レポその2-手工製作家によるさまざまなスタイルのアコギに興味津々

TOKYOハンドクラフト・ギター・フェス 2013 by アコースティック・ギター・マガジン 2013年7月26日

続いてどんどん見ていこう。
熟練ルシアーの工房から若手初出展ブースまで見どころ満載となっていた。

*順不同でご紹介しています。

【Akira Acoustic】

akira1_DSC_0014

初出展となるAkira Acousticは今年スタートしたばかりの工房! ルシアーのAkira Niihori氏はマイケル・グリーンフィールドやセルゲイ・デ・ヤングなどからカナダで製作を学んだという,弱冠22歳の気鋭。本モデルA3fは,6弦側650mm,1弦側が645mmという,緩やかな扇状に形成されたファンフレット仕様になっている。

【A.T. guitars】

DSC_0388

栃木県さくら市にてギター製作やリペアを行なっているA.T.guitars。もともと工房主の高野篤氏がアーチトップやセルマー・スタイルのギターが好きということで,今回出展されていた本器はトップにシトカ・スプルース,サイド&バックにインディアン・ローズウッドを用いたセルマー・タイプのモデル。スケール長は670mm。

 

【M-factory/沖田ギター工房】

DSC_0354DSC_0362DSC_0364

卓越した修復技術で多くの楽器店の信頼を得ている沖田ギター工房とPUメーカーのM-FACTORY。この2社がタッグを組んで生まれたギターが押尾コータローに使用されていることで話題だが,そのプロトタイプ・モデルを数本展示(仕様がそれぞれ異なっていた)。また押尾のデビュー10周年を記念したM-factoryのアニバーサリー・モデルも発表されていた。こちらは10本生産限定でなんとボディ内部に押尾氏直筆のサインが入るとのこと!

 

【亀岡ギター】

DSC_0293

愛媛県松山市で作られている亀岡ギター。ウッド・ロゼッタが美しい新モデル“OM51 Cutaway”はトップにヨーロピアン・スプルース,サイド&バックにマダガスカル・ローズウッドを採用。またブリジッジはブラジリアン・ローズウッドと贅沢な仕様。

 

【Sakata Guitars】

DSC_0241

Sakata Guitars,Keystone Strings,FUJII GUITRAS,WATER ROADでは“サチャ・ローズウッド”という貴重な材を使い,それぞれ独自のデザインで製作したギターを発表。

上写真のSakata Guitarsではダブル・オー・タイプで,トップにジャーマン・スプルース,サイド&バックにサチャ・ローズウッドを使用したモデルを展示。ルシアーの坂田久氏曰く“このサチャは,ローズではあるけどいわゆるローズのダークめな音ではないんです。僕はどちらかというと明るめの音のイメージがあったので小さいボディの方がいいのではと思い,このサイズにしました”。

 

【FUJII GUITARS】

DSC_0252

FUJII GUITARSで製作されたサチャ・ローズウッド(サイド&バック)。トップはジャーマン・スプルースで,ボディ・サイズはOM。“内部構造はこれまでと変わっていませんが,トーンを聴きながら微調整して作りました”とルシアーの藤井圭介氏。

【WATER ROAD】

DSC_8913

独自のカッタウェイ・デザインで知られるWATER ROADは,トップにジャーマン・スプルース,サイド&バックにサチャ・ローズウッドを使用したモデル“Deep Arte”を発表。スケール長は25.5インチ。

 

【Keystone Stringed Instruments】

DSC_0258

トップにジャーマン・スプルース,サイド&バックにサチャ・ローズウッドを使用したKeystoneのモデル,Mod-D Cutaway。一般的なドレッド・ノート・サイズのボディをややコンパクトにしている。またオリジナル・シェイプのカッタウェイ形状も特徴的。ペグはゴトーの糸巻き仕様。

 

【Ikko Masada Guitars】

DSC_0246

神奈川県藤沢市に工房を構えるIkko Masada Guitarsではコンサート・サイズのモデル“C”を展示。スケール長は640mm,ナット幅は44mmで,ボディ材はトップにイングルマン・スプルース単板,サイド&バックはインディアン・ローズウッド単板。写真ではちょっぴり見えにくいが,サウンドホールにあしらわれたブラック・アフリカ・リング・ロゼッタもオシャレ。

【スタジオ・エム】

DSC_0281

チェコの工房,フォルヒの熟練クラフトマンが厳選した高級材とボディ形状を自由に選択できるシリーズ“Line25”。そのうち今回はトップ材にアディロンダック・スプルースとサイド&バックにマダガスカル・ローズウッドを用いたモデルと,ウェスタン・シダー・トップにアフリカン・ブラック・ウッドをサイド&バックに用いたモデルなどが並べられていた。

【ソングバード ギターワークショップ】

DSC_0376DSC_0383

千葉市稲毛に工房を構える遠藤雅美氏主宰のソングバードが今回展示していたのはこのイベントの前日に完成したばかりというガット・ギター。ネックはボルト固定で,ボディ・サイドにモニターホールが空けられている。

 

【DAISAKU GUITARS】

DSC_0298

“福禄(ふくろく)”と名づけられたDAISAKU GUITARSの新モデルは,トップにイングルマン・スプルース,サイド&バックにマダガスカル・ローズウッドを使用。指板に施されたインレイやサウンドホールのロゼッタがオシャレ。

 

【トダギターズ】

DSC_0305DSC_0312

 

滋賀県に工房を構えるルシアー,戸田真次氏の“TODA GUITARS”。左写真中央のMN-CWはスモール・ジャンボ・サイズをややコンパクトにしたモデルで,スケール長は25.5インチ,ナット幅は48mm。ボディはトップがジャーマン・スプルース単板,サイド&バックがマートン単板。またコンサート・サイズのウクレレVC(左写真右)はボディ・トップにイングルマン・スプルース,サイド&バックにコアが使われている。右写真はボディにオール・コアが使われた8弦ウクレレVT8-CW。

【nishihara guitars】

nishihara_DSC_0017

HEADWAYで製作を学んだ西原悠紀氏が2012年より手がけるnishihara guiltarsは今回初出展。標準仕様のRYDEN SJのボディはトップがシトカ・スプルース,サイド&バックがインディアン・ローズウッド。サイズはスモール・ジャンボでスケール長は645mm。フィンガー・スタイル向きのモデルだが,ピック弾きでも芯が残るサウンドを目指しているとのこと。

【ひらみつギター】

DSC_0274DSC_8944DSC_8941DSC_8942

ひらみつギターでは中川イサト・オーダー・モデルを展示。ボディ形状はスモール・ジャンボをベースに,000サイズにして胴厚を薄めに,またスケール長を630mmにし,中川の“弾きやすくしてほしい”という要望をクリア。ボディ材はトップにジャーマン・スプルース,サイド&バックにマダガスカル・ローズウッドを採用。ヘッドやブリッジにあしらわれた“1310”やサウンドホールのデザインも趣向を凝らしたものになっている。なお本器はプロトタイプでこれからも改良を続けていくとのこと。

 

【YAMANE GUITARS】

DSC_0287

初出展のYAMANE GUITARS。この工房の特徴は“ウクレレもギターも弾きやすくて丸みのある柔らかい音にしたいと思っています。またなるべく音量が出るようにボディの厚みを調整しています”とルシアーの山根淳志氏。