リズムを極める! ピック弾き上達法/MI Japan ベース・クリニック

MI JAPANベース・クリニック by Mars 2013年11月15日

どーもみなさん、こんにちは。MI福岡校のMarsです。日々、低音について研究してますか?僕はしてませんけど(笑)。……というのも、最近はベース以外でのバンド参加やトラック制作も多いため、そういった視点から低音を考えることが増えてきました。そーなるとやっぱりベース、いや総じて低音って、改めていいモノだと思うんですよね。さて、覚えている人も少ないと思いますが、前回(2013年5月号)に続き、今回もピック弾きのピッキング上達法について書きたいと思います。秋の夜長に、夜ふかしついでに練習のネタにしてください。

Part1 右手のミュートでリズムを感じる

ベーシストとドラマーは常々、お互いがあっての“リズム体”だと思って演奏していMars ! 僕ももちろんそのひとりで、だからこそドラムとの呼吸、シンクロ率は大事。それはもちろん、みなさんわかっていますよね(笑)。でも、意外とおろそかになりがちなのが“音符の長さ”です。キック(バスドラ)の音量感やディケイ(減衰)を演出しているのも、実は僕たちベーシスト。もはやキックとベースだけで音楽が成り立つとさえ言われている昨今の音楽事情において、これはとても大切なことで、大音量のライヴハウスやクラブでは、ここを気にしていないバンドの演奏やトラックでは体が動き
ません。ということで、音の長さに敏感になるためのトレーニングを用意しました。ここでは左手&右手ミュート禁止令です(笑)。音を止めるときには、ピックを弦に当てるようにしてください。Ex-1は4つ打ちに合いそうな8分フレーズで、8分休符でピックを弦に当ててミュートします。Ex-2も同じ要領で、16分音符の次に登場する休符に気をつけてください。ちなみに、どちらの譜例もオルタネイト・ピッキングは不要です。

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Part2 3連符はアップ&ダウンを柔軟に!

続いての3連は、オルタネイトで弾くと拍ごとにダウン&アップが逆になってしまう魔性のリズムDeath。3連といってもたくさんの弾き方があって、簡単に分類すると“↓↑↑(ダウン・アップ・アップ)”と“↓↓↑(ダウン・ダウン・アップ)”、そして“↓↑↓(オルタネイト)”の3パターン。これをフレーズごとに使い分けるのが正解だと言えます。
Ex-3は、“↓↑↑”と“↓↑↓”を組み合わせて弾きたいフレーズで、1小節のような弦移動だと、“↓↑↑”のほうが2拍目アタマを弾くのが簡単かつ正確になります。2小節も2拍目と4拍目を強調したいので“↓↑↑”、3小節からはオルタネイトでOK。じゃあEx-4は? これは1小節1拍目の3連をはじめ、まさに“↓↓↑”がピッタリ。スラップにも似た発想で、アタマの2発をしっかり出すため、そして最後のオクターヴ音と差をつけるためにもオススメです。そーすることで、3発目のE音に強いウラ拍の印象を与えることができますよね。

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Part3 “漢”のフル・ダウン・ピッキング

Ex- 5は、漢(おとこ)のフル・ダウンで弾こう!この奏法は速いパッセージやリフには向いてないけど、いわゆる“必死感”が大切なときや、ゆっくりなフレーズでもワイルドに鳴らすことができるし、安定感も抜群。1&3小節は、E弦開放の大きな鳴りが出せるように心がけよう。3小節後半に出てくるEマイナー7thのアルペジオは、1弦に向けてピッキングが弱くならないように。4小節の和音ではワイルドな感じが出るように、譜面以外の弦も同時に弾いてしまおう! 注意したいのは、そのなかでもオクターヴの音程が聴き取れるように、実音を出さない弦はミュートしておくこと。“じゃ
あ意味ないじゃん! ” って思うかもしれないけど、アタックには4&2弦の“ドン・バチ・ガサ” って音が入るから、そのぶん強い印象を与えられるんだ。

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Part4 ピック弾きにプルをプラス!

プルはもともと、スラップで使うことが多い奏法だと思いMars。一般的には右手人差指から小指までのどれかを使って弦を引っ張り、勢い良く指板に叩きつけて音を鳴らすものですよね。しかし今回はピックを握ったままでのプルになるので、Ex-6では必然的に中指か薬指、小指限定☆ 僕は中指を使ってるよ。2小節3拍目には最初のプルが登場するけど、スムーズにフォームを作ってきれいに音を鳴らすには、前の音がダウンになるように調節しておかなければいけない。3小節のプル&ハンマリング後のラインもハッキリ聴かせたいので、ここもダウンで弾いてみてほしい。

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Part5 おまけのリバース・オルタネイト

Ex-7は2音ずつの連打が印象的な、フレンチ・エレクトロで登場しそうなアルペジオ・フレーズ。普通なら間違いなくオルタネイト・ピッキングで演奏するべきだけど、今回は手順を逆にして、あえてアップ→ダウン→アップ……とリバース・オルタネイトで弾いてみてほしい。違和感が出て、かなり演奏が難しくなるはずだ。“普通に弾けばい
いじゃん! ” って言われそうだけど、これは良いトレーニングになります。手順が逆になるようなフレーズも弾きやすくなるし、圧倒的にアップ・ピッキングの強化にもなる。だまされたと思って、一度やってみてください(笑)。

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本記事について

本記事は『ベース・マガジン2013年11月号』掲載のページを転載したものです。

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