レポその3-細部までこだわった手工製作家のウクレレたち

TOKYOハンドクラフト・ギター・フェス 2013 by アコースティック・ギター・マガジン 2013年7月26日

ウクレレも次々とアイディア満載のモデルが発表されていた。

*順不同でご紹介しています。

【ancestor’s ukulele】

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ボディ・シェイプが特徴的なancestor’s ukulele。ルシアーの坂井祖氏曰く“ギターの製作理論をウクレレで試す”をコンセプトに響板にこだわったウクレレ作りが特徴で,今回はトップにイングルマン・スプルース,サイド&バックにインディアン・ローズウッドを使ったsoliste style-Sと,トップにマホガニー,サイド&バックにホンジュラス・マホガニーを使ったsoliste style-M(ローG仕様)を出展。

 

【Isana Ukulele】

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猫の足跡型のサウンドホールが印象的なモデル“猫”。ソプラノ・サイズのロング・ネック仕様で,ボディ材はローズウッド。よーく見るとブリッジも猫のシルエットがデザインされている。

 

 

【占部弦楽器製作所】

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占部弦楽器製作所で出品されていたオール・メイプルのM43-N(写真前列右から2本目)は繊細なサウンドが印象的なモデル。“ハードメイプルを使っているので重量はやや重めですが,音質はキレイです。木目も3Dみたいで面白いですよね”と占部英明氏。他にボディ材にハワイアン・コアや黒田栃などを使用した製品が展示されていた。

【M’s CRAFT】

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埼玉県飯能市に工房を構える森孝之氏が手がけるM’s CRAFT。今回はトップにシトカ・スプルース単板,サイド&バックにハワイアン・マンゴー単板を使用したコンサート・モデルのウクレレを展示。ヘッド表のウミガメやキリン,そしてサウンドホールにあしらわれた動物柄のインレイが独創的で素敵!

【KIGE工房】

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滋賀県大津市で製作されているKIGE工房。写真はトップにコア,サイド&バックにオールナットを用いたコンサート・サイズのウクレレ。“ハイフレットが演奏しやすくなるように工夫しつつ,キュッとした可愛らしいスタイルを目指した”とのこと。16フレット・ショイント。

【CRAFT MUSICA】

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ルシアー,高山康夫氏のCRAFT MUSICAではパイナップル型のソプラノ・ロングネック・モデルを発表。ボディ材はオール・ハワイアン・コア。“カメオ”をヒントにデザインされたフラガールのヘッド・インレイが可愛い。

 

【彩雲弦楽器工房】

 

 

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独創的なモデル名がつけられている彩雲弦楽器工房。写真は“夜菜(よな)”と“葫呂(ころ)”と名付けられたモデル。どちらもボディはトップがアディロンダック・スプルース,サイド&バックがローズウッド。夜菜がテナー・サイズで,葫呂がコンサート・サイズとなっている。

【Seilen Stringed instruments(セイレン弦楽器工房)】

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Seilenからは金属弦採用のウクレレ・ベースが登場。材はボディにオールハワイアン・コア,ネックにマホガニー,指板にロースウッドを使用。またペグはゴトーの特注品、ピックアップはFive-Oが搭載されている。ネックをカーボン・グラファイトで補強し,さらにサウンドホールをサイドにもってくることで金属弦の張力に負けない構造になっているのが特徴。他にピンク・アイボリー材をサイド&バックに用いたソプラノ・ロングネックのモデルも目を引いていた。

 

【ロッコーマン/アストリアス(TASHIRO UKULELE)】

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本ブースでは新進気鋭のウクレレ製作家,田代輝之氏の“TASHIRO UKULELE”を発表。ヘッドはボディをくり抜いたチェンバー仕様になっているため,全体がとても軽く,独特の反響音が得られているのが特徴。ボディ材はオール・コア単版で,サイズはソプラノ,ロング・スケール・ネックとなっている。

 

【タカハシウクレレ工房】

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ボディ形状から“パイナップル”を意味する“ananas(アナナス)”と名付けられた新モデル。高橋氏曰く“とにかく携帯性を良くしつつ,演奏性を犠牲にしないウクレレを作りたい”というコンセプトから生まれたそう。材はオール・ローズウッドで,少しふくよかなサウンドが印象的。

 

【Chihale works】

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女性製作家,姫田千春氏製作の新モデルは,マートルウッドというトップ材を使用したウクレレ(サイド&バックはローズウッド単板)。実はよーく見るとサウンドホールの近辺にトラのシルエットをあしらったインレイが(探してみよう)。“材の模様の出方がどう見ても「トラ」だったので,材のうち特にシマシマになっているところを切り出してトラ柄のインレイを入れるしかないと思って(笑)”と姫田氏。

【ukulele studio七里ガ浜】

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“富士山に登ってみんなでウクレレを弾こう”というコンセプトをもとに生まれたモデルtype F。約30Lのバックパックと一緒に持ち歩けるようにということで,スケールはソプラノ・タイプだが,ボディの外寸をなるべく小さく設計されているところがポイント。ukulele studio七里ガ浜オリジナルの木製ケース(!)付き。

【FINEWOOD】

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トーンウッドを輸入販売しているFINEWOODが2010年から手がけるオリジナル・ウクレレ。今回出品された“THE BC”は材の輸入販売メーカーという強みを生かし,ボディに良質のハワイアン・カーリー・コア,指板とブリッジとヘッドにブラジリアン・ローズウッドを贅沢に使ったソプラノ・ロングネック・モデル。装飾は排除されたシンプルな作りだが,ヘッド・デザインは“FW”をかたどっている。

 

【Yoshida弦楽器工房】

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 福島県耶麻郡猪苗代にて製作されているYoshida弦楽器工房。本器はトップにハワイアン・コア,サイド&バックにフラメンコ・ギターなどでよく使われるシープレスを用いたテナー・サイズ・ウクレレ。スロテッド・ヘッド,スラント・トップ仕様。

【弦々トムテ】

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注文家具を中心とした木工房からスタートし,2009年よりウクレレやミニ・ギター,チャランゴなどの弦楽器の製作をスタートしている弦々トムテ。今回はボディ・トップにブラック・オールナットとスプルース,サイド&バックにけやきを使用したスケール長280mmのソプラノ“弦ちゃん”などを展示。

【ギター・ウクレレ製作工房 夢弦堂】

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白いメイプルの材を染色することで美しいブルーのボディとなった,“Ocean Breeze”と名づけられたモデル。工房を主宰する西貝氏曰く“夕焼けや地平線のイメージです”とのこと。

 

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