メトロノームでリズムを強化!/MI Japan ベース・クリニック

MI JAPANベース・クリニック by 小坪 真吾 2010年7月22日

早くも11回目となるMI JAPAN特別セミナー。今回はベーシストにとって欠かすことのできない”リズム感”を強化するための練習方法を紹介していく。ここで学んだことを生かして、リズムに対する意識をもう一度見直してみよう!

INTRODUCTION

初めまして。MI名古屋校の小坪です。今回僕がお届けするのは、ベーシストにとって最も大切なリズム・トレーニングの方法についてです。

今さらと思うかもしれませんが、もう一度自分のプレイを思い出してみてください。リズム・キープをドラマーに任せきりにしてはいませんか? ベースはリズム楽器であり”ドラムがいなければリズムをキープできない”では話になりません。ときには自分からリズムを出して曲を引っ張ることもできる、それがベーシストの正しい姿ではないでしょうか?

ここではメトロノームを使ったビートのとらえ方から実戦的なエクササイズまで、リズム強化のための練習方法を紹介していきます。

【MI×ベーマガ】OPEN HOUSE/小坪 真吾♯1

【MI×ベーマガ】OPEN HOUSE/小坪 真吾♯2

【MI×ベーマガ】OPEN HOUSE/小坪 真吾♯3

Exercise 1:まずはカウントしてみよう!

動画#1/1:45〜

mi_bm_2010_07_ex1

mi_bm_2010_07_fig1

まずはベースを持たずに、メトロノームを4分音符で鳴らし、クリックに合わせてカウントしてみましょう。注意点は「クリックのアクセントは出さない」、「カウントは声を出して歯切れ良く(図1を参照)」、「4分音符に合わせて足を踏む」ということ。

これを踏まえたらEx-1に進み、カウントをしながらリズムを手で叩いてみてください。テンポは遅め(BPM 60前後)にして、4/4拍子の感覚を体に覚えさせるためにもきちんとカウントすることが大切です。

5小節に出てくる付点2分音符は、もとの音符を1.5倍の長さで伸ばすという意味です(この場合は3拍分)。6小節の最後と7小節の最初の音をつないでいるタイは、新たに音を出さずに前の音符から継続して音を伸ばし続けます。これを5分間は継続できるようにがんばりましょう。

Exercise 2:4分音符のトレーニング

動画#1/3:03〜 3:50〜 4:23〜

mi_bm_2010_07_ex2

mi_bm_2010_07_fig2

では、実際にベースを構えて譜例に挑戦してみましょう。ここからはクリックをいろいろな場所(図2)で鳴らし、Ex-2を弾いてみてください。

図中の2や3のパターンでは、クリックが4分音符で鳴らないため、それぞれクリック同士の間隔が長くなりますよね? つまり、このあいだでいかにリズムを正確にキープできるかが大切になります。

Ex-2ではフレットと弦の移動がありますが、いくら右手が正確にリズムを刻んでいても、左手がついてこれていなければ意味がありません。なので実際にフレーズを弾くときは左手にも注意が必要です。

もし、いきなりフレーズを弾くのが難しければ、図2のパターンでEx-1に挑戦してみましょう。慣れてきたら、クリックの鳴っているところで足を踏む方法も試してみてください。

Exercise 3:8分音符のトレーニング

動画#1/5:50〜 6:42〜 7:37〜

mi_bm_2010_07_ex3

mi_bm_2010_07_fig3

続いては8分音符のトレーニングです。ここからは図2のパターンに加えて、さらにいくつかのパターン(図3)を足していきます。

注意事項は今までと同じで、カウントしながらしっかりと8分音符を感じること。加えて、アップビート(オモテ拍)でクリックを鳴らすときに、ダウンビート(ウラ拍)の位置が不安定にならないように気をつけてください。

Ex-3では、2小節の3〜4拍目にシンコペーションというリズムが登場します。この場合は、2拍=8分音符×4つ分の2つ目と3つ目をタイで結ぶことになります。そして休符も頻繁に出てきますが、休符=休みではなく、”音を出さない音符”と捉えるようにクセをつけておきましょう。大切なのは、音を出していないときにも、いかに正確にリズムを感じていられるかということなのです。

Exercise 4:16分音符のトレーニング

動画#2/1:30〜 2:55〜 4:00〜 5:06〜 6:13〜

mi_bm_2010_07_ex4

mi_bm_2010_07_fig4

16分音符では、今までよりもリズムを細かく感じ続けなければいけません(図4)。慣れないうちはリズムを数えるのがとても忙しく感じると思いますが、最初のうちは遅めのテンポからスタートして、少しずつ慣らすようにしましょう。

こういう場合には、リズムに合わせて4文字の単語を当てはめてみるとカウントしやすくなると思います(例:ナギナタ・ナギナタ、など)。

なお、Ex-4は1小節のフレーズを基本にしつつ、小節が進むごとに少しずつ難しくなっていきます。なのでいきなり通して挑戦せずに、各小節ごとに確実にクリアしていくと良いでしょう。

ちなみに、4小節はフィルのように音を詰め込んだフレーズで、2〜3、3〜4拍目がタイでつながっている上に、左手のポジション移動も必要になります。リズムがよれやすいので注意しましょう。

Exercise 5:3連符のトレーニング

動画#3/1:23〜 2:08〜 3:11〜

mi_bm_2010_07_ex5

mi_bm_2010_07_fig5

3連符とは1拍を均等に3つに割ったリズムのことです。リズムを奇数で感じなければいけないために苦手な人も多いと思いますが、この機会に克服してしまいましょう。この場合も、16分音符と同様に3文字の単語を当てはめてみると、リズムを理解しやすいと思います(例:グレコ・グレコ、など)。

Ex-5では、2小節の3〜4拍目には、2拍3連というリズムが出てきます。これは文字どおり2拍を3つに割ったリズムのことで、1拍3連の音符を2拍分、計6つの3連符を2つでひとまとまりにしたもの。”グレコ・グレコ……”と拍を数えていったら、”グ○コ・○レ○”の場所で音を出すということになります。

4小節は音数を多く詰め込んだ盛り上がる感じのフレーズですが、Ex-4と同様にリズムがよれないように気をつけましょう。

小坪真吾(こつぼしんご)プロフィール

mi_bm_2010_07_instructor18歳でMI名古屋校に入学し、卒業後は様式美系HR/HMバンドRachel Mother Gooseに加入。東名阪を中心に全国でライヴ活動をするかたわら、音楽発表会のバック・バンドなどの仕事もこなす。06年にはRachel Mother Gooseのアルバム『Signs』をリリースした。MI JAPANでは、スティーヴ・ハリスの奏法研究や基礎からの3フィンガー・トレーニング、プログレのリズム分析をはじめとする幅広いレッスンを担当。

オフィシャルHP http://www.geocities.jp/rachelmothergoose/

本記事について

本記事は、『ベース・マガジン2010年7月号』掲載のページを転載したものです。

→『ベース・マガジン2010年7月号』の詳細を見る

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