第4回 ソフトケースかハードケースか

出張版 ベーシスト究極の選択 by テキスト:板谷直樹 イラスト:田渕正敏 2013年5月31日

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ベーシスト 究極の選択、今回は、“ソフトケースかハードケースか”というお題です。意外に知らないケースのこと、この機会にチェックしてみては?

ケースは楽器を運ぶときや、保管しておくためにはなくてはならないアイテムです。一般的なソフトケースやハードケース以外にも、両方の利点を合わせたセミハードケースというのも存在するので、それぞれにどのような特徴があるのか、ここで取り上げて比較してみたいと思います。

移動が多い人はソフトがオススメ

ソフトケースは楽器購入のときにオマケで付いてくるようなものもありますが、特に専門メーカーが作ったソフトケースには可搬性や対衝撃性を考えたものが多く、移動の多いベーシストには強い味方と言えます。
それらの特徴を挙げてみると、リュック式のベルトは肩への負担を軽減するようなものであったり、背負ったときに中の楽器、特にネックに負担がかからないような工夫がされているもの、軽い材料を使っていながら衝撃を和らげる構造になっているものなど、他にも工夫が多数見られます。加えて小物やノートPCが収納できるようなポケットがあるなど、機能性に優れたものもありますね。
頻繁に外へ持ち出す人は、ある程度肉厚のあるもので、衝撃から楽器を守ってくれるものがオススメでしょう。また楽器本数が多く運搬に悩む人は、2本同時に収納できるものも存在するので、チェックしてみると良いですね。

長期保管でも使える安心のハード

一方のハードケースには、外側のシェルが木製でツイードで仕立てられているものや、ABS樹脂でできたものなどがあり、内部は楽器が動かないように型どられ、保護のためのふわふわしたシール材が張られている、というようなものが一般的です。ハードケースは重量的にソフトケースより重くなってしまうのは致し方ありませんが、楽器を運送会社に預ける場合や飛行機で移動するときなど、少々乱暴な扱いや衝撃を受けてもダメージが少なく安心と言えますね。また、長期間楽器を保管しておくような人もハードケースを利用することが多いように見えます。
他にはソフトケースとハードケースの良い部分を掛け合わせたセミハードケースというのも存在し、背負えるサイズと軽量な素材、なおかつハードケースのような硬さを持っていることが特徴になっています。

ハードとソフトはそれぞれに長所があるので、目的にあわせて使い分けるのが賢いと言えるでしょう。
ところでケースにまつわる嘘のような本当の話ですが、軽トラックの荷台から楽器入りのハードケースを落とし、気づかずにそのまま走行した人がいます。後日持ち主のもとへ警察から連絡があり、後続車の人が拾ってくれたとのこと。肝心の楽器は傷もなく無事に手元に戻ってきたのでした。このような事態は考えたくもないですが、万が一に備えておく、ということでケースはやはり頑丈で信頼性の高いものを選びたいところですね。

板谷直樹(いたや なおき)

板谷直樹

札幌市出身 バークリー音楽大学卒。R&B、AOR、ポップに親しみ15歳よりベースをはじめ、当時からセッション系ミュージシャンに憧れて様々なジャンルを吸収しようと試みた。札幌での活動を経て渡米し、本場のジャズやラテンミュージックに触れ多大な影響を受けている。「最先端のグルーヴとメロディックなソロ」を追求し、アーティストのライブやレコーディングも多数。著書『ベース・ラインで迷わない本』『一生使えるベース基礎トレ本』『一生使えるベース基礎トレ本 スラップ強化編』『一生使えるアドリブ基礎トレ本 ベース編』『ベーシスト 究極の選択60』(すべて小社刊)



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