えますが、まずは足を使って4分音符でカウントするのが大事です。こういった細かいパターンの場合、意外とフレーズに追われて小手先で弾いている人が僕の生徒のなかにもけっこう多いように思います。リズムを感じ取るために、うまく足と手が連動するように心がけてください。これができるようになると、プレイの説得力が増しますよ。

ギタリストと一緒に取り組んだ際は、おたがいに体を使ってリズムに乗れているかどうか、拍を確認しあいながら練習しましょう。これをすることでアンサンブルの向上と見た目のパフォーマンスの向上にも繋がり、ステージングにも役立ちます。

Chapter 2:コードを使った高度なプレイ!

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コードの響きを感じてみよう

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コードを使ったプレイの前に、まずは知識の勉強を少々。このパートのフレーズは、基本的に各コードのコード・トーンで成り立っています。使っているコードは4和音なので、ルート、3度、5度、7度を組み合わせているのですが、特に3度は響きが明るい(メジャー)か暗い(マイナー)かの決定権を持つ音です。

ベースだからといってルートだけを弾くのではなく、楽曲のなかのコードの動きや響き(サウンド)を感じながらフレーズを作ることも大事です。コードとメロディの関係性を理解して知識を取り入れることで、表現の幅がグッと広がりますよ!

このパートをバンドで演奏する際には、ギターとの絡みも大事になります。譜例はコード感を出すためにベースに動きをつけているので、ギターがコードを伸ばすようなプレイをしていた場合などは、うまくかみ合わないとサウンドが濁ってしまうので注意が必要です。客観的に自分の演奏やまわりの演奏に注意することで、上達するために必要な情報が見えてくるのですが、これは一番大事なポイントですよ。

Chapter 3:ドラムとシンクロして変拍子をキメる!

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リズムを細かく感じて捉える

4/4拍子という区切りの良いビート感に慣れている人には、特に難しく感じられるのが変拍子。ここでは多彩な拍子が登場しますが、あくまでベースが基準になっているので、ドラムと合わせるときは一定のリズムを維持してください。

攻略のためには、まずは4分音符でカウントしてみて、それでも難しく感じたなら細かく8分でリズムを取ってみてください。特に4小節の3/8は要注意で、カウントが4拍子のままだとオモテとウラがひっくり返ってしまいます。

動画ではバスドラとベースがシンクロしたパターンになっているので、ドラムと一緒に練習する場合は確認しながら行なってください。そして、変拍子のコツが掴めてきたら、次はベースのパターンを声に出して弾いてみましょう。

落ち着いて考えてみれば、変拍子は意外とパターン化されたフレーズが多いので、コツさえつかめば攻略はカンタン。リズム・キープが求められるということは、練習すればキープする能力を高められるということです。頑張って、繰り返し取り組んでくださいね。

最後に……

アンサンブルで取り組める内容をテーマに進めてきましたが、いかがでしたか? 練習に煮詰まったときにはほかのパートと一緒にトライすると、違った角度から曲を見ることができたり、自分のプレイを客観的に捉えたりもできるようになります。

また小手先だけではなく、ベースと体を連動させることを意識して取り組んでください。そのほうが自分の奏でる音やまわりの音を体感しやすくなりますし、せっかくならば使えるものは全部使う精神で行きましょう(笑)。

音楽は、とにかく楽しみながらプレイすることが大事です。今回のセミナーが、皆さんにとって新たな”発見”の内容になることを願っています。

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秋吉雅史(あきよしまさし) プロフィール

bit_akiyosi21979年生まれ、福岡県出身。16歳でベースを手にし、高校の頃に所属していたバンドが地元誌で特集され、ワンマン・ライヴも敢行するなど精力的に活動。卒業後はさらなるスキルアップを図るためにMI JAPAN福岡校に入学し、特にブラック・ミュージックに魅了される。その後はプロのレコーディングやライヴ・サポートをこなしつつ、そのなかで出会ったバンドに加入。3枚の作品を発表し、国内外でのライヴ経験を積んでいく。06年には母校MI JAPANのBIT講師に就任し、現在は自らのバンドMAELSTORMを軸に、さまざまなアーティストのサポートで活動中。イベントの主催なども行なっており、地元である福岡の活性化を目指している。このセミナーには、第5回「ライヴに向けての取り組み」以来2度目の登場だ。

公式サイト:http://www.akiyoshimasashi.com/

 

■本記事について

本記事は、『ベース・マガジン2010年11月号』掲載のページを転載したものです。

→『ベース・マガジン2010年11月号』の詳細を見る

MI JAPAN OPEN HOUSE:3誌連動・動画クリニック

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