第1回:「グリーンスリーブス」

動画で分かるソロウクレレ by 佐藤雅也 2013年6月12日

本セミナーは、ソロウクレレの教則本『メロディ→伴奏→ソロの3ステップ方式でソロウクレレを誰でも弾けるようになる本』からピックアップした楽曲の演奏方法を、動画で解説していきます。第1回は「グリーンスリーブス」です。

今回解説する「グリーンスリーブス」(イングランド民謡)は、メロディの一部にコードを足しただけのシンプルなアレンジになっていて、ウクレレ初心者の方も比較的簡単に取り組んでもらえると思います。楽譜は『メロディ→伴奏→ソロの3ステップ方式でソロウクレレを誰でも弾けるようになる本』に掲載しています。本をお持ちの方はP39をご参照ください。

動画ではソロウクレレの模範演奏に続けて、3つの奏法ポイントを解説しています。まずは以下の動画をご覧になってみてください。

奏法ポイント1:5320の弾き方

それでは動画で解説したポイントを復習してみましょう。

この「グリーンスリーブス」の中で一番難しいのは4小節目の[5320]という押さえの部分でしょう(本の解説番号では6番)。3つの音を素早く同時に押さえる必要があり、直前の1弦7フレットから距離もあります。

練習のコツ

  1. まずは指を浮かせた状態から[5320]を同時に押さえられるように練習しましょう。指がバラバラと着地しないように気をつけてください。
  2. 同時に素早く押さえられるようになったら、次は直前の1弦7フレットからの移動を練習しましょう。最初はゆっくりで構いません。確実に押さえられるようになったら徐々にテンポを上げていき、前後のフレーズも足していきましょう。

この例に限らず、苦手な個所がある場合はフレーズを短く区切って少しずつ前後の音を足していくと変なプレッシャーから開放されます。

奏法ポイント2:リピートで変わる指使い

この曲ではリピート記号が2個所で登場しますが、最初のリピートでは1カッコと2カッコの直前で指使いが変わるところがあります(本の解説番号では7番)。1カッコへ行くときは1弦2フレットを中指で押さえるのですが、2カッコへ行くときは同じ音を薬指で押さえているのです。これは次の音が1カッコでは[3002]で薬指と人差し指で押さえる音なのですが、2カッコでは[3102]となって小指、人差し指、中指で押さえるため、直前で中指を使うと押さえづらくなるためです。

ウクレレ演奏ではコードなどを押さえるときに定番の指使いがありますが、実際の演奏では前後の関係でより弾きやすい指に変更することがあります。これを替え指といいます。本には筆者が使用している指使いを記していますが、手の大きさなどによっては異なる指使いの方が弾きやすい場合もあるでしょう。どうしても本の運指が弾きづらいようであれば、自分なりに弾きやすい方法を考えてみてもよいと思います。

奏法ポイント3:リタルダンド

「グリーンスリーブス」では曲の最後で徐々にテンポを落として締めくくっています。このような演奏方法をリタルダンドと呼びます。楽譜では[rit.]と表記します(本の解説番号は9番)。

単にテンポを落として弾けばよいので難しさはないのですが、雰囲気よくリタルダンドするにはコツがあります。それはカウントに合わせてテンポを落としていくということです。

この曲は3拍子なので、「1・2・3」とカウントしながら演奏しますが、リタルダンドもこれに合わせてテンポを落としていきましょう。そうすると美しい演奏になると思います。

さて次回はハワイアンの名曲「カイマナヒラ」を取り上げます。

本連載の楽譜は下記の書籍に掲載されています。

佐藤雅也

佐藤雅也 photo by Takashi Yashima

16歳よりギターを始め、エレキギターを宮脇俊郎に、またクラシック・ギターを上田浩司、石田忠に師事。玉川大学芸術学部クラシックギター専攻卒。第7回クラシックギターオーディション首席合格。第17回埼玉ギターコンクール3位入賞。一般財団法人ヤマハ音楽振興会認定クラシックギター、ウクレレ講師。著書に『メロディ→伴奏→ソロの3ステップ方式でソロウクレレを誰でも弾けるようになる本』『メロディ→伴奏→ソロの3ステップ方式でソロウクレレを誰でも弾けるようになる本2』がある



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