GENZLER AMPLIFICATION ゲンツラー・アンプリフィケイション

特集 by 02kondo 2016年5月20日

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新鋭アンプ・ブランド=ゲンツラーの
全ラインナップを解説&徹底試奏!

米アリゾナ州のガレージから生まれたゲンツ・ベンツは、そのハイエンドな品質から多くのベース・プレイヤーを魅了しながらも、生産終了となってしまったブランドだ。そしてついに、その創始者であり開発者でもあるジェフ・ゲンツラーが、自らの名を冠した新ブランド“ゲンツラー”を立ち上げた。現場主義の先見性と高い技術力を惜しみなく投入したゲンツラーの製品には、現在、ヘッド1台、キャビネット3台がラインナップされている。今回は全モデルの紹介と試奏を行ない、その実力に迫りたいと思う。
撮影=星野俊

 

BA12-3

世界初! ラインアレイ・システム搭載の最新キャビネット

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▲フロント・パネル中央に3インチ・スピーカーを縦に4つ並べたラインアレイ・システムが特徴。

 

ゲンツラー製キャビネットのなかでも、フラッグシップ・モデルと呼べるのがこのBA12-3。最大の特徴は、開発者のゲンツラー氏が“ユーザーたちの口コミを開発に役立てた、新しい試みの成果”と語るラインアレイ・システムだ。本体前面に3インチのネオジウム・ドライバーを縦に4つ並べたこの構造は、すでにリスニング・オーディオやPAシステムの分野では認知されているものの、ベース専用キャビネットでは世界初となる。縦の指向性の抑制、横の指向性の拡張がおもな効果で、氏曰く“ステージで使ったベーシストからは、バンド・メンバーも従来製品との違いをはっきり感じていると聞いています”と、実践テストでもすでに高評価を得ている様子だ。また、氏が“科学とデザイン性が調和した瞬間”と表現する独創的でスタイリッシュなルックスも魅力のひとつで、ラインアレイの同一上後方には12インチ・ネオジウム・ドライバー・ウーファーが鎮座している。が、この配置は外観のためだけではない。両者を同一上に置くことで、相互干渉や位相差の回避、シングル・ポイント・ソース(システム全体を点音源として動作させる)としての機能、さらに“特定の周波数レンジを再生し、両方のコンポーネントが最適な状態でブレンドされるように”といった狙いがあるのだ。結果として5弦などの低域のクリアさ、中域&高域のノイズ低下を実現している。ルックスやサウンドからの印象とは裏腹に小型&軽量で、ライヴでの持ち運びも苦にならないレベルだろう。本器の開発に関して氏は“最初にこのデザインを開発チームにプレゼンしたとき、長年連れ添った多くのメンバーですら不思議な顔をしました。しかし、プロトタイプの3〜4番目の製品ができる頃には、これがとても特別なものになると、皆が確信するようになったのです”と語っている。良質な音色を求め、アイディアの実現に挑んだ末に、ゲンツラー社の思想を具現化したと言える1台だ。
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▲背面には、NL-2スピコン・コネクター×2、パラレル・インプット×2を搭載する。

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▲左側面から見たところ。こちら側にのみ取っ手が付いている。奥行きのあるデザインだ。

SPECIFICATIONS

●許容入力:350W●スピーカー:12インチ×1、3インチ×4●入出力:NL-2スピコン・コネクター×2、パラレル・インプット×2●外形寸法:482(W)×457(D)×406(H)mm●重量:15.4kg●市場実勢価格:155,000円前後

 

MAGELLAN 800

2種のコントゥアーで多彩な音作りが可能

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現在、唯一のラインナップとなるアンプ・ヘッドもゲンツラーの魂が込められた逸品だ。2.83kgという軽量ながら800Wの出力を誇り、クリーン/ドライブの2チャンネル、3バンドのアクティヴ・イコライザー(±15dB)のほか、“コントゥアー”という2種のキャラクター・スイッチ的機能も装備している。コントゥアーAはツマミを上げるほど低域&高域をブースト、中音域をカットする“ドンシャリ”サウンドで、コントゥアーBはツマミを上げると高域をカットしていき、ヴィンテージ風の“イナたい”サウンドを演出する。コントゥアーのバイパス機能はないが、ツマミをゼロにすればオフと同等。つまり、各チャンネルごとにコントゥアーのA&B、コントゥアー・ゼロという3つを選択できるため、事実上は6通りのサウンド・キャラクターを持っていることになるのだ。また、150Hz〜3kHzの可変幅を持つミッド・フリーケンシーを備えており、シンプルな構成ながら、かなり幅広い音作りができるだろう。また、インピーダンス切り替えスイッチを2.67Ωに設定すれば、8Ωの3台のキャビネットを接続可能。高周波自動検知ユニバーサル・スイッチ・モード電源(SMPS)によって、電圧を自動的に検知/設定(100〜240Vに対応)してくれるため、世界中で使用することができる。ワールド・ツアーを精力的に行なうバンドマンからも重宝されそうだ。

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SPECIFICATIONS

●出力:400W(8Ω)、800W(4Ω)、800W(2.67Ω)●コントロール:ヴォリューム、ドライブ・ゲイン、ドライブ・ヴォリューム、コントゥアー・シェイプ、ベース、ミッド、ミッド・フリーケンシー、トレブル、マスター・ヴォリューム、ミュート・スイッチ、PADスイッチ、クリーン/ドライブ・チャンネル切り替えスイッチ、コントゥアー・カーブ切り替えスイッチ、インピーダンス切り替えスイッチ、グラウンド/リフト・スイッチ、ポスト/プリEQスイッチ、ライン/マイク・レベル・スイッチ●入出力:インプット、スピーカー・アウト×2、ヘッドフォン・アウト、フットスイッチ・イン、センド /リターン、AUXイン、チューナー・アウト、DIアウト●外形寸法:286(W)×267(D)×76(H)mm●重量:2.83kg● 市場実勢価格:121,000円前後

 

MG-112T

ベース・キャビネットの最高峰

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革新的なBA12-3に対し、伝統と先端を融合させたようなデザインの“マゼラン・シリーズ”キャビネットは、同社のスタンダード・タイプとも呼べるもの。12インチ・ネオジウム・ウーファーとコンパクトな圧縮ツイーターというオーソドックスな構造で、出力は350W、リア・パネルにはツイーター・レベルを0%〜100%にできるコントロールを装備している。ゲンツラー氏が“ベース・アンプ・キャビネットのなかでは頂点を極めた”と語る高いクオリティを実現しており、クリアなロー〜ミッド・レンジが力強いサウンドを生み出してくれる。

SPECIFICATIONS
●許容入力:350W●スピーカー:12インチ×1、1インチ×1●入出力:NL-2スピコン・コネクター×1、パラレル・インプット×2●コントロール:ツイーター・レベル・コントロール●外形寸法:482(W)×406(D)×406(H)mm●重量:13.6kg●市場実勢価格:120,000円前後

 

 

MG-212T

パワフルで芯のあるサウンド

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マゼラン・シリーズの一翼を担うのが、左記のMG-112Tを縦にスタックさせたMG-212T。12インチ・スピーカーを2発、出力は700Wで、周波数特性がほんのわずかに広がっていることもあってか(MG-112T=36〜14KHz、MG-212T=33〜14KHz)、またひと味違ったサウンド・キャラクターを実現している。両モデルともに、12mmと15mmのバルトバーチ合板で構築されているため想像以上に軽量で、同社が現在のトレンドをしっかり見据えている証拠と言えるだろう。

SPECIFICATIONS
●許容入力:700W●スピーカー:12インチ×2、1インチ×1●入出力:NL-2スピコン・コネクター×1、パラレル・インプット×2●コントロール:ツイーター・レベル・コントロール●外形寸法:482(W)×406(D)×787(H)mm●重量:24.5kg●市場実勢価格:184,000円前後

 

 

創始者インタビュー

ジェフ・ゲンツラー

ここでは創始者であり、開発も手がけるジェフ・ゲンツラー氏に、ブランド立ち上げの経緯や各製品へのこだわりを聞いてみた。

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各楽器の特徴を再現するのが
私たちの目標でもあります。

—ゲンツラーを立ち上げたきっかけは?
ひと言で言うなら、ベースのための最高のアンプを作りたかったからですね。
—ブランドのコンセプトはありますか?
“次世代を担う製品を作ること”です。そのためには過去のものや我々が作ってきた既成のデザインに囚われないことが大切です。BA12-3のラインアレイはまったく新しいデザインで、これまでのベース・アンプにはなかったものですし、MAGELLAN 800もプリアンプの回路をイチから考え直しました。
—つながりの深いベーシストはいますか?
プロトタイプができると、ダグ・ジョーンズ、エド・フリードルなどのベーシストに試してもらうほか、キャリー・ノードストランド、マイケル・トバイアス、ロジャー・サドウスキーといった一流のビルダーにも意見を聞きます。ちなみに、BA12-3も彼らからの意見を取り入れて、何度も改良を重ねて完成したものなんですよ。
—あなたにとって理想のアンプとは?
それぞれのベースの特徴や独特のトーンを忠実に再現することです。私は、アンプのドライブを少し効かせたクラシックなプレベのトーンも好きですし、モダンな5弦やアクティヴ・ベースも好きですが、それぞれの楽器の特徴を生かしたサウンドをステージ上で再現できる機材を開発することは、私たちの目標でもあります。そして今回、それが可能な製品ができたと思っています。
—そのために、製品開発においてこだわった点は?
サウンド面とデザイン性、両方を備えている製品を作ることが重要だと考えています。開発過程においては技術的な点と音楽的な要素をうまく融合させ、プレイヤーたちが、当社の製品だから使いたいと思ってくれるようなものを製作するべく研究を重ねています。私たちにとって一番の誇りは、多くのプレイヤーたちがゲンツラーのアンプを使用してくれ、“素晴らしいサウンドなのでプレイが止まらない”と言われたときです。これに勝る喜びはありませんね。

 

森野光晴(SAKANAMON)がゲンツラー最新4機種を試奏!

それではプロによる試奏レビューをお届けしよう。試してくれるのは、指弾き、ピック弾き、スラップという3種の奏法を巧みに使い分け、幅広いバンド・サウンドを演出するSAKANAMONの森野光晴だ。

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良い感じにゴリっとして、
パンチ力がありますね。

—まずはMAGELLAN 800(ヘッド)とMG-112T(キャビネット)との組み合わせで弾いていただきましたが、ヘッドの第一印象はいかがでしょうか?
クールな印象を受けましたね。見た目もそんな感じだから、そのイメージに引っ張られてるのかもしれないけど(笑)。僕は普段プリアンプを通していて、ローが無駄に出過ぎるのでアンプのほうでカットしてるんですけど、これは下品なローがあんまり出なくて、ヌケが良い感じがしました。それがクールな感じにつながっているんだと思うんですけどね。
—基本は、プリアンプをメインに音作りをしているんですね。
いろいろなプリアンプ(ペダル型)を現場に合わせて使い分けています。でも今ぱっと弾いた感じ、これならプリアンプがいらないような気がしました。コントゥアーAのほうがいつも使っている音色に近い印象で、いやらしくならない程度のバキッとした感じが出てくれて良いですね。
—試奏中も、コントゥアーAがお気に入りの様子でしたね?
まぁ、あるものは使っておけみたいな(笑)。フルにしても耳障りにならないから、僕なら活用するかなと思います。
—ドライブ・チャンネルの印象は?
普通、アンプの歪みってあんまりエフェクターっぽくないんだけど、これはちょっとエフェクティブな歪みも作れるという印象ですね。僕はそういうのけっこう好きなんですよ。もちろんアンプライクな自然な歪みも作れると思うし、エフェクティブに歪ませたいときにはそれにも対応できるという感じですけど。個人的には1時くらいが好きでした。ソロだったらもっと上げて良いだろうし、さっとツマミを上げていくだけで、ちょうど良い感じの歪みを作れるのが便利です。
—ヴィンテージ路線を意識したコントゥアーBはいかがでしょう?
イナたくて良いです。ベースを持ち替えたりせずに、ボタンひとつで手軽にバキッとしない音色にできるのは助かります。チャンネルはふたつですけど、コントゥアーもふたつあるので幅広く音が作れるでしょうね。
—試奏して気に入ったEQのセッティングはありますか?
ベースは1時、ミッドは11時で、ミッド・フリーケンシーも11時。たぶん800Hzあたりです。僕のベースの“コワコワ”する部分を若干押さえました。ミッドを設定するときは、クセが強い部分を押さえるような使い方をしているんですよ。それは使うベースによって違うと思うんですけど。トレブルは12時ですが、指弾きだけしかしない人だったらもっと上げてもいいと思います。基本的な考え方は、自分のアンプと同じように使えました。ベースは嫌な感じがしなかったので、いつもより上げています。コントゥアーはAで11時くらいがいいですね。
—キャビに関しては比較対象がないと語りづらいと思うので、一旦、BA12-3に変えて弾いてみましょう。
音の芯が違いますね! これは欲しいです。今、小型のキャビを探してるので、自分のヘッドでも試してみたい。良い感じにゴリッとして、パンチ力がありますね。
—ヘッドはまったく同じセッティングですよね?どう変わりますか?
音が前に来るというか、芯が1本通った感じです。すごく気持ちいい。ライヴでもこれ1台で良さそうです。不思議とヘッドのEQの効き具合も変わって聴こえますね。低域の存在感がぐっと出るので、さっきよりもベースを上げなくていいかもしれません。 “プリアンプがなくても大丈夫”っていうのが、より顕著に出る気がします。あと、こっちのキャビだとコントゥアーBがいいですね。
—コントゥアーの相性も変わるんですね。
MG-112TはコントゥアーAみたいな、はっきりした音のほうが良い感じがしたんですけど、こちらはコントゥアーBの使い道がより広がる気がしました。ローからロー・ミッドの存在感が、ヌッと出るからでしょうかね。ちゃんと存在感が見える。あとは包容力があります。こっちが出したい音をちゃんと出してくれる再現性の高さがあって、キャパオーバーにならない感じがします。電圧的な意味でなくてね。すごくクリアなので、演奏のアラが自分で気になっちゃいそうなくらい(笑)。
—では改めて、先ほど弾いたMG-112Tの印象を教えていただけますか?
MG-112Tのほうがスタンダードで、余計なところは出さないという感じです。あと、ハイが印象的かな。真っすぐ出てくる感じがあって、そういう音を求めている人にはいいと思いますね。
—続いて、MG-112T を垂直にスタックしたMG-212Tです。
これは歪ませたくなります。ロックンロールな感じかな。デカい音で、ロックなリフものをバシッと弾きたいですね。
—試奏中もレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンを弾いていましたもんね(笑)。
つい出てきちゃいました(笑)。12インチ1発のMG-112Tと比べてロー・ミッドがガツンと前に出てるから、そういうものを弾きたくなるのかもしれません。だから、ドライブ・チャンネルありきで使ってみるのも良さそうだなと。歪ませても芯が残っている音がしますからね。

 

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こっちが出したモノを
どれだけ受け止めてくれるかが重要。

—今度はBA12-3とMG-112Tをスタックしてみましょう。まずはBA12-3を上にしたセッティングですが、いかがですか?
パワーが出るので、そのぶんローが底上げされます。僕はローをかなりカットしてみましたが、それでもけっこう出ますね。でも、それくらいが気持ちいい人もいっぱいいると思います。この組み合わせだとBA12-3のキャラクターがガンときて、音圧の部分をMG-112Tが補っているような気がします。ピックとかでドライブさせて弾くときは気持ちいいかもしれませんね。ドライブを1時以下にして、かけっぱなしにしても良さそう。そうすることでちょっと音が洗練されるというか、余計なものがカットされる印象です。
—では上下を入れ替えてみましょう。
こっちの組み合わせのほうがまとまりますね。バキッとした金属感が出て、音が飛び込んでくる感じ。ハイが耳に届くからなのかな? ヌケがすごく良くなります。これだったら音量をもうちょっと絞っても使えそう。それってけっこう大事です。ハイが出るのでコントゥアーAなら少し下げてもいいかもしれません。逆にコントゥアーBでヴィンテージっぽい“イナたい感じ”を出したいなら、3時くらいまで上げてもいいでしょうね。キャビ1台のときは3時だと大げさな気がしたけど、これならいけそうです。ベースは12時がちょうど良さそう。ドライブ・チャンネルは、さっき言ったエフェクターっぽい歪みになるかな。僕はこの組み合わせのほうが好きですね。ラインが見えそうで使いやすいです。
—今回試した5パターンのなかでは、どれがお気に入りですか?
僕は1曲のなかで、ピックと指弾きとスラップを使い分けてるんですよ。それをアンプのトーンもペダルもまったく同じセッティングで弾いていて、基本はタッチで音を変えているんです。それについてきてくれる包容力が一番ありそうなので、BA12-3単体の使用が好きですね。ほかのふたつは、ハマッたセッティングに固定するならめちゃくちゃ良いと思います。どちらも音ヌケが良いし、芯がガツンときてぼやけないですしね。
—BA12-3は、SAKANAMONでも使えそう?
そうですね。音量を上げなくてもステージ上で聴こえるっていうセッティングが実現できそうだなと思います。今は全体的に省エネ方向にしていて、アンプ周りもシンプルにしてるんですよ。ステージ上の音がごちゃっとしないほうがストレスもなくなるし、そういう意味でも良さそう。ピックで弾いても指で弾いてもちゃんと音が前に出るっていうのがポイントですかね。それって指向性とか音圧とかによるものだと思うんですけど。MG-212Tもライヴで爆音を出したくなりますけどね。
—ヘッドに関して、さまざまなキャビネットを合わせて弾いてみた結果、総論を教えてください。
EQの効きがナチュラルでした。アンプによっては“そうじゃないのに”っていう音になってしまうものもありますけど、これは何となくツマミを上げるだけで、嫌な音にはならなそうだと思いました。コンプとかを組み合わせたりしても良さそうです。好きなのはクリーン・チャンネルとコントゥアーAの組み合わせですかね。コントゥアーは11時くらいがちょうど良いと思います。12時までいくと上げすぎかなと。
—森野さんが、アンプ・ヘッドに求めることはなんでしょう?
パワーは大事ですね。それと立ち上がり。音の立ち上がりが速いもののほうが思考が刺激されるというか、直感でついてきてくれる感じが欲しいんですよね。それがさっき言った包容力なんですけど、こっちが出したモノをどれだけ受け止めてくれるかが重要なんです。だからあんまり個性があり過ぎないほうが僕は良いですね。かつ、ハイエンド過ぎてもモニターみたいになっちゃうので、適度に感情的になれる、気持ちよくなれるような絶妙な加減のものがいいですね。
—その基準でいくと、ゲンツラーの製品はいかがでしたか?
アリですね。もしリハに入ってこれがスタジオに置いてあったら“アタリだ!”と思います。
—では最後に、どんな人にオススメですか?
ロックや激しい音楽が好きだけど、ちゃんとキレイに音を出したい人、速い曲でもキレイにラインが見えやすくしたい人ですね。クリアなので、音を潰したくない人も良いと思います。でも、コントゥアーでかなりの調整が効くから、クリアなだけでなく幅広い使い方ができるんじゃないかなと思いました。

 

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▲森野のお気に入りセッティングがこちら。クリーン・チャンネルでコントゥアーAをセレクトし、コントゥアー11時、ベース1時、ミドル、ミッド・フリーケンシーともに11時、トレブル12時。試奏はすべてこれで弾いており、微調整についてはコメント中で語っている。

 

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森野光晴

PROFILE
1988年3月8日生まれ。東京都出身。3ピース・バンド、SAKANAMONのベース担当。バンド名には“聴く人の生活の肴になるような音楽を作りたい”という思いが込められており、言葉どおりのサウンドで人気を博す。指弾き、ピック弾き、スラップなどを1曲中で使い分けるスタイルが特徴で、今年4月20日にリリースした4thアルバム『HOT ATE』でも、幅広いアレンジの楽曲を彩っている。愛用のアンプはギャリエン・クルーガー RB
800(ヘッド)、サン 410H(キャビネット)。

 

●製品のお問い合わせはイースペックへ

☎06-6636-0372

http://genzler.jpn.org/

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