ソロのバッキング・パターン

MI JAPANベース・クリニック by 小坪真吾 2014年10月19日

猛暑と豪雨の8月が終わりましたね。皆さんお元気にしてますか? MI名古屋校の小坪です。今回のテーマは、ギターなどの“フレーズが決まっているソロ”に対するアプローチの考え方です。最近はどの楽器のソロでも、アドリブのソロより決めソロ(レコーディングでもライヴでも基本的に常に同じフレーズを弾くこと)を弾くことが多いように思います。そうしたソロ・セクションに対するベースのアプローチのパターンをいくつか紹介していきたいと思います。

 

テーマ:今回のお題となるウワモノのフレーズ

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 まずは今回の誌面セミナーで用いるソロのフレーズを紹介しておきます。ギター用にタブ譜を表記してはありますが、ギターに限らずキーボードが弾いて、ギターとベースでバッキングをするのもありだと思います。今回はこのソロのバックで弾くベースのパターンを考えていきましょう。

 

Ex-1  16分の刻み

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まずは王道とも言うべき16分の刻み。HR/HMなどでよく使われるパターンですね。実際、多くのバンドが使うパターンで、疾走感と音圧が出しやすいです。その反面、リズムをかなりタイトに演奏しないとせっかくのソロ・フレーズが埋もれてしまうので気をつけましょう。譜例に記したように、ソロと同じ位置にアクセントをつけて演奏するのと、アクセントなしでの演奏とを試して雰囲気の違いも感じてみてください。

 

Ex-2 & Ex-3  8分を絡めたバッキング

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Ex-2は、Ex-1と同じようにビートを刻むタイプのフレーズではありますが、このパターンの場合は8分の音符を混ぜる、または8分で刻むことでビートに隙間を作って、ソロのフレーズを際立たせることができます。

 

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特にEx-3の場合、疾走感も損なわれにくいのでソロのバッキングとしてはとても有効です。

 

Ex-4 ソロ・フレーズとユニゾン

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自分はフレーズを作るうえで、ライヴでの観た目の派手さも重要視しています。そこで、ソロのフレーズに対してユニゾンするという手もありだと思います。このアプローチもEx-1同様、タイトな演奏が求められますし、音色にも気をつかう必要があります。特にユニゾンの場合は多少のズレでも目立ってしまいますし、何よりフレーズがぼやけて何をやっているのかわからない!なんてことにもなりかねないので気をつけてください。

 

Ex-5 フレーズのアクセントに絡める

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さて、次にソロのフレーズのアクセントに絡めたアプローチです。ポイントとしては、すべのアクセントを弾くのではなくて、あえて隙間を作ること。そうすることでソロを際立たせて、よりこのセクションをトリッキーに聴かせることができるようになります。これは1970年代のプログレ・バンドなどによく見られたアプローチで、ドリーム・シアターなどのバンドがよく使いますね。

 

Ex-6 さらにモダンな雰囲気に

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Ex-5をよりモダンな雰囲気にしてみました。ラウド・ロック系のバッキング・アプローチとしても使えるフレーズではないでしょうか?

もちろん、アプローチとしてもっといろいろあると思いますが、今回はシンプルなもので後半に少し発展させてみました。

基本的にソロというのは、終わりに近づくにつれて盛り上がっていくものなので、バッキングをするときも、音数を増やしたり、スタッカートをロング・トーンにしたりと、いろいろと工夫をしてしていくと、ソロの盛り上がりをバッキング側でも演出できるようになります。

 

おわりに

皆さんいかがでしたか? 今回ここで紹介したフレーズはごく一部の一般的なものでしかありません。ですので、ここで紹介したソロ・フレーズのバッキングに対するアプローチの考え方を参考にいろいろと皆さんで考えてみてください。また、このアプローチはヴォーカルのバッキングに対するアプローチとしても応用できるので、発想を柔軟にしていろいろと試してみてください。何をやっても間違いではないですから!

 

本記事について

本記事は『ベース・マガジン2014年10月号』掲載のページを転載したものです。

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