ドリアン・スケールの練習と応用

MI JAPANベース・クリニック by 山住隆 2014年9月19日

MI JAPAN 札幌校の山住です。今回のテーマは、ドリアン・スケールを題材にしたスケール練習とその応用です。ともすればメカニカルな運指練習のみになりがちなスケール練習ですが、それを脱却するためにはひとつの素材をいろいろな観点から研究することがとても大事です。また、今回示す基本パターンの練習のみに満足せず、そこに自分の解釈を加えて独自のパターンを構築できるようになることを目標に練習を進めていただきたいと思います。

Chapter 1  スケールの把握

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 Dドリアン・スケールを題材とします。音名はD、E、F、G、A、B、C(度数は1、2、3♭、4、5、6、7♭)で、まずは1オクターヴのパターンでいくつかのポジションでのフィンガリングを示しています。大事なのは音名と度数を一致させることです。

 

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2オクターヴの上昇・下降パターンです。ポジション・チェンジが何回か必要になりますが、どの指からどの指へ移動するかをよく考えながらやってみてください。2オクターヴだけでなく自分の楽器で考えられる最低音から最高音までうまくつなげられるように練習しましょう。

 

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▲指板上のどこにスケールの音があるか把握できるように頑張りましょう。

 

Chapter 2  パターン練習とリズム変換

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まずはオーソドックスな3連の上昇・下降パターンです。タブ譜に示されたポジションだけでなくEx-1に提示されたパターンなどあらゆるポジションで弾いてみてください。

 

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前項Ex-3の一拍につき3つの音型を16分音符上に置き換えて弾いてみてください。拍の頭をきちんと意識して弾くと、運指は同じなのに別物に聴こえてくるはずです。このようにひとつの運指パターンをいろいろなリズム・パターンに当てはめていくことにより、あらゆるリズム・パターンに対応できるようになるはずです。

 

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1小節目はEx-3のパターンの1拍ごとの上昇&下降パターンで、2小節からは1拍につき3つの音型は変えずに、8分、16分音符、休符を使ってリズムを変換しています。慣れたら1拍ごとにリズムを変えて弾いてみてください。

 

Chapter 3  コード・トーン

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1〜2小節目は、Dm7のコード・トーン(D、F、A、C)のアルペジオ、3〜4小節はコード・トーン&テンション・ノートの組み合わせです。このようにスケールをコード・トーンをふまえて理解することはあらゆるコード進行に対応できる力を養うカギになります。

 

Chapter 4 インターバル

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1小節3度、2小節4度、3小節5度、4小節6度のインターバル練習です。あくまでも基本パターンなので慣れたら上昇&下降、いろんなインターバルの組み合わせ、なおかつリズムのバリエーションなどを加えて練習してください。

 

Chapter 5 応用編

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ここまで練習してきたことを応用した8小節のべース・ソロを作ってみました。リズムはスウィングのイメージです。1〜2小節はコード・トーン&テンション、3〜4小節は3度のインターバルの下降フレーズ、7〜8小節は4つでひとかたまりの音型を3連符にあてはめてみました。

 

おわりに

ドリアンを題材にした曲といえばマイルス・デイビス(tp)の「ソー・ホワット」が有名です。あらゆるミュージシャンがカバーしていますが、まずは定番のマイルス・バージョンを。特にべーシストにオススメなのはマーカス・ミラーのバージョン。かなりファンキーなアレンジでカッコイイです。

 

本記事について

本記事は『ベース・マガジン2014年9月号』掲載のページを転載したものです。

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