ライヴに向けての取り組み/MI Japan ベース・クリニック

MI JAPANベース・クリニック by 秋吉雅史 2010年2月2日

音楽学校MI JAPANの講師陣を迎えたスペシャル・セミナーも5回目。これまではおもに”奏法”についてのテーマが多かったけど、今回はちょっと視点を変えて、”ライヴ・パフォーマンス”を重視した内容にしてみた。やっぱりライヴがかっこよくてこそ、テクニックも生きるというもの。それでは、張り切っていこう!

INTRODUCTION

こんにちは。MI JAPAN福岡校BIT講師の秋吉です。

僕が紹介したいテーマは、リズム・コンビネーション。そのなかでも”身体と連動させる”、”声に出す”、そのふたつを合わせた”パフォーマンスの向上”という3つの内容に取り組んでいきたいと思います。

これらは”ライヴにおいてどう見せるか?”というのがコンセプトにもなっていますので、ぜひYouTubeの動画も合わせてチェックしてください。皆さんの日々の練習の参考になることを祈っています。

 

 

Chapter 1:身体と連動させる

皆さんのなかには身体を動かして音楽に”ノル”ことに、苦手意識を持っている人が多いのではないかと思います。頭だけでフレーズを覚えるよりも、身体も使って覚えたほうが体内ビートは鍛えられますし、ライヴでも見栄えが良くなります。ここでは、そんな身体の動かし方と合わせて、フレーズも覚えていきましょう。

1:タテに動く

mi_bm_2010_01_score1

【Ex-1】をイラストのように身体を動かして弾いてみてください。

mi_bm_2010_01_illust2n

この動きの目的としては、
<1>身体がビートに自然に反応するようにさせる。
<2>ひとりで弾いていても、リズムが一定になるようにする。
というものです。

譜例は以下のポイントに注意して弾いてみましょう。

<1>8分休符のところも弾いていることをイメージし、ウラの実音を弾くタイミングに注意する。
<2>キメの部分で(4小節目)で身体がブレないようにする。

Dance Point!!

<1>ダウン・ビートで首と膝を前に打つ。
<2>アフター・ビートで首と膝を後方に大きく引く。

ここに注意!

○膝よりも首に意識を置く。
○一連の動作を行なうとき、必ず力を抜く。

2:ヨコに動く

mi_bm_2010_01_score2

続いて【Ex-2】を、今度は横の動作で弾いてみましょう。

mi_bm_2010_01_illust1n

タテよりもさらに大きな動きなので、ライヴでの見た目も印象的になるでしょう。

この動きの目的としては、
<1>大きく動いてもブレないようにビートを意識すること。
<2>横ノリを身体で体感する。
というものです。

譜例のポイントは、
<1>音符が細かいので、事前に譜割を把握する(特に16分音符の場所)。
<2>2、4拍目のスネアを意識すること。

Dance Point!!

<1>基本姿勢(図の真ん中)から、ダウン・ビートのときに右足を右横に踏み出す。
<2>アフター・ビートのときに、左足を右足のうしろでステップさせる。
<3>逆のステップも同じように行なう。

ここに注意!

○タテよりも動きが大きくなるため、ブレないようにビートをより意識する。
○最初はあせらずにゆっくりしたテンポで慣れる

▼対応動画 【MI×ベーマガ】OPEN HOUSE/秋吉雅史「身体と連動させる」#1

▼対応動画 【MI×ベーマガ】OPEN HOUSE/秋吉雅史「身体と連動させる」#2

Chapter 2:ビートやフレーズを声に出す

“歌う”ということは、音楽を学ぶうえでとても大事なことです。特に難易度の高い曲を題材とする場合、フレーズを声に出して歌ってみます。そうすることで演奏している内容がより明確になり、スムーズに取り組む手助けとなります。しかし、いきなりフレーズを歌いながらとなると難しいと思うので、まずはカウント(1、2、3、4……)を声に出して弾いてください。

慣れてきたらテンポを上げ、またフレーズも声に出してみましょう。それでは、これらを意識しながら譜例【Ex-3】【Ex-4】を弾いてみてください。始めはゆっくり!で大丈夫ですよ。

mi_bm_2010_01_score3

【Ex-3のポイント】シンコペーションは特に拍を見失いがちになるので、ゆっくり”ワン、&(エン)、ツー、&(エン)……”とカウントし、つられないようにしましょう。

 

mi_bm_2010_01_score4

【Ex-4のポイント】動画ではドラムも一緒にやっていますが、ドラムが入ってもカウントを見失わないように、しっかりと体内ビート(口に出す)を感じましょう。また、音符が伸びているところもカウントに注意し、体内ビートに耳を傾けましょう。

 

▼対応動画 【MI×ベーマガ】OPEN HOUSE/秋吉雅史「フレーズやビートを歌う」#1

▼対応動画【MI×ベーマガ】OPEN HOUSE/秋吉雅史「フレーズやビートを歌う」#2

 

Chapter 3:パフォーマンス向上のために

最終章では、パフォーマンスを含めたトータルな面を向上していきたいと思います。今回取り組んだ内容を、【Ex-5】【Ex-6】に取り入れてみてください。

▼クリックで拡大

mi_bm_2010_01_score5

【Ex-5のポイント】コード・トーンの動き(1度、3度、5度、7度の4和音)にも注目する。また4拍目のハーモニックスをしっかり鳴らすようにしよう。

▼クリックで拡大

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【Ex-6のポイント】スラップやハンマリングなどのテクニックを使っているので、細かく区切って練習していこう。でも、テクニックに気をとらわれすぎないように! ”ビート”に集中して取り組んでいきましょう。

 

パフォーマンスとひと言で言っても、いろいろな意味合いがあります。僕はステージに立つ(ライヴをする)からには、お客さんに視覚的にも楽しんでもらいた いと思っています。楽しませ方は十人十色だとは思いますが、そこには少なからず”身体のノリ”が関わっているので、普段から今回紹介した身体の動かし方や 声を出すこと、またストレッチなどに取り組んでください。そして、音楽を少しでも身体を使って体感してもらえればと思います。

秋吉雅史(あきよしまさし) プロフィール

bit_akiyoshi1979年福岡県生まれ。16歳よりベースを手にし、高校の頃にやっていたバンドが地元誌で特集され、ワンマン・ライヴも敢行するなど精力的に活動。卒業後さらなる
スキルアップを図るため、MI JAPAN福岡校に入学した。特にブラック・ミュージックに魅了され、MI JAPAN卒業後はプロ・ミュージシャンのレコーディングやライヴ・サポートをこなしていく。そんななかで出会ったバンドに加入。3枚の作品を発表し、国内はもちろん海外でのライヴ経験も積んでいくが、方向性の違いから4年後にバンドを離れる。06年にMI JAPAN福岡校にBIT講師として就任。現在は自らのバンド”MAELSTROM”を軸に、さまざまなアーティストのレコーディングやサポートをこなす。またイベントの主催なども行ない、福岡の活性化を目指している。

オフィシャルHP http://www.akiyoshimasashi.com/

 

■本記事について

本記事は、『ベース・マガジン2010年1月号』掲載のページを転載したものです。

→『ベース・マガジン2010年1月号』の詳細を見る

MI JAPAN OPEN HOUSE:3誌連動・動画クリニック

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