第5回 ストラップは本革か他の素材か

出張版 ベーシスト究極の選択 by テキスト:板谷直樹 イラスト:田渕正敏 2013年6月7日

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ストラップについて、真剣に考えたことはありますか? 今回は、“ストラップは本革か他の素材か”という選択。さあ、あなたはどっち派ですか?

本革製のストラップ

ストラップの素材として一般的なものに、本革があります。特に裏側がバックスキンやスエードのものは滑りづらく、楽器を固定してくれるので、ヘッド落ちしやすい楽器やライブの激しい動きの中でポジションを安定させたい人にはオススメと言えますね。楽器が重く、肩への負担を減らしたい人は、重さが拡散される幅が広めのタイプを使うと良いでしょう。
耐久性に関して言えば、長く使用しているとピン穴の劣化が気になるところですが、対処として厚手のものを使うと良いと思います。ただしあまり厚手だと、ロックピンを付けたい人はネジが締まらない可能性も出てくるので注意が必要かもしれません。
また、本革製は基本的に黒や茶色といったものなので、色や柄の選択といったファッション性には欠けるかもしれませんが、長く使い込んでいくと味わいが出てくるという利点もあります。

他の素材を使ったストラップ

一方、その他の素材にはどのようなものがあるのでしょうか? ポリプロピレン製のものは、比較的安価でカラーバリエーションも豊富です。似たような素材のものには車のシートベルトにも使われるナイロン製のストラップがありますが、こちらはいろいろな柄や文字が入っているなど各社さまざまなデザインのものを発売しています。
これら2つのストラップの特徴は“滑りやすい”点にあり、本革製とは真逆の性質を持っていると言えます。しかし、滑った方が逆にライブ中のアクションがしやすい、または衣服へのダメージが少ない、という意見があることも確かです。
さらに他では伸縮性のある素材を使ったものや、肩に当たる部分にラバーパットを用いたものがあり、楽器の重さを感じさせないような工夫がされているものも存在します。またどんな衣装や楽器の色にも左右されない、透明なビニル製のストラップもありますね。

ストラップは、デザインや素材に注目する以外に、長く演奏していて疲れないものを選ぶと良いでしょう。機能面では、ピックを収納するポケットやワイヤレス用のトランスミッターホルダーが付いたものがあります。また長さに関してはプレイスタイルに合った、調整範囲に余裕があるものを選んでおくと安心でしょう。自分にぴったり合った1本を見つけられると良いですね。

板谷直樹(いたや なおき)

板谷直樹

札幌市出身 バークリー音楽大学卒。R&B、AOR、ポップに親しみ15歳よりベースをはじめ、当時からセッション系ミュージシャンに憧れて様々なジャンルを吸収しようと試みた。札幌での活動を経て渡米し、本場のジャズやラテンミュージックに触れ多大な影響を受けている。「最先端のグルーヴとメロディックなソロ」を追求し、アーティストのライブやレコーディングも多数。著書『ベース・ラインで迷わない本』『一生使えるベース基礎トレ本』『一生使えるベース基礎トレ本 スラップ強化編』『一生使えるアドリブ基礎トレ本 ベース編』『ベーシスト 究極の選択60』(すべて小社刊)



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